東日本大震災および福島原発事故による前代未聞の壊滅的な災害から丁度3年が経過した。福島原発から漏れた汚染は太平洋に流れていることは懸念されていたが、放射線で汚染された水はカナダ海岸に漂流し、4月には米国との国境近辺に到達することが判明した。米国の科学者は米国人の不安を解消するため、一般市民の協力を得てモニターを開始した。また、「友達作戦」の救済活動に貢献し、放射線汚染が原因と思われる疾病で苦しむ多くの海軍兵は、今年東京電力を告訴することに踏み切った。
eCanadaNowによると、同国の専門家は、2月26日水のサンプルから放射線汚染水はバンクーバ近辺のブリティッシュ·コロンビア沖に漂流していることを報告した。しかし、毎年開催されている海洋科学会議で報告されている、全ての沿岸地域で試験された放射線レベルは非常に低いため問題はなさそうである。しかし、カナダの海岸からさほど遠くない地域に広がっている可能性はあり、毒性放射性核種は早ければ4月にはハワイから米国の海岸に到着すると研究者は予測している。今後2年間で、引き続き放射線漏れは米国の海岸に流れると予測されているが、科学者は、放射性プルームは沿岸水域の住民および海洋生物に深刻なダメージをもたらすほどではないと述べている。科学者らは海洋水サンプルのテストを継続的に実施しているため、危険性が懸念された時点で公衆に警告すると述べている。専門家は、カナダで確認されている放射線レベルは、現時点で人体および生物学的に影響はないと結論づけている。
しかし、一般の米国人の間で「多大な懸念」があるため、専門家は慎重に対処している。カナダのCBCニュースによると、マサチューセッツ州のウッズ.ホール海洋研究所の科学者たちは、 大衆の寄付金による研究プロジェクトを実施するため、ブリティッシュ·コロンビア海洋からデーターを集めることを一般に要請している。ウエッブサイトをとおして、1個の家庭用試験器具に対して$600の資金を集め、水のサンプルを分析するためウッズ.ホール海洋研究所に送ることが可能な一般の「市民科学者」を募集している。市民にサンプルを集めるための援助を求めているウッズ.ホールの研究者ケン.ビューセラー氏は「政府はこれを実施していないため、重要な措置であると思う」と述べている。
ビューセラー氏によると、モニターは不完全であり、カナダおよび米国当局はいずれも太平洋沿岸海域での放射線のデーターをほとんど所持していない。水産海洋カナダは、ウエスト.バンクーバの1500キロまでの海岸に沿ってセシウム134の測定値を得た。3年前のメルトダウンからのアイソトープは今年北米に到着することが予測されていた。ビューセラー氏は「何も分からないと多大な警戒があります。人々はあらゆることを推測します」と述べた。モニターの実施は水の安全性を明確にするため重要な事だと思うと述べ、「セシウム134は、飲料水として安全であるかを考慮する必要はないほど低過ぎるレベルである」と語っている。科学者は「福島からの放射線汚染は微量以上が海を横断するとは思わない」と主張している。研究所は、証明できるデーターがない場合、福島からの放射線の潜在的影響は一般市民に多大な恐怖を引き起こすため、不足している情報を得る決定をしたと述べている。
チェルノブイリ以来の大惨事と言われた福島原発事故は、現在 国際問題に発展している。昨年12月22日のニューヨーク.ポストによると2011年3月11の災害直後、「友達作戦」による人道的使命のため、アメリカ海軍の航空母艦ドナルド.レーガンで福島の被災地に到着した海軍兵士は5,000人である。3月のある日、飛行甲板に立っていた海軍兵のリンズィ.クーパーは、突然暖かい突風を感じ、雪が降り始めたとき「何かがおかしい」事に気付いた。「金属製の味の雪の大波がUSSロナルド·レーガン上に漂流し始めたのである。3年後 、少なくとも70人は放射線関連の病気を患っていて、その50%は何らかの癌に苦しんでいると、彼らの弁護士であるポール.ガーナーは述べたという。51人の兵士は、白血病、精巣癌、不断の輸血を必要とする病気に苦しんでいて、東京電力会社(TEPCO)を告訴した。更に、甲状腺ポリープや他の甲状腺疾患に苦しんでいる 70人の兵士は、今年1月に予定されたサンディエゴの連邦裁判所に告訴する予定であったという。
ネイビー.タイムスによると、「放射線漏れが如何に深刻であった事実も、米国の軍隊は救済活動のため日本に向かっている事も知っていながら、何の警告もしなかった」ことが訴訟の理由である。ガーナーは最初の幾つかの訴訟を中止したが、2月26日のCBSニュースによると、少なくとも100人以上は今年訴訟を起こし紛争中である。米国議会は、福島で救済活動に従事した航空母艦乗組兵士の健康および治療情報を国防省に聞き始めた。ジョンズ·ホプキンス大学のウェイン.ビドル教授は、彼らは明らかに苦しんでいるが、症状が放射線被爆に関係していることを示す方法がないとして「個人の原因と結果を引き出すことは非常に困難である」と述べている。
結論として、放射線の汚染水は4月米国の西海岸に到着するというニュースに米国人は神経質になっている。ウッズ.ホール海洋研究所の科学者は、健康を害するほどの汚染レベルではないが、注意を要するためデーターを集めている状況である。昨年6月 TEPCO は汚染水が太平洋に流れていることを告白した為、米国民の懸念が広がり科学者は研究を開始した。また、現在告訴中と言われている100人以上の海軍兵の詳しい訴訟状況は不明であるが、これは長期的な紛争になると思われる。症状を訴えている彼らは、米国を発つ前は健康な20代だったと言われているが、現時点では放射線被爆が彼らの症状の主要因であるとする確定的な医学的証拠がない。3年後の今日、福島原発の放射線漏れは国際問題に発展しているようだ。