対極的な政治理念を持つ両氏が予算交渉を達成した要因

下院予算委員長のポール.ライアン氏および上院予算委員会議長のパティ.モォリー氏が予算交渉の合意に至ったことに対して、一部議員の批判はあるものの、分裂した議会の架け橋として二人の功績が賞賛されている。両氏は15日NBCニュース番組Meet the Pressのインタビューで、 交渉を成功させた要因である心構えについて語り、予算法案に反対した特に保守派グループに対して交渉の結果を擁護し、2014年は税制の改革が必要であることを指摘し、及びオバマケアについての見解を語った。

二人は、 実際に交渉を行った議事堂の部屋を使い、番組のホストであるディビッド.グレゴリー氏とのインタビューで、予算交渉を成功させた双方の重要な努力について語った。ライアン氏は、共通点を見つけることから始め、じっくり話をすること、お互いの主義を理解しようとすることに時間をかけたとし、相手の政治的立場を無視し、自分の主張のみを相手に押し付けないことを最初から同意したと語った。また、「何が無駄なのか、企業の福利厚生はどこにあるのか、我々は何ができるか、何に同意するか、どのような改革ができるか」を討議し、「それをつなぎ合わせたものが結果である」と語った。また、「我々は分裂した政府を少なくとも最低限の基本的な機能を回復させたかったため、それを行う推進力があった」と語った。ライアン氏は妥協できることを学んだため、今後他の法案に関しても交渉することが可能であると述べた。モォリー氏は相手が何に情熱を傾けているのかを知り、どのように一緒に取り組むことが可能であるかなど、相手を知ることに時間をかけたとし 、相手の言う事を良く聞いてお互いに尊敬し信頼することを基盤にしたと語った。二人はそのような努力から妥協できることを知ったため、未解決の他の法案に関しても妥協精神を基本に取り組むことが可能であるとの自信を表明した。

グレゴリー氏は予算についは、前回のセクエスターが緩和されていること、および失業者の受益が延長されていない点について、 モォリー氏の意見を求めた。彼女は「私たちは望んでいたものを全て得なかったが、我々が得たものは今後2年間の確実性である」と語った。また、予算については教育、医療、又は運輸システムのインフラなどこの国の資源をどのように管理するかに合意したとし、「我々は私が大切に思っているような方法で我々の国を管理していない」と述べた。また、グレゴリー氏はライアン氏の同僚である「マルコ.ルビオはこの予算の合意を『非アメリカ的』と呼び、また「他の保守派も『全面的な削減ではない』と批判している」と指摘し、ライアン氏にその反応を求めた。 ライアン氏はルビオ氏のコメントに対し、増税せず赤字を減少し、2014年の政府閉鎖の可能性を防ぐため予算の合意を得たことは正しいことであると予算法案を擁護した。ティパーティ保守派グループが法案に反対した点について、『彼らは彼らのゴールのために我々のメンバーを利用し、彼らはアメリカ人を利用している。これは馬鹿げている』と先日下院議長ジョン.ベイナー氏がコメントした件について、ライアン氏は「ベイナー氏はフラストレーションを感じているし、自分も感じている」と語った。「誰も政府閉鎖を望んでいないし、議会は機能しなくてはならない」とし、 分裂している政府で、全て望むものを手に入れることは不可能であり、増税なしに850億ドルの赤字を削減し、2014年の潜在的な政府閉鎖を防ぐ予算法案であると擁護した。

更にグレゴリー氏は、「予算合意は債務問題を解決していない、債務上限についても、エンタイトルメントについても対処していない」という批判に対する反応をモォリー氏に求めた。彼女は、自分もライアン氏も強い信念を持っていることを強く感じていたと思うと述べ、妥協を学ぶことができない限り、厳しい議論は不可能であるため尊敬と信頼を基本に交渉に望んだことを強調した。更に、ただ座ってお互いに大声で叫ぶだけでは税改革、エンタイトルメント 、将来の融資、移民改正法など将来の重要な課題に取り組むことは不可能であるため妥協が大事であることを補足した。

また、ライアン氏は、共和党は来年早々税改革を推進することが可能であるとし、「税制改革に着手出来ることを希望している」と述べた。 雇用を拡大し給与を上げるためには税改革が「主な原料」であるため、税改革を推進するつもりだと語った。しかし、負債を減少するための方法である増税には反対することを明確にした。モォリー氏も税制改革は必要であると同意し、ある民主党議員が米国の税システムは『100年古い』と語ったことを引用し、「税改革により増税する必要がある」と述べた。更に、議会の不安定、セクエスターによる強制無給休暇、政府の危機などが経済に打撃を与えているため、ビジネス関係者は政府がこれを改善するよう望んでいると語った。ライアン氏は増税には「同意できない」と反論したが、それは妥協点を見いだせないという事ではないと述べ、妥協の重要性を強調した。また、今回の協議には負債限度の交渉は含まないことに同意していると語った。両氏は税改革の必要性に同意しながらも、その方法については考え方が異なることを明白にした。

最後にグレゴリー氏は、意見が対立しているオバマケアに対する展望性について質問した。モォリー氏は、「私はオバアケアの失敗を引っ掻き回す人間の一人ではない」と述べ、「予算委員会議長として、将来医療保険の費用には対処することが可能であり、これは重要な前進であると言える」と確信的に語った。また、保険会社が保険加入の資格者を選択するような過去には誰も戻りたくない」とし、私はこの法の「有効化を可能にさせようとしている」と語った。更に、最近彼女が会った女性は『この法のおかげで29歳の障害者の息子が医療保険に加入できたため、久しぶりに今日は眠れる』とその女性が非常に喜んでいた様子を語った。また、今後厳しい問題には取り込むと述べ、今後「もっと多くの人が好きになる」と語った。一方、ライアン氏は「人々はこの法を好きだとは思わない」と述べた。また、この法の人気が上がるとは思わない」とし、この法は除去する必要があると主張した。しかし、「重要なことは政府を閉鎖しないことである」と指摘。また、 オバマケアを、既に病気を患っている人に対する差別を防ぐ何らかの医療システムと交換する必要があるが「この問題に関しては決して合意できない」ことを明白にした。

予算交渉を成立させた両氏へのインタビューで明白になったことは、政府閉鎖が精神的なバネとなり合意に達した要因であり、次回はその危機を避けたいとの情熱があったことである。また、ライアン氏は、選挙の結果的必然性は重大であるとし、二人が合意しない場合、2014年も1月に政府閉鎖の可能性があったと語り、政府閉鎖は個人にとっても国にとっても良いことではないため「政府は機能しなくてはならない」と述べた。また、ライアン氏は、2014年の中間選挙および2016年の選挙をかなり意識し、オバアケアの撤廃、エンタイトルメントの削減など全て共和党がほしものを獲得するためには、今後数回の選挙に勝利し、議席を増やすことであるとする 戦略的な側面を見せた。ほぼ全ての政策で本質的に政治理念が異なる両氏が合意を得たその最も重要な要素は尊敬と信頼を基盤にした妥協の精神であることを繰り返し強調した。

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