下院議会で多数の穏健派の共和党が移民法投票の請願書に署名し、移民法制定の動きを先導している。これに対して、強硬派は下院議長ポール.ライアンを説得し、もっと保守派の移民法に投票するべきであるとして、下院議会内では競争が起きている。しかし、下院議会が投票を目指している法案の中には超党派の法案もあり、議会による移民の取り組みには顕著な進歩が見られる。トランプ大統領は、穏健派共和党の移民法案に反対しているようである。5年前に比較すると向上しているが、下院共和党議員は突然、複数の移民法の取り組みを始めたが、特に穏健派の共和党が移民法を先導している理由は何か?
この動きを先導している共和党議員は、マイアミ地区を代表する米国下院議員カルロス.クウォーベェロである。クウォーベェロは、議会が長年移民法に取り込んでいないため、5月初旬から、請願の署名を集め、彼の提案に同意する共和党の同僚を20人以上集めたと報告されている。幾人かの彼の仲間は、共和党議員らの請願を集めており、この請願の署名が25人に達すると下院議会のフロアーで投票を行うことが可能になる。クウォーベェロの移民法案は、複数あると言われており、その中のひとつはトランプ大統領が昨年9月5日に廃止した前政権のDACA(ダカ)プログラムである。裁判所は大分以前にトランプのダカ廃止は違法であるとして、通常の申請プロセスを開始するよう政権に命じたため、このプログラムは存続している。しかし、強制送還からドリーマー(ダカの資格者)を法的に保護する法律は存在しないため、このダカの法案が含まれている。別の法案は、国境の安全強化に対する資金の要請とダカの適格者に市民権の道を与えることを目指している。
クウォーベェロは上院議員マルコ.ルビオと同様、キューバ移民の子息であり、米国の民族多様性を誇りとし、移民が機会と向上を求めている人々であることを認識している。他の共和党と同様不法移民に反対している彼は、移民システムは「我が国への法的参入を促進するための秩序あるプロセスを維持しなければならない」と述べている。現在「適切な書類に記入し、手数料を払い、アメリカへのアクセスが許可されるまで何年も辛抱強く待っていた人々は約440万人存在する」と述べ、長い間壊れた移民法を制定することの意義を強調している。彼は声明文で「議会は国境の確保、ビザ.システムの近代化、文書化されていない人々への永久的な解決策を見つけることに焦点を当てた法律によってこの問題に取り組む必要があると確信しています」と述べている。
穏健派の共和党はクウォーベェロの移民法を支持しているが、強硬派のフリードム.コーカスは、彼らの寛大な移民法に反対し、彼らの保守派ベースの法案に投票することを主張している。彼らの法案の投票を促されているライアンは下院司法委員会議長のボブ.グッドラットによって執筆されたより保守的な移民法案にも投票することを公約した。フリードム.コーカスのリーダーは、彼らの法案は穏健派の法案を打破することが可能であると述べている。また、下院議会ではいわゆる超党派の法案であるUSA Act of 2018も投票する予定である。この法案は今年1月、テキサスの米国下院議員ウィル.ハァードに紹介されたもので、18歳未満で米国に入国した人達を含めて、2013年12月31日から米国に居住し指定された要件を満たしている外国人に条件付き永住権を提供している。従って、下院議会では穏健派の二つの法案、強固保守派の法案、および超党派のUSA Actの合計4つの移民法に投票する予定である。
これは驚きの進歩である。オバマ政権下では移民法を通過することは非常に困難であり、ほとんどの共和党メンバーはオバマ前大統領の行政命令として設置されたDACAプログラムに反対していた。多くの下院共和党は移民法制定の取り組みには消極的であり、2013年ライアンの前任者ジョン.ベイナーのリーダシップ下で共和党は段階的な移民法に取り組んだが、途中で放棄した。今年は例年と異なり、共和党が移民法を押している理由は中間選挙に関係がある。署名した20人以上の議員はヒスパニックの有権者が多い地域である。23日のワシントン.ポストによると、ヒスパニックまたはラテン.アメリカ人有権者の割合が最大の13の共和党地区のうち7人の代表者は請願に署名し、5人の地区は全て60%以上がヒスパニック系である。次に12人の共和党署名者の地区はクリントンを支持した。4人は既に引退することを公表したため、躊躇することなく行動している。加えて、再選に直面しているこれらの署名者は、他の共和党より彼らの地元で悲惨な政治状況に直面しているため、米国有権者の大多数がドリーマーに合法的地位を与えることを支持している現状で、移民法を支持することはマイナスにはならないなどの要因がある。従って、共和党、特に穏健派による移民法取り組みの先導は選挙戦略の一環である。
トランプ大統領は昨年ダカ.プログラムを廃止した時、議会が法案を制定するべきであると述べたが、穏健派の移民法を批判しているようである。通常、大統領は三権分立の基本を認識しているため、議会による法案制定の動きに干渉することも、制定する前から、その動きを抑制するような発言をしない。なぜなら、大統領には法案が通過した場合、拒否権を発動する権利があるため、法案の中身を完全に理解する前から、反対の立場を表明することはほとんどない。しかし、トランプ大統領はクウォーベェロの移民法は民主党のみが支持し、共和党は支持しないため反対しているとの状況をホワイトハウスが公表した。これは署名に参加する共和党のメンバーにプレッシャーを与える結果になると指摘されている。加えて、トランプは不法移民問題で、ジョン.ケリーが短期的に国土安全保障の長官がであった時より、現在の長官カーステン.ニールセン下で国境を越える不法移民の数は増えているとし、今春、他の官僚の前で彼女を責め始めたと報告されている。壁建設もトランプの公約であるため、議会から資金が認可されない苛立ちによる紛争であると見られている。また、クウォーベェロの法案にも壁建設の費用は含まれていないため、大統領が反対する理由はあるが、最初から法律を制定する議員らを落胆させているようである。