上院議会は初日の6日、緊急失業報酬延長法(EUCEA)を延長するための投票を行う予定であったが、悪天候の影響で多数の議員が欠席したため、投票は今日に延期された。オバマ大統領は今朝ホワイトハウスからこの延長法案を通過させ、困窮している失業者を援助するよう議会に要請したが、共和党は難色を示している。早々からEUCEAの延長は困難である事を暗示している。
130万の米国人が12月28日に失業保険を失ったため、上院では昨日 EUCEAの延長について検討するかどうか投票で決定する予定であったが、多数の議員が姿を見せていないため、その投票を今日に延期した。上院で EUCEAを通過させるためには3つのステップを踏まえる必要がある。まず、延長を考慮するかどうかを決定するため、最初にプロセジュアル投票と呼ばれるステップがあり、これには60票を必要とする。この最初の段階で60票を獲得した場合、次に法案投票に対するフィリバスター(議事妨害)を防ぐための投票を行う。この投票で同じく、60票を獲得した場合、最後の段階で法案の投票を行うが、この場合51票を必要とするだけである。上院は今日、最初の段階の投票を行い、60対37票で認可した。つまり、延長を考慮すると答えた議員は共和党の主な協力者6人を含めてギリギリの線で可決した。これにより、上院はEUCEAの延長について討議を進めることになる。
オバマ氏は、上院で投票が行われる頃の午前中、ホワイトハウスに招待した約20人の長期失業者と並んで、EUCEAの重要性を強調した。また、上院共和党のティパーティ議員ランド.ポール氏がEUCEAは求職の意欲を失わせ、モラルを低下させると発言した事について、オバマ氏は、長期失業者は不景気のため解雇された人達であり「怠け者ではない、彼らは懸命に仕事を探している」と擁護した。また、失業保険は、求職活動をしながら家族を養うための最低限の収入であり、これがあることで経済も活性化すると述べ、「妨害や遅れ」がなく議会が超党派の法案を通過させるよう要請した。
EUCEAの延長に関して、オバマ氏を含む民主党と共和党との間で視点が異なることは明白である。民主党は労働者の安全ネットであるEUCEAを無条件で通過させることを主張し、共和党は何らかの条件を要求している。例えば、下院議長のジョン.ベイナー氏は、今朝「1ヶ月前、緊急失業報酬は支払われるべきであるばかりでなく、人々が仕事に戻ることを援助する何かを含むべきだとホワイトハウスに個人的に話した。今日、大統領はそのような計画を提供していない。もし、その提案があるなら喜んで討議するが、現在共和党は経済成長に集中している」と語り、EUCEAを延長する条件として、雇用拡大措置と支出削減について協議することを提案した。
一般的に、共和党は安全ネットであるEUCEAに反対している。その理由は、ポール氏のように、失業保険を受ける期間が長くなればなるほど働く動機を失うと主張している議員もいるからである。また、失業保険をどのように支払うのか、失業者の報酬を延長し続けていてどのように経済を促進できるのかと指摘している。つまり、何らかの削減なくして、その予算をどこから賄うのか論議するべきであると主張している。130万人の失業者にEUCEAを 3 ヶ月間延長した場合、推定60億ドルの融資が必要になるが、ライアン.モォリー両氏の予算にはこれが除外されているため、その問題が浮き彫りになっている。共和党は防衛費の削減を提案することはないが、国民の生存を維持するための予算削減を望んでいるため最初から葛藤がある。