ライアンのオバマケア撤廃計画は非現実的

昨年の大統領選敗北後から久しぶりに姿を見せた、元副大統領共和党候補のポール.ライアン氏が予算計画を公式に語り始めた。下院予算委員会の委員長である立場から、ワシントンで交渉が行き詰まっている予算問題に乗り出したこと事態は不自然ではないが、再度、選挙前と同じ政策であった医療保険改正法(オバマケア)の撤廃をアピールし始めたため、その反響は多大である。

第二期目のライアン氏の新たな予算概要は、オバマケアの撤廃、メディケイドと 教育資金の削減、および将来のメディケア改革までの国内プログラムを含む今後10年間の予算を組み込んでいる。単に支出削減と増税を避けることを目的としたもので以前の予算案とほとんど変化はないが、予算のバランスを図るため、更に厳しい支出削減を強調している。12日、ライアン氏は、予算がないのにこれ以上、支出し続けることはできない。我々が希望して制定されたものではないオバマケアはメディアケアから資金を汲み出していると選挙前と同じことを語った。

ライアン氏の予算計画の発表は、先週上院民主党が10年間の予算計画を提案した後の反応であると思われる。基本的には、民主党側は新たな歳入と支出削減で約1.8兆ドルの赤字減少が可能であると提案している。ライアン氏はオバマケアの大部分を撤廃すると、自動的にメディケイドの拡大部分を廃止できるので、その分の補助金と貧しい家庭のためのフード.スタンプの予算を鋭く削減することで、1.8兆ドルの赤字を埋めることが可能であると主張している。

このライアン氏の予算計画は、予算交渉のテーブルで両側が中央地点で交わる理想的な妥協による解決ではないため、「一方的な計画」である、「幻想」にかられている、今さら「撤廃は無理」である、「非現実的である」と批判されている。 メディケアをクーポン制に変革し、増税に反対することで富裕層を保護することが強調されていると反発している。ライアン氏のメディケア改革構想は、現在55歳以下および次世代が将来、民間保険会社から高い医療保険を購入することになり、クーポンの支給額で不足する一部を個人が自己負担する点で影響を受けることが予測されている。これは近い将来のメディアケア受益者を保護することにはならない。

更に、ライアンの予算案にはハリケーン.サンディのような災害の緊急支出さえ含まれていないため、欠点も多く、議会予算事務所などの予算専門家は懸念している。様々な角度からオバマケア撤廃の希望はほとんど非現実的になっているという評価は事実に基づいたコメントである。10日、保守派のニュース番組として知られるフォックス.ニュースのリベラルなニュースキャスターであるクリス.ウオレス氏とのインタービューで、この撤廃について語ったとき、ウオレス氏は、「撤廃はありえない」と即時に一喝した。なぜなら、オバマケアはすでに効力を発揮していて、すでにフロリダ州だけでも130万人が利用し、11州を除いて大半の州の知事は、オバマケアを支持しているかまたは審議中の状況である。このような状況下で大統領の拒否権を覆すことは不可能であるため、撤廃の可能性はほとんどない。わずかな可能性があるとしたら、2016年の大統領選で共和党が勝利する以外に方法はない。ライアン氏がこのような状況を知らないはずはないが、「幻想にかられている」と批判される根拠はある。

専門家は、多くの国民が無理のない健康保険を導入できるための本来の医療改革には相当な論議の努力が要求されると言っている。医療保険改正法、別名オバマケアの正式名は、Affordable Care Act (アフォーダブル.ケア.アクト)と呼び、文字通り、経済的に無理のない医療保険法を提供することが目的である。しかし、この理想に近づけるため 、一体何が、国民の健康と国の繁栄を維持できる方法なのか、その論議はほとんどなく、すでに数千万人が利用しているオバマケアを撤廃すると短絡的に公表したライアン氏 も例外なく党派の主張を優先しているだけである。

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