ほとんどの議員はクリスマス前から休暇に入っていて、2014年の議会が開始するのは1月6日からである。オバマ大統領も12月21日からハワイの郷里で家族とともに休暇を過ごしている。 しかし、オバマ氏は、議会が休暇に入る前に通過した2つの法案に26日ハワイの滞在先で署名したことが伝えられている。
そのひとつは下院予算委員長ポール.ライアンおよび上院予算委員会議長パティ.モォリー両氏が10日に交渉に達し、12日に下院で通過し、18日に上院で成立した超党派の予算法案である。これは、今後2年間政府閉鎖の危機を防ぎ、セクエスターを減少させることで前回より進歩があることが特徴である。超党派の交渉において妥協の精神が強調され、議会で肯定的に評価されている。もうひとつは2014年会計年度の国防認定法(NDAA)と呼ばれる包括的な法案であり、軍隊の性的暴行を減少すること、およびキューバのグアンタナモ軍事刑務所に拘留されているテロ容疑者の海外移送制限を緩和する事が目的である。
NDAAには近年論争的であった軍隊での性的暴行を取り締まる条項が含まれている。軍隊での性的暴力に対抗する超党派法案は民主党のクリスティン.ギィリブランド氏によって7月16日に紹介されたため、それ以来の画期的な署名となる。ワシントン.ポストによると、ペンタゴンの推定では昨年の性的暴行またはレイプの被害は26,000件以上であったという。しかし、被害者からの報告があり告訴されたケースはわずか3,300件である。NDAAの成立によって、軍隊の性的暴力を減少させる法的措置は強化されるはずである 。
また、2つの重要なNDAA のひとつは、今後グアンタナモに拘留されているテロ容疑者を受け入れる意志のある外国政府に移送することを可能にする。これは、1期目からのオバマ氏の目標であったグアンタナモ軍事刑務所の閉鎖を可能にする最初のステップになる。オバマ氏は「施設の継続的運営は資源を枯渇させ、主な同盟国との関係を損ねるため、国土安全を弱体化させる」として、グアンタナモ拘留を支持していない。従って、NDAA署名は議会に対して、刑務所閉鎖を推し進めるチャンスをオバマ氏に与えたことになるため、 20日に議会が通過させたその功績を賞賛した。
オバア氏はハワイ休暇でエネルギーを充電し、6日に議会が再開され次第、2014年の中間選挙に備えて、外交政策を含む数々の未解決の問題に取り組むため議会に圧力をかけると思われる。