今日も救済活動が続いているテキサス州で、予測された通りヒューストンに近い化学品工場の一部が爆発した。大気及び水中に漏れる可能性がある化学品の危険性については連邦政府複数の当局と化学品工場側と主張が異なっている。また、避難所さえ浸水した場所もあり、既にほとんどの避難所は許容量を超過している状況下で、一部の主な病院は水道システムが機能不全になったため、患者の避難が余儀なくされた。今日午後中頃までに、死者は 32人に達したと報告されているハリケーン.ハービィの被害は最悪の状況になっている為、議会は緊急援助資金を提供する必要があるが、それも幾つかの理由により早急に対処できない可能性がある。
ヒューストン.コンベンション.センター
テキサス州南東にあるボーモント及びポート.アーサーでは自宅に残っている人々の救済活動がまだ続いているが、30日までにポート.アーサーでは主な避難所さえ浸水した。これらの地域では米国湾岸警備隊がヘリコプターで、屋根上または陸地で救済を持っている人々をバスケットやロープを利用して引き上げている。昨日風雨の中、空上から引き上げる際、子供や女性を乗せたバスケットは風で回転する危険な瞬間も見られたが、今日も引き続き劇的な救済活動が展開されている。ほとんどの避難所は既に満員であり、水や食物の保証はないため、避難する際、ボトル水や食物も持参している人たちもいる。一方、ヒューストンの一部の地域では自宅に戻り、清掃を開始した人達もいる。州全体は大規模で複雑な救済活動が行われているが、これらの地域でのヘリコプターによる緊急救済は全て地元の救済チームによって実施されている。ボーモントにあるバプティスト病院では、水道設備が故障したため、患者を避難させる必要があった。 病院は多大な水害のダメージを受けていないが、最も必要な災害時であるにもかかわらず、新たな患者を受け入れることはできないと当病院の関係者は語った。

加えて、ヒューストンに近い北東にあるアルケマ化学品工場の倉庫内一部は真夜中に爆発した。工場の所有者は事前に予測し警告していたため、近辺の住民は既に避難していた。テキサス州クロズビィにある化学薬品会社の2つの倉庫一部は31日の午後も燃えていた。まだ、別の箇所も爆発する危険があると予告されている。爆発した化学品は冷蔵庫に保存し一定の低い温度に保つ必要があったが、停電により化学品の温度が上昇したことが爆発の原因であるようだ。爆発した化学品は毒性ではないが刺激性がある。漏れた化学物質は徐々に大気及び水を汚染する可能性がある。31日のワシントン. ポストによると、アルケマはフランス人の化学グループが経営する工場であり、ハリス郡の緊急オペレーション.センターは工場施設から2つの爆発と黒煙が見られたと報告した。洪水の影響でこの施設付近の水面の高さは約6フィート(約182cm)に達していた。
ポート.アーサーの避難所
ヒューストンの北東25マイル(40Km)に位置するこの工場では、医薬品からカウンターやパイプなどの建設資材に至るまで様々な用途に使用される有機過酸化物が製造されている。同社の関係者はこれらの材料は施設内9つの別々の箱の中に保管されていると述べている。当局者は木曜日早朝に起きたことは「化学反応」であると説明し、施設内に「爆発」はなく、煙や火災に続いて「小規模の破裂」があったと述べた。同社は「付加的な爆発の脅威が残っている」と事前に警告したため、同地区の避難場所にいた住民は昨日同地区から避難した。アルケマの役員は木曜日の午前中、施設に従業員は残っていなかったため、確実な原因を知ることは不可能だと発表したが、アルケマ当局と地方当局は少なくとも1つの圧力解放バルブが昨夜「破裂」したと推測している。関係者は、他の容器に保存されている化学品も同様のことが起きると予期していると述べ、一般の人々がこれらは巨大爆発であると思ってほしくないと語った。また、化学品は毒性ではない為、地域社会に危険であるとは考えていないと主張した。
アルケマ化学品工場
しかし、様々な連邦政府機関は有機過酸化物の危険性について警告している。連邦緊急事態管理局(FEMA)のディレクターであるブロック.ロングは今日午前中、これら刺激性化学品の発煙は非常に危険である」と述べた。労働安全衛生局は有機過酸化物が眼に接触した場合の危険性について警告している。幾つかの有機過酸化物は、たとえ短時間接触した後でさえ、角膜に深刻な傷害を引き起こすか、または皮膚が腐食する危険性があり「多くの有機過酸化物は激しく燃える」と述べた。環境保護庁の以前の研究では、有機過酸化物は皮膚や目に刺激があり、肝臓の損傷を引き起こす可能性があることを発見した。工場からの煙の影響で、少なくとも1人の保安官代行が医療を必要とし、他15人は予防措置として医療チームの検査を受けた。その全員は呼吸器の炎症を経験した後、病院から解放された。アルケマ当局が事前に警告した通り、このエピソードは今朝午前1時頃発生した。同社はこの施設のクーラ.システム及び浸水したバックアップ用の発電機が故障した為、化学品の低温度保存が不可能になったと説明している。幾人かの工場の労働者は問題を解決しようとし、施設内に 一時的に残った為、強制避難ゾーンは1.5マイル(2.4Km)の半径内に設置された。近くの高速道路の一部は水中であった為、ヒューストンとボーモントを結ぶハイウェイでは工場へのアクセスが封鎖された。
アルケマ化学品工場
テキサス州では、既に少なくとも約50,000世帯は家を失ったと言われている。そのような人々はいつ避難所を離れることが可能になるのかさえ予測できない状況である。議会は緊急援助資金を提供する必要があるが、簡単ではないかもしれないと言われている。NPRによると、復興に必要な予算は「恐らく1,000億ドルを超過」し、その大部分は連邦政府が資金を提供することになる。近年、緊急時対応の法案は「益々党派的」になっており、来週から議会に戻る議員らは既に「通過させる法案の義務」を負っている。復興援助資金は恐らく通過するが、ブルッキングス研究所の議会専門家サラ.バインダーは、政府への資金予算調達、負債上限引き上げ、政府を閉鎖すると脅しているトランプの国境の壁資金を供給するかどうか、連邦政府のプログラムの1つである国家洪水保険プログラムを含めて、これらの法案の有効期限は9月30日であるが、絶対的に必要な「ハービィ災害の資金を追加する背景」には多数の重要な決定や問題があると指摘した。29日 運輸省の長官イレーン.チャオは「洪水で損傷した道路や橋梁の修理」のために利用可能な 2,500万ドルをテキサス州に緊急提供することができると述べた。下院議長のポール.ライアンは「洪水保険プログラムは再認可される」とし、それは問題ではないと述べた。しかし、このプログラムはハリケーン.カトリーナとリタの主な支払いのために負債があると主張している批評家がいる。テキサス州上院議員テッド.クルーズは、2012年に発生したハリケーン.サンディの救済資金として議会が通過した500億ドル法案の2/3はサンディとは無関係の目的に利用されていると主張している。彼は、サンディの法案に反対票を投じた一人であるが、救済資金の法案さえ党派的であるため、早々の通過は近年困難になっている。