テキサス州知事リック.ペリーは、昨日夕方オバマ大統領に会った直後、フォックス.ニュースのホストであるシーン.ハァニティの独占インタビューに応じ、国境の安全強化に積極的に取り組むことをオバマ大統領に力説したことを語り、現在起きている児童不法入国について、「彼は人道的危機を停止する能力がある」と述べた。先日の事前予告とは異なり、ペリーはオバマ氏を空港で出迎えた。彼がオバマ政権は国境の強化対策を何もしていないと批判したが事実はその逆である記録がある。人道危機に対処するためオバマ氏が要請した37億ドルの融資に関する下院歳出委員会の聴聞会は昨日から開催されているが、複数の共和党は複雑なジレンマを感じているようである。
昨日東部時間5時10分頃、あるテレビ画面のシーンに注目した。ペリーは事前に「空港で握手はしない」と述べ、出迎えはしないことを意味する宣言をしていたと言われていたが、予想に反し、大統領機が到着する前にタラップの最前線で待ち、大統領機から降りてきたオバマ氏に誰よりも先に手を差し伸べ握手した。地元を訪問する大統領に対して、知事が空港に出迎えないと宣言することは前例になく、また非常に無礼であるため、評価を落とす行動を避けたようである。オバマ氏はペーリの肩に片手を置き笑顔で握手に応じ、二人はそのまま、待機していた海軍のヘリコプターに乗り込み、二人だけで会談するためダラスに飛び立った。
この会談のあと、ペリーは「ハァニティ.ショー」の独占インタビューで、オバマ氏との会談は「建設的」であったと述べ、国境の安全強化に関するペリーの提案を即時実践してくれるよう要請したが、オバマ氏は「哲学的に同意した」ものの、確実な約束はしなかったと伝えた。しかし、「彼はこの危機に対処できる能力がある」と大統領に対する肯定的な発言をした。ペリーは、最高司令官として彼の力を利用し、国境に1,000人の国家警備隊を配置することを提案し、「貴方は一方的に国境にこれらの軍隊を置くため国防総省を指示することができます」とオバマ氏に提案したと語った。また、「彼ができる最も重要な事は、国家警備隊を国境に配置し、国境パトロールと連携を取っている地元の法務執行当局と調整することであることを大統領は知る必要がある」と述べた。
選挙資金集めの為テキサス州を訪問しているオバマ氏は、南テキサスの国境を視察する予定はないことを事前に発表していた。これに対し、公的に批判したティーパーティ議員のテッド.クルーズを含む複数の議員は懐疑的である。ペリーは「私は、訪問し、これ(現場)を見てほしいですと大統領に言いました」と述べ、「これは貴方にとって、父として、掌握することが大事です。しかし、米国の大統領としてもっと重要なことは人道的危機を見ることだと言いました」と述べた。オバマ氏が国境は訪問しないと事前に発表した後、ジョージ.W.ブッシュがニューオリンズで発生したハリケーン.カトリーナの被災地を直接訪問することより、ニューオリンズを空上から視察することを選択したため、ブッシュは激しく批判されたことがある。複数の批判者は、皮肉な表現で「オバマのカトリーナ」と呼び、オバマも同じミスをしていると攻撃した。
更に、ペリーはオバマ氏が要請している人道的危機に対処する資金の37億ドルから、国境安全強化に分配される資金は1億以下であるとし、国境警備の問題を強調した。オバマ政権は国境警備強化を毎年行っているが、共和党は一般的にいつも現状に満足したことがないようである。米国税関国境警備局によると、国土安全保障省は2012年末までには国境パトロールの人員を21,000 に増大している。これは2倍以上の増加である。2011年5月10日のワシントン.ポストによると、2001年9月11日の同時多発テロ攻撃当時、国境警備の人員はかろうじて9,000以上であったが、国土安全保障省(DHS)は、2010年には439人の国境警備員を雇用したと報告した。2011年5月当時、DHSのスポークスマンは20,700人であると報告した。従って、オバマ政権は国境整備の強化を何もしていないとの先日のペリーの批判は根拠がない。彼の国境整備構想は、不法入国者を威圧するようなイメージが湧く国家警備隊の配置である。
ニューヨーク.タイムス(NYT) によると、オバマ氏はペリー知事に、南テキサスにあるリオ.グランデ.バレーの拘留センターに児童不法入国者が収容されている為、人道危機に対処する資金を提供するよう議会にプレッシューをかけることを要請した。また「共和党は、この危機を彼と彼の党にダメージを与える方法として見ているため、選挙年の政治的工作は資金計画を遮断することである」と語った。オバマ氏は「ここでの問題は、有益な可能性がある行動に関して多大な意見の不一致があることではない」とペリー氏に語ったと述べた。また、「課題は、議会がこれを達成するため、資源を行動に置く準備が議会にできているかということである」とし、「言い換えれば、貴方達は政治にもっと関心があるのか、それとも問題を解決することに関心があるのかと、直接知事に言いました」とオバマ氏は語った。
NYTによると、ペリーが南テキサスの国境を訪問するべきであると提案した時、オバマ氏は「これは劇場ではありません。これは問題です」と反応し、「私は、写真の機会には興味はありませんが、この問題を解決する事に関心があります」と答えた。また、子供達が国境を超える危険性を懸念し「子供達の事では正しい事をする」と約束しているが、子供達を米国に送らないよう彼らの両親にも警告しているオバマ氏は「彼らの子供達が滞在出来るようになることはほとんどありません」と語ったという。また、DHSや他の関連部署のリーダーは、頻繁に国境を視察していることを伝えた。さらに、「喜んで国家警備隊の配置を考慮するが、それは一時的な解決です」と述べ、長期的な解決は、国境の安全強化と市民権の道を開くことを規定した、1年以上経過した上院超党派の包括的な移民改正法案を通過することであると指摘した。
国境の安全強化に関して、両党間には認識と構想的な違いがあることは明白である。民主党は、定期的に国境パトロール員を増加していると主張し、共和党は巨大で頑丈なフェンスを建設することや国家警備隊を配置することなどを提案している。いずれにしても資金が必要であるが、下院歳出委員会は昨日から37億ドルの融資に関して聴聞会を開催している。NYTによると、連邦緊急事態管理局の担当者クレイグ.ヒューゲイトは、どのような対策を取っても「子どもたちは国境を越えて、入国し続ける」と悲観的である。この聴聞会で、共和党は「国境で連邦警備の存在感を高め、人道的危機に対処する」ことには同意するが、37億ドルの融資を提供することでオバマ氏が問題を解決するため「彼を援助するような事はしなくない」という「ジレンマ」が共和党にあるようだ。複数の共和党はいつもの通り、この資金を捻出する為には他の分野の削減が必要であると主張し、早急に解決する必要がある問題を複雑化させる危険性があることを示唆している。人道的問題を純粋に解決することより、政治的工作に傾注しがちな一部の共和党の傾向性を指摘したオバマ氏の懸念はまさにこの聴聞会が良く描写しているようである。