歴史的な核サミットの重要な注目点

ドナルド.トランプ大統領は当地時間12日シンガポールで北朝鮮の総書記キム.ジョンウンとの歴史的な核サミットを開催した。最後の記者会見で、北朝鮮およびジョンウンを賞賛し、今後、両国の友好関係を維持する意志を表明した。画期的なサミットの様子に注目しながら、幾つかの見逃せない点があることに気づいた。それらの要点をサミットの目的、トランプの権力の優位性、トランプの北朝鮮およびキムに対する印象、平和へのビジョンと現状、影の立役者の5つの重要なポイントに分類し整理してみた。

1. サミットの目的:非常に歴史的なイベントとなった米国—北朝鮮の核サミットの主な目的は、非核化の宣言である。キムはトランプとの会談中「我々は過去から離れると決めました」と述べた。当地時間12日3時半頃、ジョンウンおよびトランプは非核化を誓った署名を行ったが、その内容は非常に具体性がない。午後4時15分から開催されたトランプ大統領の記者会見で、準備されたスピーチ中、彼が署名した書類には「多くのことが含まれており、非常に包括的」であると述べ、両国関係と非核化を達成する内容であると語ったが、実際には具体性に欠けている。非核化の努力は何時から開始され、どのくらい時間を要するのかなど、記者団の質問に対して、トランプは早く始まるかもしれないし、時間がかかるかもしれないと述べ、特に明白なタイムタインがないことを示唆した。

2. トランプの権力の優位性:両氏は5時間のサミット中、6回の別々のイベントで対面し急速にお互いを知る機会があった。トランプに対するキムの接し方は幾分緊張も見え、慎重であった。画像を利用したワシントン.ポストによると、専門家の分析では最初の対面で、両方がステージの左右から中央に歩み寄り、握手をする際「先に手を伸ばした」のはトランプである。次に、多数の機会でトランプはキムの腕、背中などに触る瞬間が頻繁であったが、キムは非常に控えめであった。しかし、肩を並べて、部屋に入る時、トランプが先にキムの背中を平手で触った後、キムもトランプの背中を同様に触ったが、総体的にトランプの腕や肩に触ることはさほどなかった。それはトランプよりずっと若い彼が、年配者を敬っているジェスチャーとして気軽に触ることを抑制していたためであると説明されている。

3. トランプの北朝鮮およびキムに対する印象:トランプは記者会見での短いスピーチで、これは歴史的サミットであることを強調した。また、集中的にキムと長時間一緒に過ごし、お互いを知り合う機会があったと語った。また「70年前に血まみれの葛藤」があった北朝鮮は「上品で美しい」国であり、本当に才能のある人々であると賞賛した。また、トランプは記者団に対して、キムとの出会いは「期待していたより良好であった」と述べ、キムに対する良い印象を抱いたことを示唆した。また、父から政権を引き継いた時、キムは26歳であったが、当時の状況下で、それは誰にでも可能な仕事ではないとして、現在43歳のキムを世界のリーダーの一人として丁寧に対処したことを示唆した。彼を「小さなロケット.マン」と呼んだ以前の態度は180度転換したことは明白である。何よりも重要なことはトランプ大統領がキムの非核化の意志が本物であると感じたことである。トランプは記者団とのやりとりの中で北朝鮮が核を全て放棄することを約束したと述べ「我々は朝鮮での戦争ゲームは止めます」とし、キムの「非核化の決心は本物であると感じた」と述べた。

4. 平和へのビジョンと現状:トランプは記者会見で「偉大な日であり、偉大な瞬間」であったと、ジョンウンとの会談を肯定的に評価した。また「平和へのビジョン」の希望があると語り北朝鮮の独裁者は重要な約束をしたため「世界は主な変化を見るでしょう」と述べた。それは完全な非核化に同意したことを意味する。しかし、現実的にはまだ北朝鮮に対する制裁は維持されたままである。トランプはこれに関して「現在、制裁は残っていますが、(制裁)引き上げはあるでしょう」と語った。署名前の両国首脳の合同会見では、米国北朝鮮間の友好関係を達成し、朝鮮半島での長期的平和を促進する政権を構築することを明白にした。「平和へのビジョン」の主旨はトランプ大統領下で、北朝鮮に安全保障を提供する代わりに、北朝鮮は完全な非核化を達成することである。その公約がいつから始まるのか明白ではなく、その努力を見ない限り、北朝鮮に対する制裁を解除することはない厳しい現状は維持されたままであることをトランプは明白にした。

両氏が公的に署名したこの書類に記載されている「平和のビジョン」の内容は「包括的」であるというより、具体性がないと言われている。12日のABCニュースによると、その書類の全体的事項は⑴米国と北朝鮮は、平和と繁栄のため両国民の要望に基づいて、新たな米朝関係を樹立することを公約する。⑵米国と朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮半島における持続可能且つ安定した平和体制を構築する努力に参加する。⑶2018年4月27日のパンムンジョム宣言(Panmunjom Declaration)を再確認し、朝鮮半島の完全非核化を目指す。パンムンジョム宣言とは、ジョンウン及び韓国大統領ムン.ジェインとの間で採択された朝鮮半島の平和、繁栄、統一のための合意である。⑷米国と北朝鮮は、確認されている人々の即時送還を含めて、戦争捕虜や戦争中行方不明になった戦士の遺骨を回復することを約束するなどの4点である。しかし、これらの公約をどのように達成するのかについては、その説明がなされていない。加えて、サミットでは北朝鮮の人権問題について公的に触れていないため、両氏の個人的会話中、安倍晋三首相が望んでいる拉致問題の提起があったかどうかは不明である。

5. 影の立役者:この公約宣言が今後実行に移される場合、長年続いた二国間の敵対関係は終焉を迎え、トランプ大統領は顕著な北朝鮮政策を開始したことになる。結果を見る前から12日の両首脳サミットは成功であったと評価する場合、少なくとも影で努力した人物がいることも注目に値する。現在、国務長官である元CIAディレクターのマイク.ポンペオはトランプ大統領の使者として、4月初旬非公式に北朝鮮を訪問し、キム.ジョンウンに会ったことが4月中旬に報告された。早くから両国首脳サミットを成功させる努力があったことを示唆した。つまり彼は、前任の国務長官レックス.ティラーソンの後継者として公的に任命を受ける前から北朝鮮を訪問し、キムを含む首脳陣に会い、核交渉を含めて様々な角度から準備を進めていた。従って、両国首脳による核サミットがスムースに運ぶための政権の努力はあったと言える。ポンペイの北朝鮮訪問は、約2週間遅れてメディアに報告されていたものの、トランプは5月に予定されていた最初の両国首脳サミットを中止した。加えて、先週のG7サミットでは他の同盟国と分裂したため、彼は6月12日のキムとのサミットに過剰な期待がなかった事を認めている。

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