叩けば埃が出そうなクリスティ氏の身辺

ニュージャージー州の知事クリス.クリスティ氏に対して、新たな別の問題が浮上している。2012年10月のハリケーン.サンディ後、連邦政府による融資の一部は宣伝広告に使用されたことが判明した。ジャージー市の市長も知事選での不支持を表明したため、税金支払いが停止され、クリスティ政権はジャージー市に告訴されていたことが判明。クリスティ氏、次から次に叩かれる運命にありそうだ。

連邦政府はハリケーン.サンディ後2,500万ドルを融資したが、その一部(約500万ドルとの説もある)の資金はニュージャージー州の観光を促進する目的で「ニュージャージーは嵐より強い」とのキャッチフレーズによるテレビ広告に使用されたことが判明した。しかもこの広告は、ニュージャージー州で昨年の知事選の選挙キャンペーン中に頻繁に放送されていて、その効力があったと思われ、彼は圧倒的な票差で知事選に勝利した。米国住宅都市開発(DHUD)は、災害援助資金は同州の観光促進とは無関係であるため、災害復興融資の一部が観光促進のテレビ広告に使用されたことに関して調査を開始すると公表した。

DHUD は、クリスティ氏と彼の家族が宣伝に参加していて、クリスティ氏がサンディ復興後のスター的なイメージを与えているため、被災地復興に充当すべき資金の一部がこのような方法で出費されたことが適切であるとは判断していないと思われる。少なくとも、宣伝広告費用の一部はサンディ被災者を援助するための資金であり、納税者は税金が個人の利益につながる政治キャンペーンに、絶妙のタイミングで利用されたことを快く思わない。

更に、クリスティ氏は昨年の知事選挙で、同州の多くの民主党議員または役人の支持を受けていたようである。これはテレビ広告に加えて、彼の圧勝の原動力になっている。しかし、彼を支持しない人物に対しては、攻撃的な報復的措置で対処した可能性が高い。ニューヨーク.タイムスによると、13日に公開された文書は、ジャージー市の市長スティーブン.フロプ氏がクリスティ氏に対する不支持を表明した後、クリスティ政権は「突然関係を断った」という。

クリスティ政権とフロプ氏の行政は、交通、経済開発など6つの機関の上位役人、及びハリケーン.サンディ復興のディレクター、クリスティ政権のポート.オーソォリティ(港湾局)の最高責任者ビル.バローニ氏、道路閉鎖に直接関与した疑いで解雇された側近のブリジット.アン.ケリー氏などを含む当局関係者らと、保留されていたプロジェクトおよび問題の論議を行うための委員会会議を突然キャンセルしたという。しかも「ほとんど全てのキャンセルは(不支持表明後)1時間以内であった」という。

7月18日、フロプ氏はクリスティ氏に知事選の支持はできないと伝えた。その後、キャンセルが始まった。フロプ氏は、再度スケジュールを依頼するため、8月上旬にバローニ氏と連絡を取ったが応答は得られなかったという。バローニ氏に宛てた手紙またはEメールで、フロプ氏は、クリスティ政権の当局関係者との「突然の接触拒否は、特にジャージー市を傷つける」と指摘したという。また、フロプ氏は、クリスティ政権の港湾局はジャージー市に幾つかの施設を運営させているため、同州の最大都市の一つであるジャージー市に対して、数百万の税金支払を拒否することは同市が「不当な経済的損害」を被ると警告した。ジャージー市はその後、お金の回収をめぐる紛争で結果的に港湾局を告訴していたことが判明。しかし、港湾局の責任者バローニ氏は12月に辞任したことが判明している。

クリスティ氏は2016年の大統領選挙に出馬するため、知事選を足固めとして、執拗に民主党関係者の支持を集める努力をしていたようである。しかし、不支持を表明した関係者はなぜか行政的なトラブルに遭遇している。10日に公表された書類は、すでにジヨージ.ワシントン(G.W)橋の2つの道路閉鎖は、フォートリー市の市長マーク.ソコリッチ氏が不支持を表明したための政治的懲罰であることを示唆した。次にジャージー市のフロプ市長は、クリスティ政権の税金未納に対して告訴するほど深刻な問題に直面している。10日の文書公開後、多数のメディアは、クリスティ政権は事実をカバー.アップ(もみ消し)していると指摘している。G.W橋の道路閉鎖は知事選のキャンペーン中に発生している。当時、クリスティ氏は常にケリー氏や他の関係者と一緒であったため、クリスティ氏が道路閉鎖を知らなかったという話は「信じられない」と調査を先導している同州の民主党議員ジョン.ウイズニュスキー氏は述べている。突然様々な疑惑が浮上し、クリスティ氏の身辺は叩けば叩くほど埃が出る可能性が強くなっている。

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