11月の中間選挙で、上院議会は100議席中33 、および退職などの空席を含む合計36議席が競われる。選挙を予測することで知られているネイト.シルバーは今年初期、共和党が多数派になる可能性があることを強調していた。しかし4日、共和党が上院で多数派になる可能性は現在「わずかながらまだ残っている」が、「11月の上院選挙は接戦になるようだ」と指摘している。その理由として、オバマ大統領に対する人気率はまだ低いものの、現時点では、オバマ氏よりはるかに議会の人気が最悪であること、総体的な世論調査は民主党が幾分有力であることなどを指摘している。上院で今年選挙に直面する州は共和党が19州、民主党が14州である。
オバマ大統領に対する仕事の評価率は、評価する率より評価しない率の方が高い。例えば、ラスムセンが8月2日から4日まで実施した世論調査によると、オバマ氏の仕事ぶりを支持する率は47%、しない率は52%である。ギャロップが8月1日から3日まで実施した世論調査によると、評価する率は42%、しない率は53%であった。これはまだ、オバマ氏が人気を回復していないことを示唆している。しかし、ほとんどの大統領は、歴史的に二期目の人気度が下がる傾向があるようである。ギャロップの調査によると、オバマ氏よりはりかに人気が下がった歴代の大統領の二期目の平均的支持率はトルーマン(36%)、ニクソン(34%)、ジョージ.W.ブッシュ(37%)であった。
しかし、議会の不人気度はオバマ氏よりひどく 1974年以来16%で歴史的に最低である。従って、民主党大統領が40%台の不人気であっても、議会が総体的に不人気であるため、共和党が民主党に優位に立つ状況ではない。その要因に下院議員と議会は超不人気であり、下院共和党の不人気は全体の共和党を弱体化する可能性がある為、オバマ氏の不人気は共和党の「手柄にはならない」と指摘している。特に、下院議会で顕著なリーダーシップの欠如と機能不全は超不人気の主要因であると思われる。
更に、複数の調査機関が実施した最新の世論調査によると、総体的に民主党がリードしているため、これは共和党の確信的な勝利を予測できなくなっている要因である。シルバーは、支持党に関する世論調査が最も理解しやすい示度であると述べている。
| 調査機関 | 実施日 | 民主党 | 共和党 | 未決定 | マージン |
| ラスムムセン | 7/28 – 8/3 | 38 | 42 | 16 | 共和党+4 |
| FOX | 7/20 – 7/22 | 43 | 41 | 13 | 民主党+2 |
| CNN | 7/18 – 7/20 | 48 | 42 | 2 | 民主党+6 |
| ピュー.リサーチ | 7/8 – 7/14 | 47 | 45 | 9 | 民主党+2 |
| ラスムセン | 6/30 – 7/6 | 41 | 38 | 15 | 民主党+3 |
| クニィピィアック | 6/24 – 6/30 | 41 | 39 | 17 | 民主党+2 |
しかし、現時点では、一つの党がほとんど又は全ての競合的な選挙で勝利することを予測することは出来ないと述べている。
| 民主党 (%は当選確率) | 共和党 (%は当選確立) | ||
| ロード.アイランド | 99% | アラバマ | 100% |
| デルウェア | 99% | オクラホマ | 99% |
| マサチューセッツ | 99% | ワイオミング | 99% |
| ニューメキシコ | 97% | アイダホ | 99% |
| ハワイ | 97% | サウス.キャロライナ 2議席 | 99%、97% |
| ニュージャージ | 97% | メイン | 99% |
| バージニア | 97% | ネブラスカ | 98% |
| イリノイ | 95% | テネシー | 98% |
| オレゴン | 95% | テキサス | 98% |
| ミネソタ | 95% | オクラホマ | 98% |
| ニューハンプシャー | 90% | ミシシッピー | 97% |
| ミシンガン | 65% | モンタナ | 95% |
| コロラド | 60% | カンザス | 95% |
| アイオワ | 55% | サウスダコタ | 95% |
| ウエス.トバージニア | 90% | ||
| ケンタッキー | 80% | ||
| ジョージア | 75% | ||
| アーカンソー | 60% | ||
| ルイジアナ | 55% | ||
シルバーの結論として(1)アラスカ、ノース.キャロライナの2州はいずれも50/50%で割れているが、現在この2州は民主党に向上する機会がある州である。アラスカの場合、現役の民主党議員マーク.ビゲッチは人気投票で共和党のテッド.スティーブンに対して47.8%対46.5%で有利である。ノース.キャロライナの場合も民主党のケイ.ヘーガンの方が共和党のソーム.ティリィスに対して41.9%対39.6%で幾分リードしている。今年の上院選挙は共和党州が多いため(2)11月に民主党が議席を確保する率は15.1%、共和党が20.9%である。(3)議席確保の確立は民主党が34%、共和党が30%である。(4)新しい上院議席率は民主党が49.1%、共和党が50.9%であるため、共和党が勝利する可能性は「わずかながらまだ残っている」と予測している。
中間選挙前に人気が落ちた大統領の党は苦戦すると言われているが、大抵の大統領は2期目に人気が落ちる傾向があり、オバマ氏は例外ではない。また、中間選挙の投票参加率は共和党支持者の方が高いと言われている為、人気投票の世論調査は選挙結果を反映しない場合もある。しかし、共和党が上院で勝利する可能性を示唆する数値的予測は経時的に僅かながら徐々に減少しているため、予測が難しくなっている要因である。様々な要因により、シルバーは接戦になる可能性を予測しているが、10月末までにどのような変化があるか注目されるはずである。