月曜日、不眠不休で最後の本格的なキャンペーンを終えた両氏は、投票日も多忙な活動を展開している。オバマ氏は予定外行動で、シカゴの選挙事務所に寄って、職員を激励し感謝の思いを伝えた。又、電話でウイスコンシン州のボランティア活動家にお礼を述べた。更に、オバマ氏に投票する可能性のある名簿リストの有権者に電話するなど、最後まで余念がない。オバマ氏は10月25日のキャンペーン中、シカゴに立ち寄り、すでに投票を済ませている。「今夜は良い夜になると期待している」と述べた。一方、ロムニー氏は、最後のキャンペーンになるオハイヨ州のクリーブランドとペンシルベニア州のピッツバーグに入る前、今朝アン夫人と共に地元のマサチューセッツ州ベルモントの選挙投票場で投票を済ませた。副大統領バイデン氏、ライアン氏もクリーブランド入りしている。オハイヨ州が如何に大事であるか理解できる。しかし、このオハイヨ州で不可解な事が起きている。
今日の投票日には、何らかの問題が発生することは予期していたが、各地の投票所で不可解な問題が報告されている。6日の『ワシントン・ポスト』によると、オハイヨ州クリーブランドのカヤホガ郡では6箇所の投票所で、投票装置のスキャナーが機能不全となったため、有権者は待ち時間が長くなった。『クリーブランド・COM』によると、投票された用紙はスキャナーを使用できないため、手作業で数えることになり、別に準備された箱に入れるよう有権者は指示されている。投票所によって、黒のキャンバス・バッグに入れるよう指示しているところもあるという。これに直面した有権者の一人は、投票所を出て車に乗り込んだ後、突然、「自分の投票は除外されるのではないかという厭な予感がした」と述べている。別の有権者も、自分の投票用紙は秘密の穴に閉ざされて数えられない」と話している。
またハリケーン・サンディ被害の影響を受けたニュージャージ州ではファックスやE-メール・システムで投票可能であるとの情報を受けた多くの有権者らは、ファックスやE-メールで申し込みし、認可されると投票用紙が送られてくると指示されていた。しかし、投票用紙が送られてこないため、事務所に連絡してもコンタクトがとれない状況になっているとツイッターに報告している。ファックスやE-メールで簡単に投票できるという前例は聞いたことがないためその信憑性が疑われる。
ワシントンDCでは、昨日の月曜日10万人の有権者に本日の投票を促すため使用された、「明日投票しなさい」との自動メッセージを、投票日の今朝8時に再受信したという妙な出来事を1700名の有権者が報告している。民主党の関係者は、今朝あわてて、ワシントンDCの10万の有権者に連絡をとり、投票日は今日であることを明確にするというハプニングがあった。
重要な激戦地、特にオハイヨ州で、手作業によるカウントが発生するのではないかとの筆者の予感が見事にあたった。投票装置がわずか1,2箇所で壊れることなら偶然もありえるが、6箇所も全く同じ機能不全があることに不審を感じる。オハイヨ州クリーブランドのカヤホガ郡で、このような技術的な問題に直面し、「後で数える」と言われ、不審を抱いた有権者らはソーシャル・メディアにその体験を投稿している。投票者が他人のIDを使用して、不正投票するような例はほとんどない事は法的に検証済みであるが、選挙の度に投票管理当局で、大なり小なり不可解な問題が発生している。
いずれにしても、各地で投票が行われている今日、有権者は大統領候補者のみならず、上院議員、その他の州法案にも投票することになっている。全国各地の投票時間にはかなりのばらつきがあるようだ。早い所では午前6時から開始し、投票終了時間は午後7時から、アラスカの深夜1時までと広範囲である。7時に終了する州は、バージニアや、サウス・キャロライナを含む7州である。午後8時および9時に終了する州が最も多く、8時に終了する州は、フロリダ、ワシントンDC、マサチューセッツ、ニュージャージ、ペンシルベニアなどを含む16州である。午後9時に終了する州は、アリゾナ、ニューヨーク、テキサス、ウイスコンシンなどを含めて14州である。10時に終了する州はカリフォルニア、ネバダを含む5州である。オハイヨ州他2~3の州は7時半になっている。これらはいずれも時差の関係から東部標準で表示している。