オバマ氏の最終的な選任者獲得数332に対し、206で衝撃的な敗北に終わったミット・ロムニー氏の今後の行方が憶測されている。本人は、自分の選挙陣営から圧倒的な勝利をすると聞かされ、それを信じていたため、勝利のスピーチしか準備していなかったようだ。おそらく、誰よりも精神的打撃を受けたのは大統領選挙の出馬に6年もかけたロムニー氏本人だったに違いない。NBCニュースのリポータに、勝つと信じていたのに負けたのは相当なショックだったと語っている。
また、選挙敗北後の余波は惨めであり、スパーパックに莫大な献金をした富豪者らは、その大金を全て失ったため責任のなすりあいをしている。ロムニー氏のキャンペーン事務所は、ロムニー氏のオバマ氏ヘの祝福スピーチ後、キャンペーン用の口座を閉鎖したため、職員に渡していたクレジット・カードは使用不可能になっていたようだ。そのスピーチ後、タクシーで帰宅したロムニー選挙陣営の職員はクレジット・カードが停止されていることに気付いたと伝えている。このキャンペーン組織の迅速な閉鎖は、ますます職員にショックを与えたと、同筋は伝えた。8日の『AP通信』によると、パートナーだったポール・ライアン氏は「ロムニーは煙霧状態で走っていた」と述べた。
現在65歳、5名の息子と18人の孫を持つロムニー氏の妻アンは選挙前、「当選しなかった場合、彼女の夫も自分も、再び政治家になることは求めない」と10月、ABCニュースのインタビューで語ったことがある。ロムニー氏は、ビジネスに戻る可能性は多いにありそうであるが、今後政界に戻ることはないないだろうというのが大半の見方である。また、政治もビジネスの世界も全て引退して、教会のボランティア活動に従事することなども噂されている。再度ビジネスに専念するか、または宗教活動に没頭するか、この二つの可能性を示唆し、モルモン教で本格的な役割を果たす可能性が高いとも言われている。また、ウオール・ストリートに戻ることや、選挙の体験を出版することなども憶測されている。しかし、「家族が大事だ」と語った本人は、当分の間、公の場所に姿を現すことはなく、家族とのふれあいの時間を大切にするのではないかと思われる。
『AP通信 』によると、ロムニー氏の戦略責任者は、ロムニー氏は家に閉じこもるタイプでもなく、ビーチに出掛けたり、ゴルフに専念する男性ではないので、何かをするだろうと述べている。ロムニー氏と親しい仲間は、ロムニー氏は慈善活動をする機会もあることや、過去のオリンピック運営の経験を生かし、オリンピックで重要な役割を果たすことなどを提案しているようだ。共和党は、女性やヒスパニックに関する社会問題で、オバマ氏が勝利する結果となったため、時代が変わったことを悟ったとし、ロムニー氏の政策に大きなジレンマを感じていることを表明している。様々な憶測があるが、共和党との複雑な関係、またアン夫人の公言などを考慮すると、ロムニー氏が政界に戻る可能性は低いのではないかと思う。