2016年大統領選も既に多額のお金が動いている。全ての大統領候補者は、選挙資金を集める方法および出費についての詳細な情報を連邦選挙委員会に報告しなくてはならないが、15日はその閉め切り日であった。選挙資金を集める方法は多数あり、寄付のタイプまたは資金を集めるパターンには個人差があり、幾つかの面白い特徴がある。候補者が受ける選挙献金は何を意味しているのか?
6月30日までにそれぞれの候補者が受理した寄付金の総額は、誰が最も寄付金を集め、誰が最も支出したかを明白にしている。16日のニューヨーク.タイムスによると、資金集めの方法は(1)キャンペーンでの支持者からの寄付、(2)外部からスーパーPACへの献金、(3)小さな金額による個人の寄付(4)連邦選挙委員会で規定されている一回の選挙に一人の候補者が受ける限度内の寄付の4つに分類することが可能である。寄付金には候補者が以前所属していた委員会からの融資や転送料は含まれていない。これらの報告は21人の大統領候補者による。
(1)キャンペーンで最も寄付金を集めたトップの候補者はヒラリー.クリントンである。彼女は6月30日までに4,750万ドルを集め、他のどの候補者より遥かに多い。二番目はバーニー.サンダースが1,520万ドル、三番目はテッド.クルーズが1,430万ドル集めた。(2)外部の富裕層が献金するスーパーPACで最大の資金を集めた候補者はジェブ.ブッシュである。彼は1.03億ドルと最も多額のスーパーPACを報告した。二番目はテッド.クルーズで3,800万ドルである。三番目はマルコ.ルビオで3,190万ドルである。四番目はリック.ペリーで1,680万ドルである。スーパーPACでヒラリーが集めた総額は1,560万ドルで五番目に高いが、ブッシュとは大幅な違いがある。
(3) 一般の庶民による200ドルまたはそれ以下の小額による寄付金が寄付総額の大半を占める候補者は、サンダースがトップで 1,370 万ドルを受け、総額の80.7% である。ベン.カーソンは 1,060万ドルで 80.2% 、ランド.ポールは 530 万ドルで彼が集めた寄付金の64.7%を占めている。つまり有権者個人の貢献度が高く、候補者が集めた合計金額の大部分を構成していることを意味する。また、連邦選挙委員会の規定には幾つかの献金制限がある。連邦選挙の候補者又は候補者の1回の選挙で個人が寄付可能な最大限度額は2,700ドルである。予備選、決勝戦、および総選挙は別の選挙として考慮されている。その観点から(4)ボビー.ジンダルがこれまで集めた献金の82.6%はこの2,700ドルを寄付する個人からの献金で構成されている。ジェブ.ブッシュは81.0%、リック.ペリーは71.2%を占めている。
以下の表はトップ10人の献金総額、キャンペーンで集めた金額、出費した金額、手元の残金合計を示している。
| 候補者名 | 寄付金合計額 | 個人的受理 | 支出総額 | 手元残金合計 |
| ブッシュ | 1.144億ドル | 1,140万ドル | 310万ドル | 840万ドル |
| クリントン | 6,310万ドル | 4,750万ドル | 1,870万ドル | 2,890万ドル |
| クルーズ | 5,230万ドル | 1,430万ドル | 580万ドル | 850万ドル |
| ルビオ | 4,070万ドル | 890万ドル | 310万ドル | 990万ドル |
| ペリー | 1,790万ドル | 110万ドル | 70万ドル | 90万ドル |
| サンダース | 1,520万ドル | 1,520万ドル | 310万ドル | 1,220万ドル |
| ジョン.ケイシック | 1,150万ドル | |||
| クリス.クリスティ | 1,100万ドル | |||
| カーソン | 1,060万ドル | 1,060万ドル | 590万ドル | 470万ドル |
| ジンダル | 930万ドル | 60万ドル | 10万ドル | 50万ドル |
上記表の個人的受理とは、候補者がキャンペーンで集めた寄付金から自由に使うことが可能な寄付金を意味する。従って、支出総額を差し引くとその残金は現金として手元に残る。ブッシュの場合1.144億ドルから個人がキャンペーンで集めた1,140万ドルを差し引くと、1.03億ドルはスーパーPACを通して富裕者が寄付した事になる。クリントンのキャンペーンは予備選で使用可能な現金が手元に約2,800ドル残っていて、これは誰よりも多額である。
候補者の選挙献金報告から判明したことは、(1)キャンペーンで個人的に最も寄付金を集め、その寄付金から最もお金を使っている候補者はクリントンである。(2)キャンペーンでの寄付金と異なり、スーパーPACを通して寄付を得た候補者はブッシュであり、富裕層に支持されている。(3)サンダース、カーソン、ポールは小さな金額の献金者に支持されている。(4)ドナルド·トランプは21人の候補者の中で、寄付金の総額は190万ドルであり、16番目にランクされている。自分のキャンペーンにこれまで140万ドルを費やしてきた。これは彼のキャンペーンのお金の74%を占めている。
選挙キャンペーンに資金を提供する擁護団体として、1940年代初期に制定された政治活動委員会(PAC)の新しい形態であるスーパーPACは、労働組合、個人、団体および 企業からお金を無制限に集め、また支出することが可能な独立した組織である。スーパーPACの機能は、テレビ、ラジオなどの広告宣伝、印刷物および他のメディアを通して、連邦選挙候補者の勝利や敗北を目的に利用されている。最も重要な点は、候補者の政党または選挙運動に候補者が直接提案および要求することで、お金を利用することを禁止している事である。つまり、スーパーPACに入るお金は独立した組織が調整するため、候補者が直接利用することはできない。スーパーPACのような外部グループは、候補者を支持する上で最も多大な役割を果たしている。要するに、キャンペーンでの寄付金とスーパーPACを合わせた献金の規模は、候補者の選挙の背後にいる支持者の有力性を描写している。従って、クリントンとブッシュは資金の側面からも最有力候補者である。