セクエスター封鎖に失敗したリーダーたち

昨日、オバマ氏と一部の両院のリーダーを除いて、ワシントンのほとんどの議員は昼間から自宅に戻った。残されたリーダーたちは今朝会議を行ったが、その後、ホワイトハウスから記者会見で会議の結果を発表したオバマ氏は、議会との交渉は決裂したため、セクエスターは今夜から効力を発揮すると警告した。

オバマ氏とジョー.バイデン氏は、今朝、下院議長ジョン.ベイナー氏、下院少数派リーダーのナンシー.ペロシ氏、上院多数派リーダーのハリー.リード氏、上院少数派リーダーのミッチ.マコーネル氏と1時間以上の会談を行った。また、その後の記者会見で、双方が妥協点に至らなかったことを報告し、ほとんどの時間を記者団の質問に費やした。オバマ氏は、セクエスター封鎖の失敗は「財政の崖が引き起こした危機に陥るようなことはない」としながらも、「アメリカ国民は痛手を負う事になる。経済は低迷し、失業率の早い改善は望めない」と語った。また、増税の同意はなかったとも報告。数日以内に目だった変化は予期されていないが、引き続き交渉を続けると述べた。

交渉決裂の原因について、オバマ氏は「彼らは、赤字を減少させるための無駄な税金の抜け穴を閉じることで予算修正する案を拒否した。国民にも何かをお願いしてバランスのとれたアプローチでこのような抜け穴を閉じる必要がある」と語った。また、富裕層の税の抜け穴を閉じる事と引き換えに、「我々が必要としない幾つかの深刻なエンタイトルメント.プログラムを改革する必要がある」こと、それを行うための「秘密の数式がある」ことをマコーネル氏が提案したと語った。共和党が意味するエンタイトルメント.プログラムとは、社会保障やメディケアであるが、マコーネル氏の発言は何を意味しているのかその詳細を明らかにしていない。

この会議後、ベイナー氏はNBCニュースの数分間のインタビューで、「丁寧な会議であったが、うまくいかなかった。今日、上院議会の民主党やホワイトハウスからはセクエスターを封鎖する予定はなかった」と語った。今後妥協を見いだす可能性があるかどうかを聞かれたベイナー氏は、「私ならホワイトハウスでの会議をうまくやっていた」と答えた。また、「アメリカ国民はワシントンに支出の問題があることを知っている」と述べ、今日の論議は「歳入の問題ではなく、支出削減の問題である」とする見解を明らかにした。

今日の会議が成功しなかった要因は、オバマ氏の第二の増税案をベイナー氏やマコーネル氏が拒否したためであると思われる。バランスの取れた赤字減少のためには支出削減措置のみでは無理があるとするオバマ氏の提案に彼らは同意しなかったと思われる。ベイナー氏の発言から、彼自身が税収を拒否していることが理解できる。また、マコーネル氏は、税の抜け穴を防ぐオバマ氏の提案を受け入れる条件として、エンタイトルメント.プログラムの改革を提案している。おそらく、社会保障の受益適応年齢の引き上げやメディケアの改革を意味していると思われる。一部の富裕層にとって、社会保障は不必要なものであるため、いずれ民営化する隠れた意図があることは、これまで繰り返し語られている通りである。いずれにしても、民主党のリーダーたちは全面的な支出削減を激しく拒否し、一方、共和党のリーダーたちは増税への拒絶反応を示していることがセクエスター封鎖失敗の決定的な要因である。

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