進歩的な米国女性の歴史の一幕

1915年10月23 日は約25,000人の女性が投票権を獲得する運動の一環として、ニューヨークを行進した日である。19世紀および20世紀における女性の参政権を求める運動は世界的な現象であるが、1900年代の米国女性の社会的および政治的参加運動は、その行動力、組織力、および資源力において、おそらくどの先進国よりも進歩的であったかもしれない。

1890年代から1920年代までの米国の女性の進歩的運動は歴史上重要であり、フェミニズム運動の礎になっている。自宅に滞在して家事と子育てに専念するという性別役割の伝統を打ち破った女性達の台頭を歴史家は「新しい女性」運動と呼んでいる。当時の進歩的な女性はほとんど中産階級および上流階級の出身であり、裕福な家庭環境にあった。この「新しい女性」は、教育を受け、高度な技術を学び、高収入を得る人口層であり、家事や育児だけの人生には満足できなかったため、結婚を選択しないか、または子供の数を制限し、家庭外での活動に参加した。

彼らの大半は、高度な教育を受け、弁護士、医師、科学者、技術者、教師、看護婦、図書士などの職業につき高収入を得るようになると、資金力があるため全米の各地に女性クラブの組織を結成した。1903年には労働者階級との結束により女性労働組合連盟を結成しストライキを支持した。また、工場に勤務する女性の労働環境および地域社会の向上を目指す運動にも参加するようになる。1910年までには、100万人以上の組織に拡大し、学校、図書館、住宅建設の援助および地域社会の樹木活動を含む社会的な運動に参加した。1900年代、ニューヨークの看護婦達はマンハッタンなど各地の貧しい移民の家庭を訪問するボランティア活動にも参加した。また、子供の労働法、職場での安全、労働者に対する賠償制度、安全な食品と薬品の法律制度などの政治的問題にも関与し、資金力を利用して多大な影響力を発揮した。

最も進歩的な女性の政治的参加運動は、19世紀の中頃から長年女性が男性と同じ政治的権利を得るため戦ってきた投票権の獲得であり、男女両方の支持を受けた。19世紀から女性の投票権を提唱してきた先駆者達は、投票権は「自然な権利」であるとし、 女性も男性と同様に政治に参加する資格があると主張した。投票権の獲得は遂に1910年に始まり、ワシントン州が最初の州である。1912年にはカリフォルニア州および他4つの西部州が投票権を取得した。1913年にはイリノイ州の女性が勝利する。1915年10月23 日、約25,000人の晴れやかな女性達が参政権を訴え、ニューヨークをデモ行進(上記写真)したことは進歩的な米国女性の画期的な歴史の一幕として残っている。ニューヨーク市が女性に参政権を与えたのは、この行進から2年後の1917年である。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む