テッド.クルーズは昨夜、インディアナ州の予備選結果が判明した後、突然キャンペーンを辞退した。クルーズに続き、ジョン.ケイシックは今日午後辞退を公表した。ドナルド.トランプは同州で彼が勝利することを予測し、クルーズにとっては指名獲得の競争は「終わりです」と予測していた通りになったが予備選が終った訳ではない。全てほぼトランプの思い通りになったが、最初から今年の共和党の選挙は分裂している為、今日反トランプ派の様々な反応があった。同州でバーニー.サンダースにリードされたヒラリー.クリントンに特別な影響はないようである。一方、クルーズおよびケイシックの辞退は共和党のキャンペーンに多大なインパクトがあることを示唆した。
クルーズは4月27日ランニング.メイトを公表したばかりであるが、結局指名のチャンスが閉ざされた事を悟ったようである。ローラー.コースターが急下降する様に連続的な敗北が続き、昨夜のインディアナ州の予備選結果は決定的な要因になった。クルーズの辞退は衝撃的であったようだ。彼の支持者はクルーズが辞退宣言をした瞬間「ノー」と叫び、泣きながら記者のインタビューに応じた女性もいた。トランプが推定的な指名者となった今日、彼等の投票登録カードをライターで燃やしている幾つかの写真がソーシャル.メディアに紹介された。重要な登録カードを破壊することは総選挙に参加しないことを意味している。ケイシックの辞退は、最初にNBCニュースが今後予定されていた幾つかのインタビューおよび集会などがキャンセルされたことを彼のキャンペーンから確認したが、ケイシックは今日夕方公式な辞退声明を発表した。出身州オハイオで勝利しただけである彼は、クルーズの辞退に影響を受けたと見られている。
トランプは全ての共和党ライバルが辞退した為、文字通り一匹狼になった。クルーズ及びケイシックの辞退後、残されている州の予備選はトランプがまだ1,237の代議員数を獲得していない為、引き続き開催される予定である。トランプの指名はほぼ確実であるが、絶対的な反トランプ派の共和党は、中道的なクリントンを支持する戦略を考慮していると言われている。彼らはジレンマに直面しているが、事実共和党上院議員ジョン.マケインの元補佐官であったアリゾナ州共和党のマーク.ソルターは「私は彼女と共にいる」とのメッセージをツイートし、クリントンの支持を表明した。他多数の共和党メディア関係者、共和党政治家、その他外部の共和党政治関係者もツイートし、トランプが指名を受けた場合、① 共和党を離脱する、② 11月には総選挙の投票に参加せず自宅にいる、③ 共和党には投票しない、④ 共和党の登録を解除する、⑤ 民主党を援助する、⑥ クリントンに投票することを考慮しているとのいずれかを表明している。絶対的反トランプ派の有権者は投票に参加しないか又はクリントンに投票する可能性があることを示唆している。今年の共和党の選挙は分裂的であり、如何に異常であるかを物語っている。
インディアナ州でのサンダースの勝利は、クリントンにはさほど影響はなかったようである。両氏の代議員数にはまだ格差があることが要因である。非民主的なスーパー代議員(S.D)システムが存在しない場合、サンダースも指名獲得のチャンスがあるはずである。昨夜同州での予備選後CNNが公表した情報によると、クリントンが予備選で獲得した代議員数は1,702 、サンダースは1,401であり、双方の差は約300で極端ではない。これらは殆ど州の党が決めた代議員であり、民主党全国大会での最初の投票で、1,702人はクリントンに投票する義務がある。しかし、S.Dのメンバーは党の公職者および役人などで構成され、彼らは自由に支持したい候補者に投票する。513人は所謂クリントンの仲間であり、サンダースの41人より遥かに多いが、必ずしも忠実という訳ではない。いずれにしても、両氏それぞれの合計は2,215対1,442である。これらの数値はメディアの報告に幾分一貫性がないことも不可解なシステムであるが、全国大会での指名はクリントンに有利であることを示唆している。
トランプはクリントンとの競争になるキャンペーンで彼女を攻撃する戦略に視点を向け始めたが、大会後の総選挙でクリントンに対抗するには苦戦する可能性がある。なぜなら、全国の有権者を対象にした4月から5月2日までの複数の世論調査は、クリントン対トランプの総選挙の競争で統計的にクリントンはトランプに勝利する可能性が65%以上あることを示唆している。しかし、今後の状況次第で両氏は接戦になる可能性もある。
| 調査又は公表日 | 調査機関名 | クリントン | トランプ |
| 5/2 | ラスムセン | 39 % | 41 % |
| 4/28-5/1 | CNN/ORC | 54 % | 41 % |
| 4/29 | IBD/TIPP | 47 % | 40 % |
| 4/25-26 | ラスムセン | 38 % | 38 % |
| 4/17-4/20 | GWU/Battleground | 46 % | 43 % |
| 2016年4月 | USA Today/Suffolk | 50 % | 39 % |
*参考資料: Real Clear Politics