ハリケーン後の大統領選挙の現状

米国で約80人が死亡し、現在460万の世帯が停電状態であるハリケーン・サンディは悲惨な被害の爪跡を残したが、オバマ・ロムニー両氏はフル・スピードのキャンペーンに戻った。

オバマ氏はサンディ対策のため、4日間選挙キャンペーンを保留していたが、今日からボトル・グランド〔無党派州〕でのキャンペーンに突入した。本日、オバマ氏はウイスコンシンでの街頭演説で、災害に遭遇している最中は、党派を超えて団結することがアメリカ人であると語った。その後、コロラド、ネバダを訪問し、明日金曜日はオハイヨ州を予定している。

本日11月1日の『ニューヨーク・タイムス』紙によると、ニュージャージー州の共和党知事、クリス・クリスティ氏との協力により、好印象的なイメージを作った後のキャンペーンである。復旧努力のパートナーであることを宣言した二人の男性は、昨日ハリケーンで被害を受けた海岸域を視察した。クリスティ氏は、オバマ氏と6回会話する機会があり、気楽に接することができ、大統領の行動力に関心した感想を再度述べた。ブッシュ政権下で、共和党の元国務長官コリン・パウエル氏は、この姿こそ党派を超えた本来の在り方であると賞賛し、これを維持するべきだと述べている。中流家庭の安定こそ米国の基盤であるとの信念を抱くオバマ氏は、残された5日間のキャンペーンで、生活水準が下がった中流家庭の磐石性を再度強調する方針である。

一方、ロムニー氏は本日バージニア州に入り、この州は重要であり「投票に大きな差が出る所である」と語った。バージニアで肯定的なイメージを残したオバマ氏の後にバージニアに入ったロムニー氏は、ワシントン郊外で強力な支持を得ているオバマ氏を圧倒するためには、バージニア州の保守的な地域で集会を開催し、確実な支持を得る必要がある。ハリケーンの為、72時間オバマ氏に対する攻撃を避けていたロムニー氏は、同州のロアノークで、「ビジネス開発に専念するため閣僚級のポストを創設するオバマ氏の提案をからかった」と同紙は伝えた。ロムニー氏は、当地の街頭演説で、メイン・ストリートに数百万の雇用を創出するため新たな椅子は必要ないと述べ、「ビジネスを理解するのにビジネスの秘書は必要ない。必要なのはビジネスを理解できる大統領であり、自分は理解している」と語った。

しかし、ビジネス思考の金持ちが必ずしも、ビジネスの成功を強調するロムニー氏を支持するとは限らない。本日、ニューヨーク市長のマイケル・ブルンバーグ氏は、多数のサイトに論説を投稿し、オバマ氏を支持する表明を行った。その際、「もし、ロムニー氏が1994年又は2003年当時と同じ政策を維持している候補者なら、彼に投票する」と語った。ブルンバーグ氏は2007年まで共和党あったが、現在無党派に所属している。同姓愛、銃規制などの社会的問題にはリベラル派であるが、生粋のビジネス思考タイプの資本家である。また、10月25日には、共和党のパウエル氏もオバマ氏を支持する声名を公表したばかりである。

タイムス紙によると、昨日発表されたニューヨーク・タイムス、CBSニュース、クウイニピアク大学の世論調査によると、バージニア州での両氏の支持率は、オバマ氏が49%、ロムニー氏が47%で、同州では接戦が予測される。また、昨日のCNNの発表によると、4つの主要無党派州で、いずれもオバマ氏がわずかながらリードしていることが判明。オハイヨ州では、オバマ氏が50%、ロムニー氏が45%、フロリダでオバマ氏48%、ロムニー氏47%、ペンシルベニアでオバマ氏が49%、ロムニー氏45%、バージニア州は49%対47%で上記と同じである。

また、昨日ギャロップが発表した調査によると、オバマ氏が再選されると信じているアメリカ人は54%で、ロムニーが当選すると信じている率は34%であることが判明した。若干の差はあるがこれは5月、8月の調査とほぼ同じ結果であり、引き続きオバマ氏が当選すると思っている米国人がはるかに多い事を明らかにしたとギャロップは述べている。調査対象者が実際にオバマ氏を投票するかどうかは別問題であり、このような予測現状が投票結果にどのように反映するか注目される。

特に災害地での電力復旧のめど、投票の可能性、投票場所調整の不可など、あらゆる要素が選挙を大きく左右するばずである。多大な影響を受けた被災地のバージニアでは、現在電力復旧のめどはたっていない。ニューヨークでは、ほぼ多くの路線で地下鉄が回復しバスも運行を開始したようだ。しかし、多くの州でまだ停電が続いていて、食事さえ満足にとっていない住民が多く、投票のことなど考えていないのが現状である。

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