昨年9月、ニュージャージー(NJ)州からニューヨークを結ぶジョージ.ワシントン橋の複数の通路が4日間閉鎖されたため、極度な渋滞により、市民は多大な混乱に陥ったエピソードがあった。これらの道路渋滞中、4つの緊急医療事態が発生し、1人の老人が死亡した。現在、道路閉鎖スキャンダルとして、NJ州の知事クリス.クリスティ氏の責任が問われている。(20分後更新:文末に1行追加)
ジョージ.ワシントン橋の複数の通路が閉鎖されたことで、最も影響があった地域はフォートリー市である。この道路を利用した通学バス、通勤者、および他の緊急な用事で走行中の大多数の人達の交通に大幅な遅れが生じた。渋滞で立ち往生中、死亡した91歳の老人の家族は、自宅にいても死亡していた可能性があったと述べ、クリスティ政権を批判していない。
道路閉鎖の理由について2つの説がある。一つは、「交通のパターンを研究する」ため調査を政府が命令した。二つ目はフォートリー市の民主党市長であるマーク.ソコリッチ氏は、昨年の知事選でクリスティ氏の再選を支持しなかったため「政治的懲罰が与えられた」とする説である。最近になって、メールやテキスト.メッセージなど多数の証拠、および交通調査はなかったとする複数の当局者の証言などから二つ目の説が濃厚になっている。従って、クリスティ氏の側近がソコリッチ氏に対して企んだ政治的懲罰の疑いが強く、道路閉鎖スキャンダルとして騒がれている。
現在、道路閉鎖についてクリスティ氏が事前に承知していたのか、本人が関与したのかという疑問が提起されている。クリスティ氏は今日9日、約2時間の記者会見を行い、道路閉鎖に関する事前の認識と関与を否定し、「驚いている」と述べた。また、この事実に「 恥ずかしい思いである。恥をかかされた」と無念を表明し、昨年9月に道路が閉鎖されたため「人命の危機を脅かすほどの渋滞の原因になった」ことを謝罪した。また、「どうして彼ら(側近)が道路を閉鎖することでソコリッチ市長を罰することができると考えたのか分からない」と述べ、昨日までは交通調査であると聞かされていたため、それに反する証拠はなかったと語った。クリスティ氏は交通調査であることを信じていたため、最も信頼していた側近に裏切られた思いがあり、非常に「悲しく」また、「ショックを受けている」と遺憾を表明した。
クリスティ氏は道路閉鎖の主な責任者である知事側近のトップ.クラスの女性ブリジット.アン.ケリー氏を解雇した。また、今日ソコリッチ市長を訪問し個人的に謝罪したという。ソコリッチ市長は、全く関与していないと述べたクリスティ氏の「言葉を信じる」と述べ、謝罪を受け入れたと伝えられている。クリスティ氏は今日の記者会見で、「交通調査が政治的復讐に変わったのか、それとも政治的懲罰が交通調査になったのかわからない」と語った。更に、クリスティ政権には政治的懲罰を与える「いじめ」の体質があるとの噂を否定した。FBIはこのスキャンダルの調査を今日着手したばかりである。2016年大統領選挙の有力な共和党候補として期待されていたクリスティ氏の政治生命にどのような影響を及ぼすかは不明である。クリスティ氏が事前に認識していたかどうかの疑問より、どうしてこのようなことが平然と行われる政治的環境であるのかということの方が重大な問題である。