ラスベガスの大量殺戮事件後、初めて共和党リーダーは一部の銃規制法案に目を向け始めた。特定の銃器及び一般的な銃器そのものを減少させる方針ではないが、この事件の犯人は彼のライフルを自動銃のように模倣するため、特定部品を合法的に利用した。その部品が事件現場のホテルの部屋から発見された後、この部品の製造、販売、及び所持を禁止する民主党の法案に同意する共和党議員が増えている。驚くことに、全米ライフル協会(NRA)さえその部品の規制を支持している。下院議会での幾つかの動きも含めて、長年、如何なる銃法案にも絶対的反対の姿勢を貫いてきた共和党議員らに変化が起きていることを示唆している。
銃器そのものを完全自動銃に改造することは非合法であるが、特定のライフル、例えば、セミ自動銃を完全自動銃のように機能させるためバンプ.ストック発射装置(図面:白の円状内、黄色部分は取り外し可能)と呼ばれる部品または装置を接続することは合法的である。ラスベガスのマンダレー.ベイ.ホテルで犯人のスティーブン.パドックはこの合法的方法でセミ自動銃を完全自動銃のように模倣したことで機能を変化させた。彼の銃乱射は約10分間続き、1分間に約100弾の乱射を可能にしたことが分析された。3日ATF(アルコール.タバコ.銃器.爆発物)当局者は、記者団に犯人が使用したホテルの部屋に複数のバンプ.ストックが見つかったと語った。
厳しい銃規制の提唱者として知られている上院民主党議員ダイアン.フェィンスタインは昨日バンプ.ストック発射装置の販売と所持を禁止する法案を紹介した。また、バンプ.ストックに限らずセミ自動銃を完全自動銃に模倣するための他の装置や器具も含まれている。公開されたフェィンスタインの法案によると、セミ自動ライフルの発射速度を加速するため、設計または機能するトリック.クランク、バンプ. ストック発射装置、部品、部品装置、アタッチメント、アクセサリーを輸入、販売、製造、移送または所有することを非合法とする内容を具体的に説明し、通過から 180日後に施工されることを明記している。
その後、上院議会共和党多数派の二番目のリーダーであるジョン.コーニン及びリンジィ.グレイアムはその部品装置の禁止を考慮し初めた為、フェィンスタインの法案に同意する共和党議員が増えている。上院議会は素早い動きを示しており、下院議会の議長ポール.ライアンもバンプ.ストック発射装置の禁止に前向きである。ライアンは今日MSNBCでのインタビューでバンプ.ストック付属品の使用禁止を検討する意向を明白にした。彼は「完全自動銃器は長い間禁止されています。明らかに、これはセミ自動銃器を完全自動銃に変えることを可能にしますので、我々がそれを検討する必要があることは明白です」と語った。下院議会はバンプ.ストックを禁止する別の法案を紹介する可能性がある。下院法案の紹介者で共和党議員のカルロス.カーロー(フロリダ)は現存するセミ自動銃を完全自動銃のように機能させることで、もっと早くもっと多くの人々を殺害することを可能にする部品の接続は禁止するべきであると述べている。加えて、どのような規制法案にもこれまで全て反対してきたNRAはセミ自動銃を完全自動銃のように機能させるバンプ.ストックは規制の対象になるべきであると述べているが、非合法にするとの表現は使っていない。バンプ.ストックのみに関する法案なら最終的に投票まで漕ぎつく可能性があることを示唆している。
下院議会は事件が発生する前日、耳を保護するため銃器サイレンサーを合法化する法案に投票する予定であったが、この事件直後その投票を延期した。下院法案は、連邦のバックグラウンド.チェックを必要とするだけで銃器サイレンサーを通常の銃器のように扱うことを可能にする聴覚保護法である。現在、上院議会の民主党らは銃規制法案の制定を熱心に論議しているため、下院議長ライアンはサイレンサーを合法化する法案にいつ投票できるかさえ不明になったと述べている。200年間サイレンサーなしでハンターの間で問題は提起されていなかったが、拳銃にさえ利用可能になるため、殺人者を援助するような側面もあるこの法案の意義は不明である。下院が投票を延期または停止したことは、ラスベガス事件のタイミングを考えると心理的および常識的側面から当然の決定である。
歴史的に冷酷な大量銃殺事件が発生する度に、犯罪者による銃入手の抜け穴を防ぐバックグランド.チェック法案または銃弾を詰めるマガジンのサイズを減少させる法案が紹介されている。その論争は白熱するものの、法案を制定するという行動には至っておらず、むしろ犠牲者の規模が多くなればなるほど、銃も高度になるという悪循環を繰り返している。他の先進国ではこの異常な状況が米国では正常化していることさえ気づいていない人々が、憲法修正第2条を必要以上に主張していることが問題である。いずれにしても、ラスベガスの大量殺戮事件の犯人スティーブン.パドックは周到に準備し、シカゴやボストンなど他の場所の選択肢をリサーチしていたことが今日報告されているが、この事件は、拳銃一挺さえ保持していない大半の米国民に銃発射の技術が益々巧妙になっていることを教えている。