米大統領選注目のポイント

大統領選挙で勝利の鍵を握るのは、無党派州の選任者数ですが、その最も重要な州はオハイヨ州の18です。通常、民主党州〔青〕のカリフォルニア55はオバマ氏が獲得し、共和党州〔赤〕のテキサス州38はロムニー氏が獲得することは、ほぼ間違いないと言われています。歴史的に、オハイヨ州18の選任者数を獲得した場合、勝利する可能性が高いと言われています。オハイヨ州が重要な理由は様々ですが、クリーブランド、シンシナティ、コロンバスなど大都市で構成されていること、多種の少数派民族グループが多いこと、政治的に穏健派が多いことなども含めて、社会、人口動態学的にも、有権者票が割れる可能性が高いからです。オバマ氏が15日、同州クリーブランドでの選挙キャンペーンで熱のこもった長いスピーチを行い、ロムニー氏も同日、オハイヨ州の各地を駆け回った様子を見ても、その重要性が窺がえます。

18日の『ワシントン・ポスト』紙は、過去3回の選挙でオハイヨ州が大統領選挙で勝利の鍵となった州であり、「今年の大統領選で、オバマ氏がオハイヨ州で勝利すれば、ほぼ確実に再選される」と述べています。更に、「オハイヨ州で敗北して、ホワイトハウス入りした共和党の大統領候補者は存在しない」と、同州が極めて重要な選挙区であることを強調しています。無党派州の中でも、「ミシガン州は数ヶ月前、オバマ寄りの州になった」ようです。また、6月5日のスコット・ウオーカー氏の解職選挙後、筆者は、ウイスコンシン州は、共和党の州として加算していますが、同州は「解職選挙で、州の世論を二分したため、解職選挙の結果に関係なく、ウイスコンシン州はオバマ大統領には安全だと民主党は思っている」らしく、「ウオーカー氏の勝利は、共和党に確信を与えた」が、それがそのまま「大統領選に反映するかどうかは疑問である」と述べています。

同紙によると、ロミニー氏にとって、難しい州は、2008年に共和党の大統領候補であったジョン・マケイン氏が敗北したペンシルベニア州です。オバマ氏にとってはフロリダが挑戦的な州であり、オバマ氏は、オハイヨとフロリダの2州に重点を置くことが戦略だと言われています。オハイヨ、ウイスコンシン、ミシガンの3州は経済状況が向上しているため、オマバ氏に有利である反面、いずれも2010年に就任した共和党知事の功績が評価されるため、両氏にとって挑戦的な州に加えて、この3州の動向も注目されます。

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