オバマ大統領は9.11の13年記念日の前夜、東部時間午後9時からイスラム過激派グループのISIS(又はISIL)と戦う為シリアでの戦略について国民に向けた約14分間の大統領声明 をホワイトハウスのフロアーから発表した。オバマ氏の声明は、最初にISILがどのような組織であるかを語り、イラクでの空爆の成功を基本に彼らに対抗する理由を説明し、次にテロリストに対抗するための4つの戦略を語り、最後に議会の承認と国民の理解を求めている。徐々に ISILを弱体化し究極的には打破することでテロリズムとの戦いが最後の任期中の大統領の重要な任務になるが、ブッシュ政権の政策とは根本的に異なることを強調した。4つの戦略は、現在イラクで進行中の任務も含めて、総体的には国際協調と人道的救済を基本にした長期的な戦いになることを伝えている。
スピーチの冒頭で、指揮官としてアメリカ国民の安全保障が最大の優先課題ですと述べ、オサマ.ビンラディンおよびアフガニスタンやパキスタンでアルカイダのリーダーを打倒したため、14万人以上の軍隊をイラクから撤退させ、アフガニスタンでの米軍を減少させる事が可能であったと述べた。また、我々の軍隊および反テロリズムの専門家のおかげでアメリカは安全になったが、世界の悪魔を全て追跡することは出来ない為、未だにテロリストの脅威に直面しています。9.11前は小さなグループの殺人者が人々を傷つける多大な能力がありました。今日の著しい脅威は自己の利益のみを追求する過激派がいる中東および北アフリカから来ていますと述べた。また、このISILは自らをイスラム教国と名乗っていますが、2つだけ明確にしたいと述べ、(1)ISILはイスラム教徒ではありません。無実の人々を殺すことを容赦する宗教はありません。(2) 多数のISILの被害者は大幅にイスラム教徒です。ISILは教国ではないことは確実です。ISILは元々、イラクのアルカイダに加盟していてそれを征服する人々ではありません。ISILは単純明快にテロリスト組織です。彼らの前に立ちはだかる者は殺す事以外に何のビジョンもありませんと指摘し、以下のスピーチを続けた。
流血の地域として知られている所では、これらのテロリストは、その残虐性は独特です。彼らは捕虜を殺害し、子供達を殺し、女性を奴隷にし、結婚を強制しています。彼らは大量虐殺で少数派宗教民族を脅しています。野蛮な行動で彼らは二人のアメリカ人ジャーナリストの命を奪いました。アメリカ市民、職員、および施設も含めて、ISILはイラク、シリア及び中東の脅威です。もし、彼らを放置しておけば、これらのテロリストは米国も含めて、これらの地域を超えてその脅威は拡大します。我々はまた、我々の国土をターゲットにした特定のテロ策略は発見していませんが、ISILのリーダーは、アメリカと我々の同盟国を脅しています。我々の情報社会はヨーロッパ人を含む数千の外国人及びアメリカ人がシリアとイラクのISILに加入している事を知っています。訓練され、戦場で鍛えられたISILの戦士は、彼らの故郷に戻り、致命的な攻撃を遂行します。私は多くのアメリカ人がこのような脅威を懸念していることを理解しています。今夜、私は貴方がアメリカ合衆国は強さと決意で満たされていることを知ってほしいです。
先日、私はISILの進行を止めるためISILを標的にした軍事行動を命令しました。それ以来イラクで150回以上の空爆に成功しています。これらの空爆は、アメリカ人の職員や施設を保護し、ISILの戦士を打倒し、武器を破壊し、イラク軍とクルド兵勢力が再度領土を取り戻すための空間を与えています。これらの空爆は何千人もの無実の男女および子供達の命を救うことに役立っています。しかし、これだけが我々の戦いではありません。アメリカの力には決定的な違いがなくてはなりません。イラクは自力で力強い政府を築く必要があります。故に米国の付加的な行動はイラクが包括的な政府を形成するかどうかに依ります。イラクはここ数日それを実行しています。従って、イラクの新しい政府および外国の同盟国、更に国内の議会との相談に従って、私はこのテロリストの脅しを後退させるためアメリカは広い連立をリードすることを発表します。
我々の目的は明白です。我々は包括的で維持可能な反テロリズム戦略を通して、ISILを後退させ、究極的に破壊します。それらの戦略は(1)これらのテロリストに対して組織的な空爆キャンペーンを実施します。イラク政府と協力して我々の人々を保護し、人道的任務を超えた我々の努力を拡大します。我々の国を脅すテロリストは彼らがどこにいようと打倒し、イラクでのISILに対する戦略と同様にシリアのISILに対しての行動を躊躇しません。これは私の大統領の中心的な原理です。もし、貴方がアメリカを脅せば貴方は安全な天国を探すことはできません。
