シビリティとは何か?

最近、政治の世界でシビリティ(Civility)という表現が良く使われ、トランプ政権以来、この言葉は頻繁に利用されるようになった。簡単に言えば、政敵に対しても礼儀、尊敬および丁寧な言動を意味するが、米国でのシビリティの観念は歴史的に古い。顕著な政治的紛争が続いている状況下で、心理学者は、米国がシビリティ.クライセス(Civility Crisis: 礼儀の危機)に直面していると指摘している。昨日もトランプ大統領の子供を家族から離す政策に対する大規模な抗議活動が全米各地で開催されたが、これは米国の現政権にシビリティの意識がないための結果であると言われている。

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初代大統領ジョージ.ワシントンは米国最初の大統領になる大分以前、Rules of Civility and Decent Behavior in Company and Conversation(交際と会話における礼儀正しさと行動規則)と題する110の規定を出版し、服装から、食事、会話のトピックに至るまで、それぞれの行動を独自のアドバイスとして、良いマナーを強調した主要なメッセージを残した。第二大統領ジョン.アダムスは深い尊敬や礼儀に欠ける行動は政府を最終的に分断させる危険性があると警告した。オバマ前大統領は、歴代大統領のシビリティを学んだ少ない大統領の一人であり、歴代大統領からの良いマナーを強調し、親切な行為を意識したオバマ大統領の日常的な記録写真が掲載されている著作Mr. Manners, Lessons from Obama on Civility(ミスター.マナーズ、礼儀におけるオバマからの教訓)を2010年3月30日に出版した。

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礼儀を育む世界的な動きとしては1981年に国連総会の宣言によって始められた国際平和の日があり、9月21日に多くの国でイベントが開催されている。非暴力の日であるこの日は世界と連帯し、平和と調和の集団的な姿勢と世界平和の行動と尊敬の意を共有する人々が参加している。米国は建国以来、政府、法曹界、地域社会、学校によって礼儀正しさを促進する運動が展開されている。黒人の抗議活動で頻繁に警察との衝突があった1960 年代の公民権運動の時代には白人が礼儀を主張し、公民権運動をリードしたマーチン.ルーサー.キングを支持しない傾向があった。1966 年にはキングに対する米国民の支持率はわずか28 %であり、不支持は72%であった。しかし、約20年後の1987年には支持率は76%まで上昇し、不支持率は24%まで減少した。有色人種の抗議活動は、頻繁に白人を孤立させていたからであるが、近年の抗議活動には多数の白人が参加し、米国大統領の政策にシビリティを求めている。

Image result for images of protest nationwide on June 30, 2018シアトル By Seattle PI

シビリティの意識は歴史的に繰り返される傾向があるが、近年シビリティは米国で欠乏していると言われている。アメリカの心理学専門協会(ABPP)の心理学博士であるトーマス.プランテは2016年7月11日のPsychology Todayへの寄稿で「大統領政治からランダムなインターネットのコメントまで、私たちの社会では益々失礼、非難、侮辱に基づく積極的な言動や行動があるようです。我々は益々シビリティの非礼儀社会で生きているようです」と述べている。また、非礼儀社会に関する調査は、労働および社会環境が非礼儀的である時、精神的および肉体的健康、労働者の生産性と従業員の保持、顧客関係などに大きく影響あることを発見していると述べている。観察的学習の理論は、文化の中で高い評価を得ている指導者やリーダーが非市民的な行動を取ると、彼らの行動はモデル化され、他人によって繰り返されることを示唆している。例えば、有名なCEO、大統領候補者、その他の高位政治家、スポーツ.スター、ハリウッドの有名人などによる非礼儀的な公式の言動はモデル化され、他の人たちによって繰り返されると指摘した。

ドナルド.トランプは2015年にキャンペーンを開始した当時から「一部は良い人々である」と思うが、大抵の場合、メキシコ不法入国者は「強姦者」であり麻薬を米国に密入国すると述べていた。選挙当時から2017年1月就任後も、政敵を批判し、侮辱することで有名な大統領になった。最近の例では、国境で逮捕される家族から幼い子供たちを離し、少なくとも72時間は国境近辺の建物の檻に拘留したことである。昨日全国で開催されたトランプの「ゼロ許容」政策に対する大規模な抗議活動はシビリティ.クライセスの例であると見られている。米国の法律は亡命を求めて不法入国する人々に少なくとも、礼儀を踏まえ丁寧に対処する習慣がある。しかし、不法移民に対して、どのような措置を踏まえようと米国人はさほど関心はないと高を括っていたトランプ政権は、強烈な反撃的世論に直面した後、子供を両親から離した政策は間違っていたと気付いたようである。彼自身が、混乱と一貫性のない声明を繰り返し、数日前には子供たちを家族と結合させた後、強制送還すると公表したが、シビリティに欠けると批判され、全国での抗議活動が続いている週末、彼らを拘留センターに留めると表明している。

Image result for images of protest nationwide on June 30, 2018Image result for images of protest nationwide on June 30, 2018ロスアンゼルス By  Orange County Register

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