2016年大統領選の投票日が今日であった場合、ヒラリー.クリントンは確実に圧勝する。その理由は、8月最新の全国世論調査は全てクリントンがリードし、現在判明している12の接戦州中9州でドナルド.トランプを打破し、選挙人の獲得数もはるかに多い。更に当選確率はクリントンが圧倒的に高く、トランプ支持の柱である白人、男性及び他のグループの支持は過去6週間で弱体化している。また、複数の共和党元大統領候補者の寄付者はクリントンに寄付しているためである。両氏はいずれも人気がない候補者であるが、これはトランプが極端に不人気であることを反映している。クリントンの個人メール.サーバー利用は共和党元高官にアドバイスされたものであることが判明した。一方、トランプは昨日発言を後悔していると述べ、幾分謙虚さを見せたが、もはや手遅れである。
頻繁に更新されるニューヨーク.タイムスの記録によると、8月8日から17日までの期間に8つの世論調査機関が実施した両氏の全国の人気投票率は下記の通りである。
| 調査機関 | 実施日 | クリントン | トランプ |
| ロイター/イプソス | 8/13~8/17 | 41 | 36 |
| ラスムセン | 8/15~8/16 | 41 | 39 |
| YouGov/エ コノミスト | 8/11~8/16 | 41 | 35 |
| UPI/C Voter | 8/11~8/17 | 50 | 46 |
| ピュー.リサーチ | 8/9~8/16 | 41 | 37 |
| モーニング.コンサルト | 8/11~8/14 | 44 | 37 |
| NBC/S. Monkey | 8/8~8/16 | 50 | 41 |
| Zogby | 8/12~8/14 | 38 | 36 |
次のチャートはクリントンが大半の重要な接戦州ではるかにリードしていることを示す最新の記録である。平均マージンは過去平均値の差を示している。2016年の大統領選に勝利するためには合計270の選挙人投票が必要である。
| 接戦州 | 平均マージン | 選挙人数 | 当選確率 |
| バージニア | クリントン+10.2 | 13 | 96% |
| ペンシルベニア | クリントン+8.5 | 20 | 90% |
| ニューハンプシャー | クリントン+8.4 | 4 | 94% |
| ウィスコンシン | クリントン+7.6 | 10 | 92% |
| ミシガン | クリントン+6.4 | 16 | 90% |
| フロリダ | クリントン+4.1 | 29 | 71% |
| ノース.キャロライナ | クリントン+3.6 | 15 | 65% |
| アイオワ | クリントン+1.6 | 6 | 57% |
| オハイオ | クリントン+1.5 | 18 | 64% |
| ジョージア | トランプ+1.1 | 16 | 64% |
| アリゾナ | トランプ+1.4 | 11 | 69% |
| ミズリー | トランプ+6.5 | 10 | 83% |
11月の投票日にどちらにでも転ぶ可能性がある州はアイオワ、オハイオ、ジョージア、アリゾナである。選挙人数の場合、民主党が強い州の合計は191、共和党は合計154である。世論調査記録がない主な州の合計は25である。19日クリントンが勝利する確率は 86.2%であり、トランプ(13.7%)に圧勝する。これらの統計からクリントンは多数の共和党州でも勝利することが予測されている。
更に、18日のLA.タイムスによると、3,200人を対象にした USC Dornsife/Los Angeles Times Daybreak の追跡調査に基づく分析は、トランプ支持の柱であった白人、非大学資格有権者、男性を含む8つのカテゴリーから、過去6週間でほぼ全て減少していることが判明した。例えば、白人のトランプ支持は22から18ポイント減少し、非大学資格有権者の支持率は12から5 ポイントに減少し、男性の支持率は 12から 8 ポイント減少した。一方、非白人のクリントン支持は38から46 ポイント上昇し、大卒有権者の支持率は 13から15 ポイントに増加し、女性のクリントン支持は 5から12ポイント上昇した。
トランプは17日予想以上の寄付金を獲得し、メディア及び映像関係に強いスティーブン.バノンを起用し、金と人の両方の資源を得たため、広告宣伝による強力な手段でクリントンを熾烈に攻撃することが可能である。一方、クリントンは既に早くから 全国ネットで幾つかの広告宣伝を利用している。その一例は、実際にトランプが身体障害を抱えたジャーナリストをからかっている時のスピーチを見ている子供たちを描写し、言葉で政敵を攻撃することより、むしろ目視的に次期米国大統領としてのトランプの資質を国民が判断することを促している。
クリントンはトランプより資金面で不足していないが、共和党の元大統領候補者であったジェブ.ブッシュ(303人)、 ジョン.ケイシック( 212人)、クリス.クリスティ( 103 人)、及びリンジィ.グレイアム(74人)の寄付者はクリントンに寄付している。面白いことに、クリスティはトランプの支持を表明し、クリントンを批判しているが、彼は穏健派の共和党有権者にさえ人気がないことを示唆している。これら共和党寄付者からの総額は220万ドルであり、他の強固な保守派候補者であったテッド.クルーズ、カーリー.フィオリーナ、スコット.ウォーカー、マイク.ハッカビー、ベン.カーソン、ランド.ポールの寄付者の総額より$600,000も多い。
トランプは18日ノース.キャロライナ州シャーロットでの集会で昨年6月の立候補宣言以来初めて、幾分謙虚な瞬間を見せ「時には熱を帯びた論議、多数の問題で話をするとき、正しい言葉を選択しません。または間違ったことを言います。私はそれをしました。そして、信じようと信じまいと、私はそれを後悔しています。特にそれが個人的痛みを起こしたことがある場合、それを後悔しています」と述べた。しかし、トランプの誇張または歪曲の発言は変わらないため、今更低下した支持率を向上させることは不可能であると言われている。トランプのキャンペーンの議長であったポール.マナフォートは、キャンペーンの戦略家であったが、19日辞職を決定した。一方、FBIとのインタビューで、クリントンは個人サーバー利用について、2001 年から2005年1月まで共和党の元国務長官であったコリン.パウェルにアドバイスされたことをFBIに伝えていたことが報告された。上記すべての数値は、議会選挙にも反映するとして共和党の懸念要因になっている。多数の状況から判断し、今日が投票日ならクリントンは確実に圧勝することは誰の目にも明らかである。