ハリケーンから一週間以上が経過している米国領土プエルトリコでは、ほぼ全てのライフラインが切断されているにもかかわらず、政府の援助は大幅に遅れ、昨日援助を公表したばかりである。ヒラリー.クリントンはトランプ大統領及び国防総省に対して、連邦政府が所有する海軍の病院船カンフォートをプエルトリコに送るよう緊急要請していた。その2日後、海軍は 7月からバージニア州のノーフォークに停止したままのカンフォートを配備する準備を開始した。プエルトリコ危機中のこの進展には非常に重大な要素がある。
ハリケーン.イルマとマリアの被害を受けた米国領土プエルトリコは100%完全に電力を失い、 一般の国民はほとんど電力資源がなく、懐中電灯及びローソクを利用し、通信、交通、医療、飲料水、食品などのライフラインは極度に不足している状態である。サン.ホウンの女性市長カーメン.クルーズは、現在ほとんどの病院は電力が利用できず、50%以上の住民はボトル水さえなく、緊急援助が必要であることをテレビでのインタビューで訴えている状況である。病院が電力を失い、それが長く続いた場合、重症ではない患者さえ多数の死者を出す危険性がある。クリントンは24日午前9時4分「トランプ大統領、マティス長官、DOD(国防総省) はUSNS Comfort(カンフォート)を含む海軍をプエルトリコに送るべきです。これらはアメリカ市民です」とツイートとのメッセージを送った。
クリントンの要請後、今日USNSカンフォートは出港の準備を開始したことが報告されている。1976年に初めて稼働した病院船カンフォートは長さ272メートル、約1,000のベッド、約960 人の海軍病院職員、約260 人の海軍支援、約65人の民間人が奉仕している。通常、カンフォートは、戦地またはその他の作戦において米国の戦闘隊を援助するため、緊急配備された現場での世話を提供している。クリントンがメッセージを送った2日後、昨日午後からホワイトハウス正面で行われた記者会見で、連邦緊急事態管理局(FEMA)のディレクターであるブルック.ロングは国務省の長官代行と並び、初めて資金を提供し援助することを公表した。ロングは、海軍はまもなくその病院船を派遣しますと公表した。
昨日午後、遂に連邦政府の関係者は現地を視察した。軍隊サイトの26日の報告によると、軍隊は実際にハリケーン.マリアの壊滅的な破壊状況を明白に把握し、海軍は病院船カンフォートを配備するための出港準備を開始した。また、FEMAを含む政府機関はハリケーン.マリアの影響を受けたすべての地域に400万以上の食事、6百万リットルの水、70,000枚のタープ、15,000ロールの屋根シートを提供することで連邦及び軍隊の援助を本格的に開始した。また、国防総省の広報担当者ジェイミー.デイビスの報告によると、プエルトリコの人口42%は飲料水がなく、島の送電システムの80%(変電所と送電線)とその配電システムの100%が暴風によって損壊した。加えて、26日夜の時点で、プエルトリコにある69の病院のうち21の病院は機能しているが、残りの48の病院は電力システムを含めて機能不全の状態である。連邦政府はこの嵐の復興に対応するため軍隊の指揮官を指名し、24時間以内に現地に到着する予定である。また、カンフォートは現在準備中であるため海軍は96時間以内に進行すると報告している。米艦隊司令部のマシュー.アレン報道官は「USNSカンフォートを動かすことは、現地での現状を考慮して懸命な決定である」とし、海軍は現地での人命を救済するため「ノーフォーク海軍基地からの出発から地域への乗り継ぎに可能な限り速いスピードで最大5日間かかると予期している」と語った。
米国各地で発生している災害により、悲惨なニュースが目立っている。フロリダではハリケーン.イルマの影響で養護施設が停電した後8人が死亡した悲劇を受け、14日には犯罪捜査が開始された。テレビニュースでのインタビューを通してプエルトリコの知事リカド.ロッセロ及びサン.ホウンのクルーズ市長の訴えを頻繁に聞き、昨日まで非常に援助活動が乏しい状況を見ている。連邦政府は昨日大幅な支援を開始したが、今日もまだ住民の95%以上は停電の状況で過ごし、十分な燃料、水、及び食糧がないため、住民は援助を待っている状態であると報告されている。このような状況及びクリントンがトランプ政権に送ったメッセージは、プエルトリコの人々はアメリカ市民であるにもかかわらず、忘れられていることを示唆した。
ほぼ素人で構成されたホワイトハウスから誰一人、病院船カンフォートを緊急手配する声をあげた人はいなかった。この状況は、海軍病院船に関する具体的な知識のあるクリントンが大統領であった場合、指揮官として、素早く彼女が対応していたことを予測可能にする要素がある事を示唆している。昨日のFEMAの公表はクリントンのメッセージから24時間以上が経過した後である。ノーフォークからプエルトリコまで約1,400マイルを航海する日数の5〜6日を加えると準備期間を含めて10日以上かかるため、カンフォートが現地最短距離の港町に到着するまでにはかなり時間を要する。従って、トランプ政権はプエルトリコが二回目のハリケーンに直撃された翌日に手配するべきであった。物資の支援もかなり遅れ、340万人が危機に直面している時、連邦政府は何もしていないと批判された後の行動である。大統領は来週火曜日まで当地を訪問する予定はない。プエルトリコの危機は米国民が生死及び究極の苦難に直面した時、指揮官としての経験及び知識のない人物、または迅速な行動を取る知識と経験のあるどちらを大統領に選ぶかで、個人に多大な影響があることを改めて考えさせられる。