第114議会の性別、人種別構成を見ると 50年以上前より多様化しているが、宗教別構成をみると議員は圧倒的にクリスチャンであり、政治と宗教が密接に関連している現状を裏付けした。また人種別構成は、上院より下院議会がもっと多様性があるものの、総じて新議会のメンバーは人口動態的に保守性が強いことを示唆している。
ワシントン.ポストが5日に公表した調査によると、第114議会は米史上、最も多様性が向上した事を示唆する人口動態的な特徴がある。下院議会の場合、男性メンバーが議席を占めている割合は80.6%、女性は19.4%である。上院の場合、男性は80%、女性は20%である。
また人種の構成は下記の表の通りである。
| 人種別構成 | 下院議会 | 上院議会 |
| 白人 | 79.8% | 94% |
| 黒人 | 10.1% | 2% |
| ヒスパニック | 7.8% | 3% |
| アジア系アメリカ人 | 2.3% | 1% |
黒人およびヒスパニック系アメリカが議員として活躍するようになったのは、第80議会(1947年〜1949年)以降であり約60年前に比較すると大幅に増えている。
米国はキリスト教国であるが、第114議会の宗教的構成はまさにそれを明白にしている。ピュー.リサーチが5日に公表した上院および下院を含む合計535人の議員中、491人または91.8%は圧倒的にクリスチャンである。491人中、プロテスタントに属しているメンバーは306人(57.2%)カトリックは164人(30.7%)、モルモンは16人(3.0%)である。少数派として、イスラム教に属しているメンバーは2名(0.4%)および仏教が2名(0.4%)である。議会メンバーの10人中9人(92%)はクリスチャンである。この宗教別構成は、第113議会とほとんど変化はなく、新議会の少なくとも7人は聖職者のような宗教的地位があり、これも近年大きな変動はないという。
下記表は下院および上院別の宗教構成である。いずれもクリスチャンの中で、より圧倒的にプロテスタントが多く、次にカトリックに属しているメンバーが多い。
| 宗派&宗教別構成 | 下院議会 | 上院議会 |
| プロテスタント | 251 人(57.7%) | 55 人 (55%) |
| カトリック | 138人(31.7%) | 26 人 (26%) |
| ユダヤ教 | 19人 (4.4%) | 9 人 (9%) |
| モルモン教 | 9 人 (2.1%) | 7 人 (7%) |
| 仏教 | 1 人 (0.2%) | 1 人 (1%) |
それぞれ院内の党派別に見ると、下院議会のメンバーでプロテスタントに属している共和党は164人、民主党は87人である。またカトリックに属している共和党は70人、民主党は68人である。一方、上院の場合、プロテスタントに属している共和党は38人、民主党は17人である。また、カトリックに属している共和党は11人、民主党は15人である。
結論として、性別および人種別構成による新議会は、第60議会(1907年〜1909年)当時には女性議員が全く存在しなかったことに比較すると、現在約20%は女性が議会に進出している。また、第80議会(1947年〜1949年)の時代に比較すると黒人およびヒスパニックなどの人種は大幅に増え、人種の多様性は向上した。ピュー.リサーチが議会の資料および個別電話でのインタビューにより調査した議会の宗教構成は、米国成人の73%に比較して、新議会メンバーの約92%はクリスチャンであるという驚くべき宗教的保守性を示唆した。歴史的に、議会メンバーにとって、信仰の重要性が問われると言われている通りであり、宗教が政治に著しく影響を与えている現状と一貫性がある事を明白にした。総体的には、第114議会メンバーの約80%は男性、約80%は白人、92%はクリスチャンであり、保守性の強い人口動態を示唆した調査結果である。