2015年に100万以上の難民がヨーロッパにたどり着いた。推定3,800人は地中海を越える途中で死亡した。国連高等弁務官事務(UNHCR)によると、6月1日の更新で登録されたシリア難民は約4,844,762人であり、難民の波はまだ続いている。今年は5ヶ月間で20万人以上が内戦で崩壊している自国を離れ、地中海への旅を続けている。2014年に始まったリビア難民の波動は今年も衰える気配はないが、それは何故だろうか?
シリア内戦の危機から安全を求めてヨーロッパに移動する難民の勢いは衰えていない。暴力が横行しているシリアではISISの残虐性も逃亡を促す動機になっている。UNHCRによると、年間約100万の人々は迫害、紛争および貧困が理由で、彼等自身及び家族の安全の為ヨーロッパ に逃亡することを余儀なくされている。2015年及び2016年の最初の数ヶ月間で、ほぼ120万人の難民や移民が紛争や迫害を逃れて、ヨーロッパの海岸に到達した。多くの人々は安全に到達する途中、地中海で愛する家族を失った。幾つかの国で危険な旅を開始する家族、女性、および同伴者のいない子供達の数は増加し、多くの場合、密輸業者に搾取される危機に直面していた。しかし 「単純な真実は、彼らが在住している自国で繁栄することが可能であれば、難民は非常に危険な旅で彼等の生命をリスクに晒すことはない」が、難民は自国に留まる事の危険性と困難な旅のリスクを天秤にかけた結果である。後者を選ぶ人達は増加する一方である。
最悪にも米国の大統領選は、最近ほとんど難民救済について語っていない。米国民および多数の州知事はシリアの難民を歓迎していない。31州の知事は一人を除き全て共和党であり、彼等はシリアからの難民を歓迎しないと公表した。 昨年11 月パリでのテロ攻撃後、共和党の大統領候補者は難民受け入れに難色を示し始めた。ジェブ.ブッシュおよびテッド.クルーズは、シリアからの難民はキリスト教信者であることを条件にすると提案した。ドナルド.トランプはイスラム教徒の米国入国を禁止する政策案をアピールしている。反移民及び反難民政策を打ち出しているフロントランナーの共和党大統領候補者の台頭が衰えていない現状で、シリアの難民はほとんど米国の援助を期待していない。更に、2015年12月カリフォルニア州のサンバナディーノでイスラム教徒の移民および米国市民のカップルによるテロ攻撃が発生して以来、米国民は圧倒的にシリア難民の受け入れを拒否している。トランプ支持者の大半はイスラム教徒の入国を禁止する政策を支持していると言われている。米国の難民に対する態度は総体的に世界の恥である。

2015年11月7日レスボスのギリシャ島に漂着した正体不明の難民の遺体:By Reuters
5月25日リビア沖でイタリアの海軍船が接近するにつれて、ポート側に押し寄せた乗客によりバランスを失ったボートから転落した5人が死亡し500人は救済された。
![]()
5月31日イタリア沖地中海に浮いているボート上に溢れる難民達: by UNHCR
![]()
家族の全所有物を見せているアフガニスタンからの亡命者の子供:6 月7日 UNHCRが紹介