最高裁判事指名に対する大統領の熾烈な紛争が予測

スイングとは揺れ動くことを意味するが、そのスイング投票において、右翼派の判事の意見に同意することもあれば、時には左翼派の判事に参加することで、最高裁の最も重要な立場にあるアンソニー.ケネディ判事は昨日、退職を公表した。トランプ大統領はニール.ゴーサッチに続き、二人目の強固な保守派判事を指名するチャンスを得た。最高裁判事の選択ほど、アメリカ人の生活に直接影響を与え、劇的に変える政治的イベントは他にはない。トランプの最高裁判事指名は、ワシントン内外で前代未聞の熾烈な紛争に発展する可能性がある。それは何を意味している?

ケネディ判事による昨日の発表は、民主党に即時脅威を与えた。それは少数派の民主党がトランプの指名をブロックする投票数がないという単純な理由だけではない。トランプはキャンペーン中、歴史的なロー対ウェイド判定を覆すと公約していた。その時彼は、少なくとも最高裁に2〜3人の保守派判事を送り出すことが可能であれば「それは起こるだろう」と述べた。また、彼の最高裁判事の指名の主要点は「プロ.ライフ派を指名する」と公言したことである。1973年以来、生殖権が保証されていた米国で、ある日突然、中絶は非合法であると宣言された場合、どのような混乱が生じるだろうか?特に最高裁も党派的になっている近年、多数のリベラル派にとって重要な課題を救ったケネディ判事のスイング投票を失い、トランプの判事指名後は、完全に右側だけに偏った最高裁になることが懸念されている。首席判事ジョン.ロバーツはオバマケアを二回救済したが、彼がケネディに代わってスイング投票の役目を果たす可能性があるかどうか不明である。

来月で82歳になるアンソニー.ケネディ判事の退職は昨年から噂されていた。昨日その退職を公式に発表した彼は7月31日に最高裁を去り、今後の余生をもっと家族と過ごしたいことが願いであるという。彼の家族は、彼が今後も最高裁で奉仕する希望があれば支持すると述べていると伝えられた。ケネディは1988年に当時大統領のロナルド.レーガンの指名により最高裁に送られた。彼は第9巡回控訴裁判所の判事での職務および最高裁判事として奉仕した30年間を含めると合計43年間の長い司法経験のある偉大な判事である。また、尊厳と自由を信念とし、多数の判例でリベラル派の判事に参加した。幾つかの例には、ロー対ウェイド判定を支持し、結婚の平等性を保護する同性結婚を支持し、2016年にはアファーアティブ.アクションの終焉を防ぎ、若年および知能遅れの犯罪者に対する死刑に反対していたことなどが挙げられる。

ケネディの後継者に関する手続きについて共和党および民主党はそれぞれ異なる戦略を掲げている。共和党は、11月の中間選挙前にトランプ指名者の投票を行うことを目指しているが、民主党は選挙後に行うべきであると主張している。投票を遅らせることが不可能な場合、民主党は上院共和党の数名を説得すると予測されている。最高裁または連邦判事の指名投票は上院のみの任務であり、従来判事の投票には60票が規定であったが、上院共和党リーダーのミッチ.マコーネルは単純多数派の51票に改定した。現在、彼らは51議席を保持しているが、最近、葬式の参列にはトランプを拒否し、オバマやブッシュを歓迎すると述べた療養中のジョン.マケインは投票に参加する保証はない。加えて、反トランプ派のジェフ.フレイク(アリゾナ州)は、トランプの関税に起因する貿易戦争に発展している現状下で、この問題を解決するため関税法案に投票しない場合、トランプの指名者への投票には参加しないと述べている。また、スーザン.コリンズ(メイン州)およびリサ.マーカウスキー(アラスカ)二人の女性上院議員はプロ.チョイスを支持しているため、その選択を非合法とする可能性があるトランプ指名の判事に投票するかどうか疑問が提起されている。この4人がトランプの指名判事をブロックした場合、マコーネルには成功する票がないことになる。

従って、民主党の作戦はワシントン外部の生殖権組織と連携し、テレビ宣伝および公告を利用し、トランプの最高裁判事指名は多数の側面で、アメリカ人の生活に多大な影響を与えることを教育することで、全国規模での戦いを展開することである。28日のワシントン.ポストによると、トランプの指名をブロックする役目を果たすDemand Justiceのグループは「トランプは25人のリストの中から可能性のある候補者を選ぶことが広範に期待されており、リベラルなグループはすべてがRoe(ロー対ウェイド)に脅威を与えると信じている」ため、中絶の権利に何が起こるかを鮮明に強調する予定である。また、中絶の権利だけではなく、米国民の他の重要な課題にも脅威があるとして、新しい最高裁はアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)の破壊をもたらす可能性も強調すると述べている。トランプ政権は「ACA下で保護されている既存の疾患を違憲とする新たな虚偽の法的挑戦を推進」した。

キリスト教国の米国には、狂気じみた宗教重視の人々が他人の生殖の選択に関与し、残酷なケースでは中絶を行う医者を殺害し、クリニックを襲撃するなどの幾つかの悲惨な歴史がある。従って、40年以上続いているロー対ウェイドの判決を覆すことに同意する宗教団体は多数存在する。ACAは2010年の法案制定後から数年間、強制加入の条項は不人気であったが、既存の疾患がある人々も医療保険を購入することを可能にしたため、近年ACAの支持率は増加した。トランプの支持者さえ、ACAの恩恵を受けているが、トランプはオアバマケアと呼ばれるこの法律が現存していることに抵抗を示している。彼の理想はオバマケアを撤廃し、別の代替案を制定することであるが、前政権からの共和党の撤廃から引き続き彼の政権および議会もその代替案の構築に成功していない。

トランプの判事指名に対する戦いは、民主党の宿命的な挑戦と言えるかもしれない。2016年の因果が明白に現れるかどうか不明であるが、2016年3月、当時オバマ大統領は中立派と言われたエリック.ガーランド判事を指名していた。しかし、上院議会多数派リーダーのマコーネルは、選挙年であるため、国民の声を聞くべきであるとして、オバマの指名をブロックし、頑固に投票拒否の姿勢を貫いた。民主党には、そのようない苦い経緯があるため、今年は逆の立場から中間選挙後まで待つべきであると主張している。彼らにはトランプ指名の判事をブロックする投票数はないが、全員が団結し、反対票を投じる可能性がある幾人かの共和党を味方にすることで、2016年の無念の思いを晴らすことは可能であると分析されている。両党はいずれも、ケネディ判事の空席中の戦いは、中間選挙の投票参加に拍車をかけると楽観的である。なぜなら、党派を超えて、大多数の米国民は生殖権を含め、人生で最も重要な幾つかの健康問題に多大な影響を受ける可能性があるからである。

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