(2)二つ目は、陸でテロリストと戦っている勢力に 我々の支持を増大します。6月、私はイラクの治安部隊を最善の方法でどのように支持することが可能であるかを査定するため、アメリカの軍人をイラクに派遣しました。これらのチームはその任務を完了したのでイラクは新しい政府を成立しました。我々は付加的な475人をイラクに派遣する予定です。以前も明確に述べた通り、これらのアメリカ軍人は戦士として派遣する訳ではありません。我々は、イラクでの戦争に再度我々を引きずるようなことはしません。しかし、イラクとクルド勢力は訓練、情報、および装備によるサポートを必要としています。我々はまた、ISILの支配からイラクとクルド勢力の自由を安全にする為、スンニ地域社会を援助するため、国家警備隊と立ち上がっているイラク勢力を支持します。今夜再び、私は議会の付加的な認可とこれらの戦士を訓練し、装備するための資源を与えてくれるよう要請します。ISILとの戦いにおいて、我々は人々を脅し、合法性を再び得ることはないアサド政権を頼りにすることは出来ません。その代わり我々は、シリアの危機を再度解決するために必要な政治的解決を追求しながら、ISILのような過激派に最大の反勢力となる反政府軍を強化しなくてはなりません。
(3)三つ目は、我々はISILの攻撃を防ぐため、我々の実質的な反テロリズム手腕を発揮し続けます。テロリストの資金を停止する努力を2倍強化し、諜報能力を向上させ、防衛力を強化させ、外国人戦士の流れを中東内外から取り去る努力をします。 私はこの努力に関して、国連安全保障理事会の会合において国際社会と結集するつもりです。
(4)最後の戦略として、テロリスト組織に家を追われた無実の市民を人道的に援助し続けます。これには何千人ものキリスト教徒および他の少数派宗教グループと同様、危機に直面しているスンニおよびシーア派のイスラム教徒が含まれています。これら4つの戦略には、既にイラクでパートナーが参加しています。彼らはイラクの治安部隊とシリアの反政府軍に武器を送り、情報を共有し、人道的救済に数億ドルを提供しています。国務省のケーリー長官は今日(米国時間9月10日)イラクの政府と会い、団結を促進するため彼らの努力をサポートしています。また、数日後には、この戦いのパートナーとしてリストにあがっている中東及びヨーロッパを旅行し、特に、イラクとシリアでテロリストを彼らの領土から追い出すため、アラブ諸国はスンニ地域社会を結集します。これはアメリカの最善のリーダーシップであり、我々は彼らの自由の為に戦う人々と立ち上がります。又、我々は共通の安全と共通の人間性を代表する他の国と結集します。私の行政は超党派の支持を確立します。私はISILの脅威に対応する権威がありますが、大統領と議会が任務を共有した時、我々の国はもっと強いと信じています。従って、私はアメリカがこの危険に立ち向かうことを世界に示すため議会の支持を歓迎致します。
さて、ISILのような癌を根絶するためには時間が必要です。我々が軍事行動を取る時はいつでも、 特にこの任務を遂行する兵士および女性に危険が伴います。しかし、私はこの努力がイラクやアフガニスタンでの戦争とどのように違うかをアメリカ人に理解してほしいです。外国の土地でアメリカ軍隊は戦争には関与しません。この反テロリズム.キャンペーンは、ISILを倒すため着実で容赦ない努力を通して、我々の飛行能力と陸で戦っている我々のパートナーの勢力を支持する為です。フロント.ラインでのパートナーを支持しながら、我々を脅かしているテロリストを倒すこの戦略は、イエメンとソマリアで長年首尾よく追求してきたものです。それは今年早期、我々が略述したアプローチと一貫しています。それはアメリカの重要な利益を脅かす人間に対して勢力を用いるためであり、国際秩序にもっと大きな挑戦をするため、可能な限りパートナーを結集する為です。
アメリカの皆様、私たちは大きな変化の時に生きています。明日は我々の国が攻撃されてから13年目の記念日にあたります。来週は、最悪の経済不況に陥り苦しんだ経済恐慌の時から6年目を迎えます。このようなショックがあっても、我々は痛みを通して 感じ、そして跳ね返るために必要な仕事でへとへとに疲れた体験を通して、アメリカは地球のどの国より良い将来を握るため、今日はもっと良好な位置にいます。我々のテクノロジー企業と大学は世界にひけをとりません。我々の工場および自動車産業は繁栄しています。数十年前よりエネルギーの自立に近づいています。全ての分野でビジネスは歴史的な拡大を続けています。我々の民主主義に分裂と不和があるにも関わらず、私は毎日アメリカ人の勇気、決意、および共通の善性を見ています。それは我々の将来について、かってないほど一層の確信を与えてくれます。不確実な世界で、アメリカの海外でのリーダーシップは不変のものです。それはアメリカが世界のテロリストと戦うため結集する能力と意志があることです。
最後にオバマ氏は、自由、正義、尊厳のために立ち上がることが建国以来この国が導いてきた価値観であると述べ、今夜リーダーシップを遂行するため貴方の支持をお願いしたいと述べた。またイラクの人里離れた山奥に閉じ込められた民間人の救済を援助した時、その内の一人は彼らの生命はアメリカの友人に救われた借りがあると語ったと伝え、将来我々の子供達は、無実の人々を保護するため長い旅に出る誰かを生涯忘れることはないと語りスピーチを閉じた。