8日にイラクで空爆が開始されてから今日で12日が経過した。無人機による爆破を含め、空爆による攻撃は既に少なくとも70回行われている。このイラク政策は、通称イスラム国家と呼ばれているイスラム過激派(ISISまたはISIL)がいずれ、アメリカ人を攻撃する動機になるとの懸念があり、論争的であった。オバマ大統領は18日の記者会見で、これまで空爆は成功していると報告した。その直後、ISIS は、米国人ジャーナリストを斬首するビデオで、オバマ大統領のイラク政策に挑戦する声明を公開した。オバマ氏は今日、短い記者会見を行い、イラクでテロリストに殺害されたジャーナリストの死に対して追悼の意を表明した。
シリアやイラクでは数年前から複数のジャーナリストが行方不明になっている。ISIS は、2年前にシリアで誘拐された写真ジャーナリストのジェームズ·フォーリーを斬首するビデオを昨夜公開し、オバマ氏に挑戦したと伝えられている。イラクでの空爆作戦を止めない限り、二人目のアメリカ人「ジャーナリストの運命はオバマ次第である」とのメッセージを送っている。ワシントン.ポストは19日、その信憑性については諜報機関が調査すると伝え、どこまでこのビデオに信憑性があるかどうか不明であるとの印象を与えた。 AP通信は、斬首は実際行われたとする印象を与える記事を公表している。今日、大半のメディアは明らかにフォーリーが斬首により殺害されたようであると伝えた。しかし、ISISがフォーリーらしき男性を斬首しているビデオは、すぐ削除されたという。紹介されたスライドショーの一部は、黒装束の男性がオレンジの衣装を纏った男性の背後から、首の正面にナイフを押し付けている様子を描写しているが、そのシーンに首からの出血は見られない。
20日のロイターによると、英国訛りの英語を話す、黒の覆面を被った男性は、二人目のアメリカ人も殺害する。そして彼の運命は大統領バラク.オバマの次の動き次第であると述べている。ロイターは「イスラム国家はバグダッドで行進し、中東の地図を再描画していて、彼らが支配するイラクとシリアの一部でカリフを宣言することに集中していたようであった為、斬首は驚きだった」と報告しながらも、ロイターの記者との幾つかの会話で、ISISのリーダーは西洋諸国に対して幾つか驚くような事がある為、欧州と米国を攻撃する可能性はあると伝えている。 また、別のイスラム国家過激派グループは、「アメリカを相手にするのは合理的な理由があるからだ」とし、「米国に対する戦争が強ければ強いほど、我々に参加することを躊躇している兄弟の説得に役立つ。アメリカがロケットを送れば、我々は爆弾をお送り返す。我々の土地が攻撃されない限り、彼らの土地は安全だ」と伝えている。米国の空爆に対する復讐としてのフォーリーの死は、米国がイラクに占領中、アルカイダが米兵を殺害し、アメリカ人を斬首し、シーア派を虐殺していた事と類似していると指摘した。
残虐性をアピールしているイスラム過激派ISISは、米国の空爆をきっかけとして新しいテロリストの脅威になるだろうかという疑問が提起されている。インテリジェンス.プロジェクト.センターの外交政策専門家ダニエル·ベンジャミンは先週、CNNとのインタビューで、イラクで戦闘機による空爆を開始した米国にとって、ISISは「実在脅威」になるかと聞かれ、「私たちを脅かしているテロリスト.グループは存在しない」と述べ、「現在、米国が直面している脅威は一つあり、それはソ連の核兵器庫である」と指摘した。イスラム国家が著しいテロの脅威になるかという質問に対して、「今日のアメリカに、それはない事は確実です」と答えた。
一方、米国の諜報機関は、イラクやレバント(東地中海および周辺沿岸諸国)のISISは、西洋諸国を攻撃する準備を進めていると予期している。ワールド.トリビューンによると、彼らは増員の努力をし、アクセスを容易にするため、アメリカ人やヨーロッパ人をリクルートし、「テロリズムの野望が拡大している」と見ている。西洋諸国を攻撃するため、イラクとシリアを基点として利用する決定をしたと思われる ISISの確実な動きがあると報告している。諜報機関は、ISISがレバントで戦っていて、組織および闘争の諜報スキルのある数千の西洋人をリクルートしていることを確認した。ISISは2014年6月以来、中東およびヨーロッパで相当数の増員を行い、10,000人の戦士を保持していることが判明している。特に、レバントを防衛するアルカイダのライバルのイスラム主義運動から多数の離党を巻き起こしたイラク北部で、大勢のメンバーをリクルートしていると述べている。諜報機関は、多数の戦闘を繰り返している「彼らはタフな規律あるグループだ」と述べ、人数は圧倒的に多いと述べている。また、諜報機関の査定では、彼らはEU内に駐留を拡大し、イギリス、フランス、オランダ、スペインなどの国で作戦を開始した疑いがあると報告している。
共和党の強硬論者は、米国はISISテロリストの攻撃に直面する可能性があるため、それを未然に防ぐには軍隊を派遣し、陸からもテロリストと戦う必要があると主張している。その中でも特に、「彼ら(ISIS)は米国に来る」と言っているのはサウス.キャロライナ出身の上院議員リンジー.グレイアムである。彼は、テロリストはシリアとイラクで戦う能力があるため、アメリカの都市は攻撃されるだろうと述べ、テロの脅威を煽っている。
いずれにしても、誘拐されていたジェームズ·フォーリーが斬首された報道に驚き、テロリストの脅威に再び動揺している米国民を意識したオバマ氏は、今日記者会見を行い、「町村全体で暴れ、罪のない非武装の民間人を殺害するという臆病な行動をしている」とISISを批判した。また、女性や子供を誘拐し、拷問、レイプ、奴隷の非道を行い、何千人ものシーア派およびスンニ派のイスラム教徒を殺害した。彼らは、キリスト教徒や少数派の宗教グループをターゲットに し、古代民族に対する「大虐殺の野望を宣言した」と述べ、彼らの犠牲者は圧倒的にイスラム教徒であるため宗教には無関係であると語った。更に「人間の価 値」については、何のイデオロギーもないとして「米国や西側と戦争状態」であるISISは実際、彼らの隣人に恐怖を与えているだけであり、彼らの「ビジョ ンは空であり、文明的行動の定義は崩壊」していると語った。最後に、「ジム(ジェームズ)は、勇敢にも彼の仲間達に人間の話をした。ジムを愛したアメリカ の人々は全て、今日彼の冥福を祈るでしょう。我々全ては彼がいないことの痛みを感じ、彼を失ったことを追悼します」と表現した。オバマ氏の言葉は、フォー リーが事実上殺害されたことを裏付けている。諜報機関はISISが米国に侵入し、米国の都市を攻撃する可能性があるかどうかについては明確にしていない。