米国の不法移民数を掌握することは、記録がないため難しいが、現在推定1,000万から2,000万人と言われている。しかし、2008年には極端に減少し、現在最も頻繁に利用される数値は推定1,100万から1,200万人である。この1,100万人の不法移民にいずれ市民権や永住権を与えることが包括的移民改正法案の一部である。連邦政府は、不法移民をどのように定義しているのか、また不法移民の国籍や不法移民が多い州のランク付けはどうなっているのだろうか?
米国国土安全保障省(DHS)の定義によると、不法移民とは、合法的住民登録がなく、外国生まれの非市民と定義される非認可の移民人口を指す。認可されていない移民のほとんどは、米国の検閲なしで入国または一時的に入国許可を取得し、査証(ビザ)の期限後も滞在している人たちである。 移民国籍法(I NA)の下に合法的永住権の申請をしている不法移民は、労働許可を得ても合法的永住権(LPR)の地位を付与されるまで、またはグリーンカードを保持するまでは不法移民である。推定、数十万人の一時的保護状態(TPS)に 置かれている人たちは、事実上は非認可の移民ではないが、この人口を推定する 詳細なデーターが十分にないため、合法的住民の地位から除外されている。
DHSの調査によると、不法移民の国籍は南米が圧倒的に多く、中でもメキシコがトップである。2009年の国別による推定人数は下記の表の通りである。変化率は2000年と比較した場合の増大または減少率である。2009年以降の情報はまだ公開されていない。
国 名 不法移民数 現在率% 変化率%
1. メキシコ 6,650,000 62 +42
2. エルサルバドル 530,000 5 +25
3. グアタマラ 480,000 4 +65
4. ホンジュラス 320,000 3 +95
5. フィリッピン 270,000 2 +33
6. インド 200,000 2 +64
7. 韓国 200,000 2 +14
8. エクアドル 170,000 2 +55
9. ブラジル 150,000 1 +49
10. 中国 120,000 1 -37
上記に含まれていない国からの不法移民の合計数は1,650,000人である。全ての国の総計は2009年で 10,750,000人であり、2000年の 8,460,000から27%増大している。
次に、不法移民の多い州のランク付けでは、一般的に天候も良く、文化の多様性、グローバリズムの風潮、更に、近年まで、全米で最も豊かな州と言われたカリフォルニア州が最も多く、2000年、2009年のいずれもトップである。しかし、2000年と2009年の変化をみると、保守的なジョージア州が100%以上増大している。 2009年のトップ10州は下記の表の通りである。変化率(%)は2000年と2009年を比較した場合の増大または減少率を示している。
州のランク順 2000年 2009年 変化率%
1. カリフォルニア 2,510,000 2,600,000 + 3
2. テキサス 1,090,000 1,680,000 +54
3. フロリダ 800,000 720,000 – 10
4. ニューヨーク 540,000 550,000 + 1
5. イリノイ 440.000 540,000 + 24
6. ジョージア 220,000 480,000 +115
7. アリゾナ 330,000 460,000 +42
8. ノースキャロライナ 260,000 370,000 +43
9. ニュージャージ 350,000 360,000 + 3
10. ネバダ 170,000 260,000 + 55
*ランク付けは2009年の移民数に基づく
上記に含まない州の合計は2009年の 2,730,000で 2000年の1,760,000に比較すると55%増大した。又、2009年の全ての州の総計は、10,750,000であり、2000 年の 8,460,000に比較して27%増大している。