新たに浮上した電子メールは、マイケル.フリンが単独で行動していない証拠、及びトランプ陣営の全ての上級顧問がフリンの行動を知っていた証拠を提起した。また、トランプ陣営はロシアがトランプを勝利させたことを認めていたこと、及びロシアとの交流に集中していたことを明白にしている。加えて、大統領としてのドナルド.トランプの行動には、米国が長年敵国と見ているロシアに対する前代未聞の庇護の姿勢がある。
その電子メールを書いた人物は、マイケル.フリンのパートナーとして、5月までホワイトハウスの安全保障副顧問であり、シンガポールの米国大使として指名された女性である。最初に報告した2日のニューヨーク.タイムス(NYT)によると、今年5月辞職した K.T. マクファーランは昨年12月29日、オバマ前政権が選挙に干渉したロシアに制裁を課すことを公表する数時間前、オバマ政権による制裁は「望ましくない」と書き、「米国の選挙をトランプに投げ与えた」ロシアとの関係改善を求めていた状況を記載した。ホワイトハウスの弁護士は、彼女のこの表現は民主党が表現するような方法で書いただけであると憶測している。しかし、米国選挙のロシア干渉がトランプの勝利を導いたことを認識し、ロシアに対する制裁を緩和するための取引があったことを彼女は明白にしている。メールを入手した同紙は、メールの記録から幾つかの要点を発見した。
⑴ マイケル.フリンは単独判断で行動したのではなく、ロシア大使のセルゲイ.キスリャクとロシアに対する米国の制裁について話をする前後にトランプ移行チームの上級メンバーと「緊密に連絡」を取り合っていた。⑵ アメリカの政策について「混乱を招くことがないようオバマ政権の要請があった」にもかかわらず、トランプ移行チームは「モスクワとの関係改善に集中しており、その目標を追求するため介入する意思があった」ことを示唆した。⑶ 移行チーム.コミュニケーションの人物から取得した電子メールはバラク.オバマ大統領が35人のロシア人外交官を追放したことを知った後、トランプ.チームは「早急にロシアを安心させる方法についての戦略」を計画した。⑷トランプの顧問達は「米国とロシア間の報復サイクルがモスクワの選挙妨害に注目し続け、トランプの勝利を汚し、潜在的に彼の大統領職を最初から妨げる」と懸念した。⑸ マクファーランは、オバマの制裁が公表された数時間後、フリンは「ロシアの大使と話をします」と書いた。⑹ 彼女は別の移行チームの一人で現在国土安全保障担当顧問であるトーマス.ボッサーツに「鍵は、今後数日間のロシアの応答でしょう」と書いている。
ワシントンDCの連邦裁判所でマイケル.フリンがFBIに対する虚偽を有罪と認めた時の起訴状が明らかにした最近の記録に関して、トランプ.チームはそのようなロシアとの交流を避けると合意したことはないと述べた。しかし、ホワイトハウスの元職員はミュラーの捜査官に「トランプ移行チームはオバマ政権の要請を敬うことに同意しました」と語ったとNYTは報告している。ボッサーツはその当時、マクファーランの12月29日の電子メールをフリン、ラインス.プリーバス、スティーブン.バノン、ション.スパイサーを含む6人の顧問にフォーワードした。ロシアはオバマ大統領が制裁を課した直後、報復するとの強い脅しで対応していた。裁判所の記録は、フリンがロシア大使セルゲイ.キスリアクに電話し、トランプ就任後、制裁を解く準備があるため、その前に「状況をエスカレートしない」よう説得した。これは、ロシアが即時報復しなかった理由を説明している。フリンの介入は「劇的な効果」があったことを示唆している。NYTは、プーチンが米国報復追放に即時反応しなかったことに外交政策専門家は驚いたと述べている。
他にも驚異的な事実が判明している。議会が7月下旬に通過したロシア、イラン、北朝鮮に対する制裁法案をトランプは数日間待った後の8月2日に署名した。それから2か月以上が経過した後、上院議会超党派の複数の議員は10月 1 日の施行有効期限までにトランプが施行していなかったことを発見し、鋭く批判した。トランプはロシアに対する制裁を望んでいなかった為、10月26日のワシントン.ポストの報告でもその後施行されている様子はなかった。彼は議会が通過した法案に拒否権を発動する正当な手順を踏まえず、両院の圧倒的支持で通過した法案は拒否権が覆される可能性があった為、法案に署名だけを行い、実際には誠実に施行しなかったことが報告された。トランプのロシアに対する行動は全て一貫しており、通常の大統領には考えられない前代未聞の不審な行動である。なぜ、これほどまでにロシアを庇護する必要があるのか?
フリン有罪の報告を受けて、ホワイトハウスの弁護士タイ.カァブはNYTとのインタビューで、トランプを擁護するため、移行チームがロシアと制裁について話し合うことは「不法でも非倫理的でもない」と主張した。しかし、ローガン法は、まだオバマが現役の大統領である時点で一市民が米国の政策に影響を与える行動を禁じている。いずれにしても、フリンは既に捜査に協力しているため、マクファーランの文書は捜査がトランプ大統領に近づいていることを示唆していると見られている。FB Iディレクターのジェイムス.コミに対して、複数の機会でフリンの捜査を止めるよう要求したが、調査を停止しなかったコミを解雇したトランプが司法妨害を犯したかどうかを捜査している特別捜査官ロバート.ミュラーは、かなり「ホワイトハウスに接近している」とNYT及び他多数のメディアは同様の印象を報告している。