13日のパリ攻撃事件後、メディアは圧倒的にISIS戦略の課題に集中している。24日オバマ大統領はホワイトハウス(WH)を訪問したフランス大統領フランソワ.オランドとの合同記者会見を開催した。一部の米国民は、米国に対するISISテロ攻撃の可能性を懸念している為、大統領は感謝祭前日の25日WHでの数分間の記者会見で、テロ攻撃の安全保障に関する声明を発表した。世界的に緊張が高まっている現在、2016年の大統領候補者はキャンペーン先で声高く彼等のISIS対策に集中している。最近の両党のISIS対策論争には集中の度合いがそれぞれ異なる4つの要点がある。
24日フランス及び米国二カ国の大統領はホワイトハウスで会談後、東部時間正午から記者会見を行なった。オバマ大統領は、最初にフランスのテロ攻撃の被害者に追悼の意を表明し、可能な限りフランスに連帯し、ISIS打倒に全力を尽くすと公約した。また、「アメリカ人として、良い時も悪い時も何があっても我々の友人の側に立ちます。米国とフランスはこれらのテロリストを公正な裁判に導くため、また我々の国を守るため完全な連帯で団結することを宣言するため今日ここにいます」と述べた。殺人が目的である「野蛮なテロリスト.グループ」は「我々全てに深刻な脅威であるため一緒に打倒しなくてはならない」と語った。また、テロリストはフランス政府および軍隊を攻撃しなかったとし、リベラルな民主主義のフランスの精神が暴力の焦点であったと語った。しかし、両氏による会談の詳細については公表していないが、オバマ氏は対ISIS戦略を向上させることを公約し、テロリストがヨーロッパに移動することを制限するためトルコの国境を閉鎖する必要性があると指摘した。
13日夜半にフランスで起きた多発テロ攻撃の死亡数について、最終的にほぼ全ての主要メディアは130人であると修正した。この事件後、米国でのテロ攻撃を懸念する国民が増えていると言われている。オバマ氏は25日正午、WHのルーズベルト室で数分間の記者会見を行い、26日の感謝祭日に家族と交流するため旅行を余儀なくされている人々は一種の緊張感と不安を抱いていると述べた。米国でパリ.スタイルのテロ攻撃が予測される特定の計画は確定されていないが、そのような情報が提起された場合、国民に伝えると語った。しかし、常に周りに警戒しながら行動するよう警告し、特に海外に旅行するアメリカ人は注意するよう促した。
そのような状況下で、特に共和党の大統領候補者はISIS対策論争に集中しているが、それには幾つかの要点がある。まず、⑴ ブーツ.オン.ザ.グランド(BOG)の派遣に関する決定については本格的に兵士を派遣する、または特殊部隊のみに限定する、あるいは全く派遣しないとの意見に分かれている。⑵ 飛行禁止空域(NFZ)の論争は、治安上の観点からシリア空上にNFZを達成するかどうかである。そのメリットは ① 市民、近辺の民間飛行及び兵士が空上から攻撃される心配がない。② 潜在的な武器密輸を制限する。③ 積極的な戦争下で兵士に有利である。しかし、NFZを達成した場合のマイナス要素には、戦争行為であると敵に判断される危険性が含まれる。⑶ 北大西洋条約機構(NATO)第5条発動は、NATOの軍事同盟国の一カ国に対する武力攻撃があった場合、他全ての同盟国が攻撃された事と同様であると考慮し、他全ての同盟国は攻撃を受けた他の同盟国を援助する必要があると同意することを規定している。論争はこの5条を行使するかどうかである。⑷ 13日のパリ多発テロ後、難民問題はISIS対策と切り離して考慮することが不可欠になっている為、難民受け入れを継続するかについての意見は多様である。
これらの論争要点に関して、民主党の主な候補者であるヒラリー.クリントン、マーティン.オマリー、バーニー.サンダース及び共和党の主な候補者であるドナルド.トランプ、ベン.カーソン、ジェブ.ブッシュ、テッド.クルーズ、ジョン.ケイシック、マル.コルビオの合計10人は、上記4つの全要点で幾つか不明な点もあるが、オマリーを除き、パリのテロ攻撃後の意見を反映している。
| 候補者 | BOGの派遣 | 飛行禁止区域 | NATO第5条 | 難民受理継続 |
| クリントン | 特殊部隊のみ | 肯定的である | 肯定的である | |
| オマリー | 否定している | 否定している | 肯定的である | |
| サンダース | 否定している | 否定している | 肯定的である | |
| トランプ | 賛成している | 否定している | ||
| カーソン | 賛成している | 否定している | ||
| ブッシュ | 賛成している | 肯定的である | 限定する | |
| クルーズ | 限定する | |||
| ケイシック | 賛成している | 肯定的である | 肯定的である | 否定している |
| ルビオ | 賛成している | 肯定的である | 肯定的である | 否定している |
注記: 上記の空白部分は、個々の候補者の立場が不明であることを意味する。
⑴ BOGに関し、クリントンは特別部隊および地元軍隊への援助と装備の増加を強調している。トランプは必要ならBOGを派遣し、シリアに安全圏を確保する必要があると述べている。ルビオはISISを打破するにはBOGを派遣する以外に方法はないと述べ、カーソンもBOGの派遣を含む可能な限りの資源を利用することを提案している。⑵ NFZに関して、クリントンは北部シリアに限定する事を提唱しているが、オマリーは 「現在勧められない」と述べている。⑶ NATO協定の第5条に関して、ケイシック及びルビオはパリでの攻撃後、同盟国中の一国に対する攻撃は明らかに戦争行為であるため、NATO の共同作戦を奨励した。⑷ シリア難民の受け入れに関して、13日以降、ブッシュはシリアのキリスト教徒のみに限定することを提案し、他の一般的なシリア難民を米国に入国させる事より、地元の地域で安全圏を確立するべきであると主張した。クルーズは宗教的検証により限定するべきであると主張し、オバマ大統領の反感を買っている。