キューバ政策論争:マルコ.ルビオ対ランド.ポール

オバマ大統領の新キューバ政策に対する反応は様々である。議会の共和党主要リーダーを含む大半の共和党は反対を表明している。 2016年大統領選の共和党候補者の中で、強固な反対論者はキューバからの移民の子であるフロリダ州で生まれ育ったマルコ.ルビオ(左)である。彼の意見に同意を示す共和党は多いが、オバマ氏の政策に同意している数少ない共和党の一人であるリバタリアンのランド.ポール(右)は多数のソーシャル.メディアで厳しくルビオに挑戦した。大統領は共和党の主な反対意見に対して、彼らとは逆発想の意見で断破した。

ルビオは自身のHPに反対する理由を「 虐げられたキューバの人々にとって、又は独裁者の手で全てを失い亡命した何百万人ものキューバ人にとって良いことではない」と述べている。また、大統領の新キューバ政策は「抑圧的な政府にとっての勝利である」為、「アメリカの人々にも否定的な結果になる」と書いている。更に、「米国は1961年に国交を断絶しているので、カストロの家族は、政府に反対する者、より良い未来を求めるキューバ人を罰する鉄の拳で国と経済を制御している。カストロ政権下では、キューバはテロの中心であり、麻薬密売、及び私達の半球で全て不幸と騒乱になっている。キューバは米国との関係を正常化する機会は常にあったが、カストロは変えることに興味がない」と指摘している。

ニューヨーク.タイムス(NYT)によると、ルビオは「世論調査で99% のアメリカ人がキューバとの関係を正常化するべきであると信じているとしても、 私は気にしない」と述べた。 また、「キューバ移民の子供として経験から形成された世界観により、中国、イラン、ベネズエラのような問題に対処するとなると、長い間タカ派的である」という。彼は、大統領の新たなキューバ政策に対する最も強固な反対者として、ウォール.ストリート.ジャーナルの投稿で大統領の政策を「弾圧のための勝利」と宣言し、10回以上テレビに現れ記者会見で批判した。彼は来年の新議会で西半球上院外交委員会の議長になる為、キューバ大使館の建設資金および米国大使の指名を阻止すると公約している。

大半の共和党リーダーは、オバマ政権のキューバ政策に同意していない。上院次期多数派リーダーのミッチ.マコーネルはルビオを「キューバ.アメリカ専門家」と呼び、この政策と戦う「公の顔」として許容し「私は彼の先導に従う可能性が非常に高い」と語った。19日のワシントン.ポストによると、マコーネルはカストロ政権の人権的な虐待を含めて「状況が変わるとは思わない、これまで変わったという証拠がない」と述べ、反対している共和党同僚は「この問題を良く理解している。少なくとも、この問題でマルコは正しい」と語った。また、下院議長のジョン.ベイナーは「キューバの人々が自由を享受するまで、カストロ政権との関係を再検討するべきではない」と述べている。最近、2016年大統領選の立候補を真剣に考慮している元フロリダ州知事のジェブ.ブッシュは「キューバは悲惨な人権記録がある独裁国であり、オバマ大統領はそれらの独裁者を報いた」とし、「私たちは、最終的にキューバで成功する公正で正当な民主主義につながる取り組みを育成する必要があります」と語った。テキサス州出身の上院議員テッド.クルーズはルビオに同感を示したと言われている。

NYTは、ルビオの見解は幾つかの農業の利益及び 、キューバの人々が生活を改善するため、自由企業の力を解放し、援助する準備がある米国商工会議所に歯止めをかけると指摘した。自由貿易を促進する政治家はオバマ氏の政策を強く支持している。共和党大会のストロー.ポールでは2年連続、共和党大統領候補としてトップに選ばれたケンタッキー州の上院議員ランド.ポールは冷戦時代の政策は機能しない為、キューバとの正常化は「多分、良い考えだ」とコメントした。ポールはツイッターに数回ルビオを批判するメッセージを投稿し「制裁停止がキューバを傷つけていないなら、なぜ貴方は制裁状態を維持したいですか?」と書いている。別の投稿では「上院議員マルコ.ルビオは私たちの国境に退散し、堀を構築したいと考えている孤立主義者のように振る舞っている。私は孤立主義を拒否する」と述べ、他の投稿で「米国は中国やベトナムなど他の共産国と貿易協定を結んでいるのに、なぜマルコ.ルビオはキューバとの取引を支持しないのか?」と指摘している。

プロフィールには、「上院議員マルコ·ルビオは、キューバに対する制裁停止は非効率的であると考えていて、まだ彼は失敗した政策を永続させたいようです。50年間の紛争後、新しいアプローチを試してみませんか?米国は、中国やベトナムなど他の共産国と取引しています。なぜキューバとは取引しないのですか? 私は商業を通しての平和支持者であり、キューバとの関わりは前向きな変化をもたらすことが可能であると信じています。最後に、上院議員ルビオはキューバ系アメリカ人の大多数を代弁しないことをはっきりさせておきましょう。最近の世論調査は、キューバ系アメリカ人の大多数は事実、二カ国間の正常化関係を支持していることを示しています」と反論した。ポールの投稿を読んだ 6,280人以上の読者は同意した。潜在的な大統領候補の一人である無所属の上院退役軍人委員会の議長であるバーニー·サンダースはキューバとの貿易が可能になることを肯定的に評価し、「これはキューバとの55年間の冷戦終焉の中で多大な前進である」とコメントした。

フロリダ州のキューバ人地域社会でオバマ氏の新政策を支持しているのは圧倒的に若い世代である。経済および社会的地位を確率した年配者は反対する傾向があるようだ。いずれにしても、共和党は今後、この問題に関する討議や聴聞会を実施することも含めて、ハバナでの大使館オープン、外交員派遣、大使の任命など、全てオバマ氏のキューバ政策を阻止する可能性が高い。支持者は、制裁禁止は歴史的に有意義であると評価している。フィデル.カストロの弟がまだ、政権を握ってはいるが、フィデルにはもはやリーダーシップの機能はなく、地政学的および人口動態的変化の要素も含めて総体的にキューバは変わっている為、政策も変える必要があると主張している。

キューバ政策に関してオバマ氏を「ナイーブである」と批判したルビオや他の共和党の反対意見に対して、大統領は19日、ホワイトハウスの記者会見でキューバ大統領のラウル.カストロに行動が遅れたことを謝罪したとし、「骨の髄から理解していることは、50年間同じことを繰り返し何も変化が無かった場合、違う結果が出ることを望むのであれば、何か違う行動を取るべきです」と述べた。また「キューバの人々が可能性を見ればみるほど、彼らは変化に興味を持つでしょう。それは早いかもしれないし、私が期待しているより遅いかも知れない。正常化関係の総体的な要点は、政府に影響を持つ大きな機会を我々に与える」事であると語った。

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