中間選挙の有権者の傾向と投票日の様子

大多数の州で国民投票が行われる今年の中間選挙は、怒りと失望ムードに溢れ、投票に参加する国民の傾向には支持党に一貫性がないタイプ、国の動向に関心を向け政策を中心に判断するタイプ、選挙と個人の問題を密接に捉える3つのタイプがある。今日投票日の午前中、幾つかの州で 投票場での不備が発生し混乱があったようだ。2014年の中間選挙は、共和党が上院を制覇するか、又は民主党が多数派を維持するかを決める為、歴史的に最も重要な選挙であり、記録的に白熱した戦いが展開された。国民は今日、投票という解答を提示することでその戦いに幕を閉じた。

今年の選挙の特徴は、有権者が総体的に議会および政権に失望し怒っていることである。特に、ワシントン議会の機能不全と議員の無能さに失望している。従って、経済が多少改善しても国民は議会の行き詰まりに納得していない。大半の議員は彼らが選挙キャンペーンで公約したことを実行していないと思っていて、政治家を信頼していない事が今年の有権者の顕著なムードである。また有権者の支持傾向に一貫性がなくなっている事も特徴である。世論調査で共和党を好んでいると言った人が民主党に投票、又はその逆もあり、大多数の国民は総体的に政治家に失望している為、どちらの党を支持すべきなのか迷っている不安定な傾向がある。

一方、変化を求めて投票に参加する有権者は、雇用を含む経済状況、移民問題、中絶や避妊を含む女性の健康問題、気候変動など、様々な議題に関して、誰が国の向上を目指す政策を掲げているかを判断する。また、オバマ大統領の指導力の評価を基準に投票する人もいる。ニューハンプシャーで、リポーターのインタビューに応じた有権者の中には、オバマがこの国を正しい方向に導いていないとして共和党に投票した有権者もいる。しかし、ニュージャージー州の一部の有権者は、共和党は極右になり過ぎ、民主党は極左になり過ぎたと感じている。ジョージア州では、ミッシェル.ナンを支持する有権者および民主党は同州が無党派州になることを目指している。また、党派より政策を支持するメイン州の一部の有権者、特に環境保護団体は気候変動の対策を掲げる穏健派の共和党および 民主党を支持している。

個人の真剣な問題と選挙をもっと密接に捉えて投票に参加する有権者は、候補者の選択は死活問題である場合もある。複数の州で、オバマケアのお陰で医療保険に加入出来た為、現在生きていると語っている有権者もいる。ケンタッキー州のアパラチア地方は、近年石炭鉱産業が衰退し、雇用減少による失業者が多い。このような人達は、ミッチ.マコーネルとアリソン.グライムズのどちらが彼らに新たな雇用の機会を提供するかどうかを真剣に判断して投票する。また、40以上の州では、最低賃金を含め、銃法からマリファナに至るまで様々な課題の国民投票が行われる。特に最低賃金の引き上げは有権者の生活に多大な向上をもたらす為、選挙はもっと個人的である。ワシントンDC、アラスカ、オレゴン州ではマリファナを合法化するかどうか州民が投票により決定する。メイン州では餌、イヌ、または落し穴を利用した熊のハンティングを禁止する提案に関する国民投票が行われた。

午前中、幾つかの州の投票場で投票のトラブルが発生した。テキサス州では新しい有権者ID法により数十万人の有権者が投票を諦めた可能性がある。コネチカット州では投票用紙配布の準備が不完全であり、早く投票場に着いた有権者は投票せずその場を去ったと言われている。それがどの程度深刻であったかは不明であるが、投票が遅れた地域では閉鎖時間を延長し調整されたと伝えられている。ノース.キャロライナ州とジョージア州では投票のコンピューターに機能不全が発生した。そのような混乱が生じても大抵、投票時間は限られている。正式な投票の時間帯は州によって異なり、投票は午前6時から8時までに始まる。閉鎖される時間は東部時間午後6:00から9:00までの範囲である。ケンタッキー州は午前6:00から始まり午後6:00に閉鎖する。ジョージア、ニューハンプシャー及び他複数の州は午後7:00に閉鎖し、ノース.キャロライナは7:30、ルイジアナは8:00、カンザス及び他複数の州では最も遅い午後9:00に投票を終える。

2014年の中間選挙は最もコストのかかった選挙であるが、経済問題から中東問題およびエボラに至るまで、どちらの政党が国民を不安にしているのか、その解答は今日の選挙結果が明白にする。上院では、現在民主党が保持している6議席を共和党が追加すれば、共和党が多数派になる為、民主党が下院で多数派にならない限り、オバマ氏の今後2年間の在職を非常に複雑化することは明白である。両党はいずれも有権者に投票を促す努力をした。幾人かの共和党候補者の家族は選挙事務所から有権者に投票を促す電話作戦を展開した。民主党全国委員会は、主な激戦州でメール、テキスト.メッセージ、電話などを利用して有権者に投票参加を呼びかけた。コロラド州では労働組合の活動家が個別訪問で投票を促す努力が行われた。今日、全米780万のヒスパニック系有権者が投票することが予測されていた。今夜9時まで投票が行われる州もある為、即時全容は判明しないが、投票結果の分析が本格的に始まるのは明日からである。

 

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