次期大統領ドナルド.トランプは、労働者及び中産階級の減税をアピールした為、大半の米国人は彼の税政策を支持した。次期トランプ政権の税法の主な強調点は簡素化した税率分類と相続税の廃止である。無党派、保守派、リベラル派の税専門家はそれぞれ異なる角度からの研究において、トランプの税制下で数千万の労働者及び中産階級の所帯は増税に直面し、トップ富裕層に大幅な減税の利益配分があり、米国の赤字を約7兆ドル増加すると述べている。
以下の表は現行の連邦税制システムである。
| 税率 | 独身所帯 | 所帯主 | 既婚者共稼ぎ所帯 |
| 10% | $0-9,275 | $0-13,250 | $0-18,550 |
| 15% | $9,275-37,650 | $13,250-50,400 | $18,550-75,300 |
| 25% | $37,650-91,150 | $50,400-130,150 | $75,300-151,900 |
| 28% | $91,150-190,150 | $130,150-210,800 | $151,900-231,450 |
| 33% | $190,150-413,350 | $210,800-413,350 | $231,450-413,350 |
| 35% | $413,350-415,050 | $413,350-441,000 | $413,350-466,950 |
| 40% | $415,050以上 | $441,000以上 | $466,950以上 |
次期トランプ政権の税制は以下3つの簡素化した税制ブラケットである。これには所帯主の所得範囲を定めていない。
| 税率 | 独身所帯 | 既婚者共稼ぎ所帯 |
| 12% | $0-37,500 | $0-75,000 |
| 25% | $37,500-112,500 | $75,000-225,000 |
| 33% | $112,500以上 | $225,000以上 |
トランプ.キャンペーンのHPに紹介されている税制案は今年頻繁に修正され更新された。最新の情報によると、結婚合同申告者の標準控除額を$ 12,600から$ 30,000に引き上げ、単身申告者の標準控除額は$ 15,000になると述べている。 世帯主の申告は廃止されるため個人免除は廃止される。加えて、結婚合同申告者の年収$200,000または単身申告者の年収$100,000の控除額には上限がある。この税システムに加えて、トランプ次期政権は死亡税と呼ばれる相続税を廃止する計画も公表している。死亡税に関する説明には英語記載にミスがあり、曖昧であるため具体的な内容については不明である。当ブログの推測では中小企業や家族経営業者を守るため、株式、債券、不動産などの売却価格が購入価格を上回る資本資産の売却による利益又はキャピタル.ゲインについては最初の1,000万ドルまで免除の対象にすると思われる。
専門家は現行の税制システムを比較研究した結果、実際には一般的米国人の税金は増加することを発見し、その研究文献を 10月28日に公表した。無党派のシンクタンクであるアーバン.インスティテュート&ブルッキングス研究所の税政策センター(TPC )によると、トランプ政権下の税制計画は10年間で約6兆ドルのコストがかかる。ほぼ全ての所得層に大幅な減税をするとの公約であるが、実際には子供のいる数千万人の中間所得所帯及び片親の労働者の家庭が著しい増税に直面する。世帯の約20%及び片親所帯の50%以上は、現在よりもっと多く税金を払うことになる。保守的な推定で1,100万人の成人及び1,500万人の子供を含むこれらの家族の2,600万人、または無理のない推定で成人及び子供の3,500万人は増税に直面する。ニューヨーク州立大学の法学者及びTPCの客員研究員リリー.バッチェルダーは、ある一定の所帯は増税に直面すると述べている。例えば、年間$75,000の収入があり、2人の就学児がおり、育児費用なしの片親は$2,440の増税に直面する。トランプ.チームが提案した育児控除と育児費用に$8,000を受ける資格があれば、彼らは引き続きさらに年間$1,640の税金を支払うことになる。収入$50,000、就学年齢の子供3人、育児費用なしの片親も約$1,188の増税に直面し、収入$50,000、就学児2名、育児費用なしの両親は約$150ドルの増税に直面すると述べている。
更に、保守派のアメリカン.アクション.フォーラム(AAF)のゴードン.グレイは先月、次期トランプ政権の税制は今後10年間(2017—2026)で6.5兆ドルの歳入減少と 3,230万ドル の支出増加を組みわせて 約 6.8兆ドルを米国の赤字に追加すると述べている。一般的な共通意見はトランプ.チームの税制は彼のような一部の富裕層が最も利益を受ける設計になっていることである。なぜなら、現行の連邦税法では不動産税の最高税率は現在40%であり、545万ドル未満の不動産には免除されている。しかし、トランプ税制計画では年間$48,000〜83,000の所得がある納税者は年間約$1,000を節約できるだけであるが、年間所得$3,700,000以上の富裕層は年間$1,000,000の節税を受けると税専門家は推定している。リベラル派のCTJ(Citizens for Tax Justice)の研究に基づく専門家の報告によると、トランプ税制計画は富裕層に利益分配する。なぜなら、減税による44%の利益は上位1%の高所得者に分配され、68%の利益は上位5%の高所得者が受ける。加えて、不動産税及び潜在的な贈与税廃止は「家族王朝の創設にも役立つ」と述べている。
結論として、TPCの研究結果はトランプ税計画下で中間所得の階層が増税に直面し、結婚所帯はほとんど利益を受けないことを明白にした。次期大統領トランプは米国の負債を減少することも公約しているが、米国は約2,400万人が相続税を支払っている。相続税を廃止した場合、負債を減少することにはならないと専門家は指摘している。オバマケアを廃止したとしても、巨額のインフラの支出及び最大300万人の強制送還又は投獄を提唱しているため、莫大なスケールの減税及び相続税廃止は更に推定6.8兆ドルの赤字を追加することになる。従って、最近トランプ.チームの税制計画を分析し始めた複数の専門家は、不動産税の廃止が長期的赤字に貢献し、中産階級の増税は消費に影響を与えるため2007年の景気後退に戻る一因になることを懸念している。