5日に95歳で他界した南アフリカの元大統領ネルソン.マンデラ氏は南アフリカの人種隔離政策であるアパルトヘイトの人種差別と圧力に戦い、27年間投獄生活を経験しながらも、生涯穏やかな精神を維持し、自由と平等のために戦い続けた偉大な闘士として知られている。オバマ大統領は10日、南アフリカのヨハネスブルグにあるファースト.ナショナル.バンク.スタジアムで開催されたマンデラ氏の追悼式典に参加し、当地時間午後1:30分頃、遮断ガラスを隔てて雨模様の中を参加した大勢の人々に白熱した追悼演説を披露した。
オバマ氏は、この追悼式典のスピーチの前半で、ガンジーが非暴力的な抵抗運動を先導し、キング牧師が人種正義の道徳的必要性を訴え、エイブラハム・リンカーンが国を統一したように、マンデラ氏は「20世紀の最後の偉大な解放者」であると表現した。また、「 理想を代表してリスクを取ることの行動の力を我々に教えた」とし、不正義に戦うことを決意した自分の「行動の結果を彼は受け入れた」と語った。また、『私は白人支配と戦ってきた、また私は黒人の支配と戦ってきた。私は、すべての人が調和と平等の機会にともに生きる民主的で自由な社会の夢を育んできた。それは私が生きて達成することが理想である。しかし、必要なら、死ぬ覚悟でいることも理想的である』とマンデラ氏の言葉を引用し、彼の行動力と思想力、理性と論議の重要性を強調した。しかし、彼は「行動と考えるだけでは十分ではないことも実証した」とし、「どれほど正しくても、その行動は法律や制度に裏付けられるものでなくてはならない」と述べ、マンデラ氏の究極的な業績の偉大さを強調した。
また、南アフリカと米国の人種差別の歴史には共通した人類の葛藤があったことに触れ、「南アフリカと同様、米国も数世紀におよぶ人種的征服を克服したことを我々は知っている」と述べた。また「それはここでは真実であり、既知および未知の無数の人々の犠牲を伴った」とし「ミッシェルと私はその葛藤の受益者である」と語った。更に、世界中のあらゆる国でまだその葛藤は続いているとし、飢餓や病気に苦しんでいる子供達、将来の見通しがない若い人達、政治的信念のため投獄されている男女が存在し、信仰の違う人、及び同性愛者に対する迫害はまだ続いていることを表明した。従って、「私たちも、正義を代表して行動しなければならない。平和を代表して行動しなければならない」と述べ、「マンデラ氏の人種的和解の遺産を受け入れるが、慢性的な貧困と増大している不平等に挑戦する緩慢な改革にさえ熾烈に抵抗する人が多すぎる。自由のために葛藤したマンデラに結束することを主張する一方で、自国民からの反対意見を許容しないリーダーが多過ぎる」と指摘した。
最後にオバマ氏は、南アフリカと世界の若者を意識し、マンデラ氏との個人の精神的繋がりについて「 30年以上前、まだ学生だった頃、マンデラ氏の事およびこの美しい土地で行われている葛藤を学んだ」とし、「それは自分の中に何かを掻立てるものがあり、他人と自分に対する責任を気付かせたことである」と語った。また、オバマ氏は「私はマンデラの模範には及ばないが、 より良い人間になれることを可能にする」とし「彼は私達が持っている最良の内部に語りかけている 」と述べた。
オバマ氏のスピーチは、総体的に、理想を持ち続けそれを行動することのパワーを強調し、南アフリカは変化を可能にしたことを教えていると力説し、 マンデラ氏を世界のリーダーの手本であるとして、数々の戦いと功績を振り返り賛美したことが特徴であった。これらの写真は今日の雨模様の追悼式典に参加した著名人らの姿が自然に描写されている。