科学者は大気汚染と腎臓病の関連性を発見

専門家は大気汚染と腎臓病には直接関連性があることを発見した。大気汚染が心血管の健康や平均余命に悪影響を及ぼす可能性があることは既に以前の研究で知られているが、米国腎臓学会誌( JASN)に掲載され9月21日に公表された今回の新しい研究は大気汚染が腎臓にも有害であることを示唆した。大気汚染曝露の専門家はこの研究の注目すべき点を指摘した。

アメリカ科学振興協会(AAAS)によると、JASNに掲載された臨床結果は腎臓への影響は粒子状物質のレベルが低い場合に見られ、 汚染レベルの上昇とともにその影響は直線的に増加することを明らかにした。この新しい分析は退役軍人2,482,737人を対象に、中間値8年半の追跡調査に基づき、大気汚染レベルはNASA衛星の宇宙飛行センサーを利用して評価されたものである。米国退役軍人の研究では、研究者は大気汚染レベルと腎機能低下を経験する腎疾患や腎不全を発症するリスクとの間に直接関連性がある。加えて、大気の質は米国多くの地域及び世界の多数の地域で最適ではないことを明白にした。研究に参加した複数の科学者は、この結果は米国で毎年44,793件の新たな慢性腎不全(CKD)症例と2,438件の腎不全症例は環境保護庁(EPA)の推奨限度である12μg/ m3を超える粒子状物質の大気汚染に起因していることを示唆した。これは安全であると考慮されるレベルさえリスクを増加させていることを意味する。

この研究の先導者である退役軍人セントルイス.ヘルスケア.システムの臨床疫学所長ジィヤド.アル.アリーは「EPAによって設定された限度を下回るレベルさえ腎臓に有害である。これは大気汚染の安全なレベルがないことを示唆している」と 指摘した。また、彼はその負担が地理的に均等に分散していないことに言及した。その負担が最も高い地域は、南カリフォルニア及び中西部、北東部、 南部の広域範囲である。当然、この発見は「米国外でも密接な関係があり、世界中で観察される腎臓病負担の大幅な変化を説明するのに役立つ可能性がある」と分析されている。

この研究に関与しなかった専門家は適切な安全基準がないことを懸念し、この研究結果報告に反応している。Newsweekによると、南カリフォルニア大学の大気汚染曝露を専門とする臨床予防医学科の教授エドワード.アボルは「大気汚染暴露の安全レベルを設定する事は難しい」と述べた。彼は「我々が追加研究を行うなら、この線は十分低くないことの兆候を発見しています。我々は安全基準を設定する必要がありますが、健康データは益々安全への境界線がなくなっています」と指摘した。しかし、この研究で「注目すべき点は、未知であった慢性腎臓病の原因について可能な説明を最終的に明らかにした」ことである。医師らは糖尿病や高血圧などの特定の要因が腎臓病に起因する可能性があることを認識しているものの、彼らは既存のリスク要因がない個人にこの腎臓疾患の問題があることを益々認識している。臨床疫学専門家のアリーと彼のチームによる新しい研究は、不可解な腎臓の問題に「少なくとも1つの可能な原因を最終的に特定した」ことを示唆した点で専門家は注目している。

要するに、大気汚染に関するNASAとEPAのデータを利用したこの研究の発見は、特定の因果関係について詳細な説明に欠ける部分もあるが、米国のほぼ全域で大気汚染と腎臓障害の強い相関性を発見した点は注目すべき価値があると指摘されている。また、世界中の腎臓病の大きな変化を説明するのに役立つと評価されている。

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