オバマ氏の経済格差スピーチの概要

オバア大統領は4日、ワシントンD.Cのアメリカ進歩センターで経済に関するスピーチを披露し、具体的な数値を引用しながら、米国には現在記録的な経済格差と貧困が拡大していることを力説した。また、貧困層を引き上げ、中産階級の経済向上を目指すため、教育の推進、最低賃金の引き上げ、および退職者と未来の世代のため安全ネットの強化に焦点をあてることを提案した。更に、アフォーダブル.ケア.アクト(ACA)が米国の従来の健康問題を改善しつつある事を強調した。総体的に、経済格差と貧困の増大および機会の喪失に対処するため、政府および地域社会全体に改善の努力を促すことが主旨であり、今までの中で最も優れた経済スピーチであった。

オバマ氏は、最近の統計を用いながら「私が高校を卒業した1979年以来、生産性は90%以上伸びているが、典型的な家族の収入は8%未満である」とし、経済成長のサイズは増大しているが「大半は幸運な少数のみに集中している」とし、上位10%の米国人は我々の収入の1/3を得ていたのは過去のことであり、現在は50%を得るまでに拡大していると述べた。過去にはCEOと労働者の収入の格差は20から30倍程度であったが、今日273倍に拡大していると説明。また、この国の「トップ1%の家庭は、典型的な家族よりも288倍以上の純資産を持っている」とし、アメリカが最も格差が顕著であるがワシントンの議会は引き続きこれを改正していないと指摘した。また、人種間の機会のギャップが増大しているとし、「格差は根本的に脅威である」と指摘した。自由市場経済の世界では経済格差が広がっているため米国だけが特別ではないが米国は突出していると述べた。また、増大している経済格差に並行して、問題は向上する機会が失われていることであり、トップ20%の家庭に生まれた子供の3人中2人はその地位に留まるチャンスがあるが、底部20%の家庭に生まれた子供は、トップ20%に昇るチャンスは20人中1人以下であり、同じ底部に居残るチャンスは10倍高いと語った。

先週、フランシスコ(英語:フランシス)教皇も経済格差が拡大していることを懸念するスピーチを披露したことは知られているが、オバマ氏も教皇が世界の経済格差と貧困拡大を懸念していることを指摘した。経済格差と向上の機会が減少していることは「アメリカの夢に対する根本的な脅威」であるとし、「ある研究では、経済格差が大きいほど経済成長は虚弱であり、景気後退の頻度は更に高い」とし、経済格差による貧困は教育、雇用、健康など様々な側面で機会向上の喪失につながり、それが悪循環になることをあらゆる角度から力説した。オバマ氏は近年の平均的な米国人は、日々ぎりぎりの生活を強いられ、子供の教育費、住宅の購入、退職後の預金などに困窮しているためそれが苛立ちになっていると語り、拡大している経済格差、向上の機会の欠如がアメリカの中産階級を脅かしているとして、これは「我々の民主政治には悪い」状況であるとし「もし貴方が勤勉であるなら、先に進む機会があるべきだ」と述べ、中産階級の経済向上を強調した。

オバマ氏は、現状を改善するための政治的議題および行政的な努力について幾つかの案を提起し、経済向上の鍵は生産性をあげること、新たな雇用を創出すること、税金の抜け穴を塞ぐこと、責任ある予算計画を立てること、科学技術の研究に投資することであると語った。また、「成功は富や特権に生まれたことに依るのでなく、それは努力と功績に依存する」との考え方を強調し、本来人類は平等に創造されているはずであるが、現状は平等ではないことを指摘した。 将来成長する子供達に機会があるかどうかは、今後数年間で我々がどのように決定するかどうかであると述べた。

また、 全ての人種に平等の機会を与え、貧困を防ぐ鍵は教育であるとし「教育は今日最も重要な収入の予言者である」と語り、高度技術教育を推進するため再構築の必要性を強調。もっと多くの学生が高度教育に進学できるよう援助し、学費を減少させることで全ての子供に教育のチャンスを与えるため教育に投資する必要があると語った。また、経済成長だけでは高い賃金や収入は保証できないのは事実であるが、女性に対する賃金の差別を排除するため給料支払い公正法や職場での差別に対抗するため雇用非差別法案を通過させ、全ての人種が平等の機会を得ることを奨励できるよう改革しなくてはならないと指摘。また、経済格差の原因である貧困の拡大を阻止するためには最低賃金を上げることであるとし、様々な反対意見もあるが「最低賃金の引き上げは雇用を減少させるという実質的な証拠はない」と述べた。最近の研究は、低賃金労働者の賃金を上げた場合、短期的な経済成長があることを表示している」と語った。

幾つかの都市や地域社会は住宅市場が崩壊し、長期的な雇用が不安定であるとし、退職する年齢層を保護するため安全ネット、貯蓄の奨励、社会保障を強化する必要があると主張。また、米国の「全世帯の約半数は、退職貯蓄がない」と指摘し、 50%のフルタイム労働者および80%のパートタイム労働者は年金または退職後の預金は全くない状態であると述べた。 従って 「貯蓄を奨励し、将来の世代のための社会保障を強化しなくてはならない」と述べた。ある研究では50%以上の米国民がある成人期に貧困を体験しているとし、フードスタンプである補助的栄養支援プログラムの重要性を強調した。特に、親が失業している家庭の子供は十分な栄養が不足しているため失業保険プログラムは必要であると訴えた。オバマ氏は、このような分野での予算削減を避けるべきあり、むしろ強化するべきであるとし 「世代を越えて根本的な保護を弱体化させるべきではない」と主張した。

オバマ氏はスピーチの後半で最近論争的なACAについて幾つかの点で擁護した。特に、米国の崩壊した健康保険制度の故、米国の労働者階級は今日の不安定な経済状況に晒されているため毎日14,000人のアメリカ人が健康保険を失い、数千万人のアメリカ人は健康保険がないため毎日多くのアメリカ人が死亡したと語った。従って、「我々はACAの為に戦ってきた」とし、キング牧師は「全ての不平等の形態の中で健康保険がないことが最も衝撃的で非人道的である」と語ったことがあると述べた。この法律が可決してから3年以内に保険を持つアメリカ人の割合は上昇し、医療費の高さは 50年でもっとも低速度の伸びであり、700万人以上のアメリカ人が処方薬に平均1.200ドルを節約し、乳癌検査や避妊のような無料の予防医療があるため、アメリカ人は病気になっても破産することはなく、もっと多くのアメリカ人が利益と保護を得ていると語った。更に、300万人以上の保険のない若いアメリカ人は両親の保険計画を利用することが可能であるなどACAの利点をアピールし、この法律は数千万人のアメリカ人、および家族、連邦、州、ビジネスの予算に利点があり効力があると力説した。

オバア氏は最後に、貧困、経済格差、平等の機会向上を改善するため、 これらの問題を真剣に討議することは重要であるとし、異なる意見、反対または同意する意見などを歓迎すると述べた。また、「もし、共和党が事実、格差を減少し、中産階級を強化し、貧困者に機会向上の方法を提供できるならそれを聞きましょう」と促した。更に、政府が全てを解決できるとは思っていないとし、宗教のリーダー、市民団体、企業、企業のCEO、地域、ビジネスの強さが我々の強さであることを知っていると述べた。また、「政府は傍観者であるべきではなく、最も深い価値観と公約を反映していなくてはならない」と指摘し、「将来は過去より明るいと確信している」と結んだ。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む