多忙で煩雑な現代社会では睡眠不足傾向の人が多く、睡眠の重要性は誰でも認識しているが、科学的に適切な睡眠時間について明確に理解している人は少ないと言われている。国立睡眠財団(NSF)は科学的に厳密な睡眠時間の推奨に関する科学文献を評価するため、12の組織を代表する18人の専門家パネルを招集し、新生児から高齢者に至まで全ての人口層が健康を維持する為に必要な最も適切な睡眠時間を公表した。
NSFが今週、その医学誌(JNSF)に公表したパネリストの研究報告によると、個人が健康を維持するため正常な睡眠による適切な時間は、新生児が14〜17時間の範囲、乳幼児が12〜15時間の範囲、幼児は11〜14時間の範囲、未就学児は10〜13時間の範囲、就学児は9〜11時間の範囲、10代の子供は8〜10時間、若年層および成人は7〜9時間、高齢者に必要な睡眠は7〜8時間の範囲であると発表した。この報告に関する詳細な情報は下記表の通りである。
パネルの専門家は、睡眠の奨励時間は健常者を対象にしたガイドラインであり、睡眠障害のある個人を対象にしていないと述べている。また、推奨範囲外の睡眠時間は適切な場合もあるが、正常範囲から大きく外れることは稀であると指摘した。従って、習慣的に正常範囲外の睡眠時間で寝る人は、深刻な健康問題の徴候があることを示している可能性があるか、または意図的に正常範囲外の睡眠時間を選択している人は、自分の健康と幸福を害しているかもしれないと伝えている。
| 年齢 | 推奨する時間 | 適切な時間 | 推奨範囲外時間 |
| 新生児:0〜3ヶ月 | 14〜17 | 11〜13、18〜19 | 11以下、19以上 |
| 乳幼児:4〜11ヶ月 | 12〜15 | 10〜11、16〜18 | 10以下、18以上 |
| 幼児:1〜2歳 | 11〜14 | 9〜10、15〜16 | 9以下、16以上 |
| 未就学児:3〜5歳 | 10 〜13 | 8〜9、14 | 8以下、14以上 |
| 就学児:6〜13歳 | 9 〜11 | 7〜8、12 | 7以下、12以上 |
| 十代:14〜17歳 | 8〜 10 | 7、11 | 7以下、11以上 |
| 若い世代:18〜25 | 7 〜 9 | 6、10〜11 | 6以下、11以上 |
| 成人:26〜64 | 7 〜 9 | 6、10 | 6以下、10以上 |
| 高齢者:65歳以上 | 7〜 8 | 5〜6、9 | 5以下、 9以上 |
上記表の睡眠時間を決定したパネリストは、6人の睡眠専門家、米国小児科学会、解剖協会、米国大学の胸部医師 、米国産婦人科学会、米国老年医学会、米国神経協会、米国生理学会、米国精神医学、米国胸部学会、米国老年社会、人間開発研究の為の人体解剖学や生理学学会などで構成された科学者であり、300以上の科学出版物を検討し、睡眠査定の科学的プロセスに参加した。
人間は人生の1/3を眠って過ごすと言われている。睡眠の重要性を理解する人は多いが、実際専門家が推奨する睡眠時間の範囲内で眠る人は少ない。NSFは、睡眠時間は個人によって異なるがライフスタイルの影響は大きいと述べ、コーヒー、エネルギー.ドリング、目覚まし時計、照明装置など、様々な生活環境が自然な睡眠を妨害していると指摘している。この報告は、睡眠不足および寝過ぎも不健康であると指摘し、その基準を明確に表示している。従って、仕事のスケジュール、ストレスなどライフスタイルによる睡眠の質と量に関する要因を検討する必要があると伝えている。