2016 年大統領選を意識する話題と候補者の動きは既に始まっている。今年早くから多数の潜在的立候補者の名前は公表されている。来年早々、遅くても中頃には2016年の大統領候補者は、ほぼ全員が立候補の決定を明確にすると言われている。民主党で立候補を強く要望されている人物はヒラリー. クリントンである。共和党の数人は、その意向を表明しているがその中でも、ジョージ.ハーバート.Wブッシュが父であり、前大統領ジョージW.ブッシュの弟であるジェブ.ブッシュは16日、立候補の第一歩を踏み出した。米国憲法上、国籍に問題がある潜在的な共和党候補者の一人は、もしブッシュが共和党で最も有力候補者であった場合、次期大統領はヒラリー.クリントンであると宣言した。
三代目ブッシュを狙っているジェブ.ブッシュは、元フロリダ州知事で移民法と教育など、幾つかのリベラル政策を持つ穏健派であり、父と兄がいずれも大統領であった為、知名度は申し分ない。12月14日、透明性を強調するため1999年から2007年までのフロリダ州知事時代の25万通の電子メールを公開すると発表した。また、16日フェイスブックに投稿した記事には、感謝祭の家族との集いで、「将来アメリカには強いリーダーシップが必要である」ことなど「国の将来について語る」機会があり、大統領出馬の「可能性を積極的に模索する決心をした」と公表した。彼は、電子書籍の出版計画もあり、二人のブッシュとはタイプが異なり、デジタル人間であると言われている。彼の母であるバーバラ.ブッシュは、 昨年4月にジェブ立候補の可能性が噂された時、「ブッシュはもう充分です」と語った。現在も同じ心境であるかどうかは不明であるが、フェイスブックの投稿は家族に反対者がいることを示唆していない。
ブッシュの動きに対して、ティーパーティ活動家に最も支持されている上院極右派のテッド.クルーズは、「ブッシュが候補する事はヒラリー.クリントンが大統領になる事を意味する」と警告した。「穏健派の共和党が大統領候補として最終的に任命された場合、ヒラリーが大統領になる」と予測したその理由の一つは、本人が勝利したいという密かな野望があるからだと言われている。クルーズはカナダのアルバータ州カルガリーでアメリカ人女性の子として生まれた為、法的には二重国籍であるが、今年8月カナダ国籍を放棄したと報告されている。最高裁は両親の国籍に関係なく、米国で自然に生まれた人のみが大統領になる資格を有することを明確にしていて、クルーズのようなケースを定義に含めていない。米国生まれで無い限り、本来なら大統領選に立候補する資格はないはずである。米国(ハワイ州)生まれのオバマ大統領は、証拠が提示される前から「オバマは米国生まれではない」ケニアで生まれたと主張したドナルド.トランプおよび一部のティーパーティ活動家らに辛辣な追求を受けた。米国籍であるにも関わらず、オバマ氏ほど多数の人物から国籍問題で長期的に追求された人物は他に存在しないが、大統領候補の強い意欲をアピールしているクルーズは、現在支持率がほぼ最低ランクである為、彼の法的問題はまださほど論争的ではない。
現在可能性がある2016年大統領選挙の共和党候補者はミット.ロムニー、ベン.カーソン、ジェブ.ブッシュ、クリス.クリスティ、ランド.ポールである。CNN(11月21〜23日実施)およびクウイニピアク(11月18〜23日実施)のそれぞれの世論調査による支持率はロムニーがそれぞれ20%、19%である。カーソンの場合、CNN の調査結果は10%、クウイニピアクが8%の支持率を提示している。ブッシュはそれぞれ9%、11%、クリスティはいずれの調査機関も8%、ポールの場合いずれも6%を提示している。共和党候補者の中では、ミット.ロムニーが最も人気があるため、共和党に立候補を切望されているが、本人はまだ明確に表明していない。他の潜在的候補者には、2012年の大統領選で共和党副大統領候補であったポール.ライアン、フロリダ州の米国上院議員のマルコ.ルビオ、テキサス州知事のリック.ペリー、ウィスコンシン州知事のスコット.ウォーカーが含まれている。
一方、民主党の場合、副大統領ジョー.バイデン、元国務長官ヒラリー.クリントン、上院議員エリザベス.ウォーレン、バーモント州出身の米国上院議員で2007年から無所属のバーニー·サンダース、及びメリーランド州知事のマーティン.オマリーなどである。また、民主党全国委員会の委員長で2004年大統領選の候補者の一人であったハワード.ディーン、2010年から上院議員であるウェスト.バージニア出身のジョー.マンチン、1993年から2001年まで副大統領であったアル.ゴアや俳優のジョージ.クロニーなど多彩なメンバーが潜在的な候補者である。7月20日から11月23日までに6つの調査機関が実施した世論調査の平均支持率はヒラリーが62.0%、ウォーレンが12.0%、バイデンは9.8%、サンダース3.4%、オマリーは1.0%である。
16日のワシントンポストによると同紙とABCニュースの最新の合同世論調査ではロムニーの支持率は20%、ブッシュ10%、ポール9%、ライアン8%、クルーズ7%である。ロムニーが立候補しない場合、ブッシュは15%に上昇し、ポールとライアンはいずれも11%、クリスティとクルーズはいずれも8%である。アン.ロミムーは10月中旬「ミットは終った、終った、終った」と述べ、ロミムーの政界での人生は終ったことを強調し、彼女の夫は立候補しない事を明白にした。いずれにしても、現時点でブッシュの 10%または15%の支持率は極度に低く、クルーズが警告したとおり、一般的に大統領に当選する可能性はほとんどないと予測されている。大統領候補者は、総体的に強い国民の支持がある人物が最も有力であるが、現在有望な共和党候補者は存在しない為、最後の望みとして、ロムニーは頻繁に出馬を要請されているようである。
大統領としての器と経験が備わっていないか、または国民に人気がない候補者は、はやりその支持率に反映されるが、クリスティを含む他複数の共和党候補者は彼らの州の多数の富裕層がブッシュに投資するかもしれないと懸念しているようである。共和党はヒラリーの当選を予期し恐れている為、彼女が立候補を宣言した場合、ロミムーへの要請が更に強くなるかもしれない。ヒラリーは15日ニューヨークでの記者会見で、13日夜議会が通過した予算の融資継続法案はウォール街規制の一部を諦めた結果になったことに触れ、これを阻止する努力をしたエリザベス.ウォーレンは一般の国民、特に女性の経済向上の為に戦っていると評価した。元国務長官であった彼女が女性に強く支持されている主な理由は数十年間、女性と家族の問題、女性の権利、賃金を含む男女間のギャップに取り組んでいるからである。外交政策の経験も豊富で、彼女ほど世界中をエネルギッシュに駆け回ったリーダーは稀である。2008年の大統領選ではヒラリーは途中で辞退した為、彼女を支持していた白人女性は、当時ロミムーに投票したと言われている。従って、ロミムーとヒラリーが立候補を決定した場合、この二人が両党の最終的な対戦相手になる可能性が高い。多様性を誇る米国は黒人の次に、女性の大統領が誕生してもいい時である。