By NBC News
FBI特別捜査官ロバート.ミュラー.チームは、トランプ大統領に直接インタビューすることを希望しているが、彼の弁護士らは同意していない。現在ミュラー.チームは、トランプの潜在的司法妨害の捜査で、公式文書であると判断されているトランプのツイートを吟味していると報告されている。トランプの公的言動及び彼の広報的な「宣伝の武器」になっているツイートを含む私的行為、関係者との相互作用に関するイベントは、司法妨害の証拠を探る重要な材料の一部になっている。
トランプは、大統領に就任する大分以前からツイートを利用しており、就任後もその習慣を止めることはなかったためトランプの顧問らは、公式文書として対処される大統領のツイートは法的トラブルの原因になると警告していた。昨年5月8日までFBIディレクターであったジェイムス.コミ(左)に対して、トランプは忠誠を要求し、2016年12月にロシア政府とコンタクトがあり、キャンペーン時代からトランプ陣営の安全保障顧問であったマイケル.フリンに対する捜査を停止するよう促した。これが司法妨害疑惑の最初の要因である。トランプの要求通り、フリンの捜査を停止しなかったコミをトランプが昨年5月に解雇した後、コミは議会委員会での聴聞会で、トランプとの会話をメモした内容を公表した。加えて、トランプ.キャンペーンの重要な援助者であった当時アラバマ出身の共和党上院議員ジェフ.セッションズ(右)はトランプの就任後、司法省長官に指名されたが、彼はロシア捜査から身を引いたため、セッションズを「侮辱し、非難し、辞職を命じ、または辞職を却下する」などの行動を約一年続けていた。
26日のニューヨーク.タイムスによると「ミュラー氏は、捜査を鎮圧するため証人を脅迫し、法執行機関の上級職員に圧力をかけることによって捜査を妨害しようとする試みが、司法妨害を意味するかどうかを検討している」という。この観点から、ミュラー.チームはトランプの「ツイートについて質問したい」意向がある。またミュラーの「関心は、可能な司法妨害の事件として調査している最近の大統領の行動の範囲に加えて、ロシアの調査に関して、コミ氏、セッションズ氏、その他の上級管理職との個人的なやりとり、誤解を招くホワイトハウスの声明、公的攻撃、及び潜在的な証人に対する恩赦の可能性」に至るまで幅広い。トランプの弁護士らは「大統領行為の大部分は監視下にあり、コミの解雇を含む大統領の行動はトランプの権限内にあり、妨害についてのミュラーの質問に答える必要はない」と主張した。しかし「弁護士の幾人かは個人的に、ミュラー氏が幾つかのエピソード、遭遇、ツイートのような証拠をまとめて、大統領が調査を妨害するために広範な努力をしたケースを構築することに懸念を表明している」と言う。法律専門家は「司法妨害のケースで証拠を欠いている検察官はもっと大きな行動パターンを探し出すことが多い」と述べた。
ツイートを含む私的行為が司法妨害のケースにどのように関連しているのか不明であるが、司法妨害の捜査は広範囲に及ぶとタイムスは説明している。捜査官らは「証人、犠牲者、または情報提供者の改竄行為」と題された米国法典の項で、トランプ大統領の「行動を精査」している。彼の弁護士は調査における「トランプの露出についての懸念を提起」している。ミュラーは、信頼できる目撃者を必要とする。コミ、セッションズはトランプと彼の仲間による「協定された攻撃の標的」である。特別捜査官は「トランプ氏に犯罪の意図があったかを確定するためには証拠を必要とする」とトランプの弁護士らに語っている。ニューヨーク.タイムスはコミの解雇事件及びセッションズがロシアの調査から身を引いたイベントに関するトランプの劇的な言動、側近との相互作用、及びツイートの一部を紹介している。注記:( )内に当ブログの解説を追加。
コミ解雇前後のトランプの言動及び相互作用に関するイベント
2017年4月11日:トランプは、コミにロシア捜査で彼が調査されていないと公式に発表するよう再度要求した。コミは難色を示した。トランプはコミの忠誠心について質問を提起した。一般的にホワイトハウスは連邦法執行機関の独立性の度合いを考慮するため、忠誠心は非常に珍しい主題である。
2017年4月12日:トランプはフォックス.ビジネス.ネットワークのインタビューでコミの辞職を求めることは遅すぎることではないと述べ「私は彼に自信があります。何が起こるかわかるでしょう。それが面白いことは知っているでしょう」と語った。
2017年5月2日:トランプはツイートで「FBIディレクターのコミ氏はヒラリー.クリントンに起こった最高の出来事でした。彼は多くの彼女の悪い行いにフリー.パスを与えた。偽物であるトランプ/ロシアの話は選挙の敗北を正当化する民主党の言い訳だった。多分、トランプは素晴らしいキャンペーンを運営しただけです?」と述べた。(選挙前にトランプ陣営の捜査を隠し、クリントンの電子メールの再調査のみを公表した為、事実に反するコメントである。プーチンが選挙干渉を認めた現在、もはやフェイク.ニュース及びウィッチ.ハントの表現を利用することは不可能な状況である)
2017年5月9日:トランプはコミを解雇した。(フリンの捜査を停止しなかった為である)
2017年5月11日:ニューヨーク.タイムスは、大統領就任数日後、トランプはホワイトハウスでの1対1の夕食の際、コミに忠誠心を求めたことを報じた。
2017年5月12日:トランプはツイートで「ジェイムス.コミは、記者に漏らし始める前に、会話のテープがないことを願った方がいい!」と書いた。(当時、脅迫であると見られた)
2017年5月16日:コミはトランプのツイートに反応し、その後タイムスに伝えた彼の友人は、大統領とのやりとりに関するメモをコミが書いていると証言した。タイムス紙はトランプが、最初の国家安全保障顧問マイケル.T.フリンの調査を終了するようコミに依頼した事を報じた。
2017年5月17日:ロシアの調査を監督している副司法長官ロッド.ローゼンスタインはロシア調査を先導するため特別顧問ミュラーを任命した。
セッションズがロシア関連の調査から身を引いた後のイベント
2017年3月2日:セッションズがロシアの調査から身を引いた後、トランプは怒りを爆発させた。大統領は、彼に忠実な誰かが調査を監督する必要があると側近らに伝えた。
2017年3月4日:トランプはセッションズに彼の決定を逆転するように依頼し、その後数ヶ月間、繰り返し彼にプレッシャーをかけ続けた。(彼の決定とは捜査から身を引いたことである)
2017年5月17日:トランプはミュラーが特別顧問に任命された事を知り、辞職を申し出たセッションズを誹謗した。
2017年5月18日:セッションズはホワイトハウスに辞表を送った。側近らが司法長官を失う事は政治的に多大な影響を及ぼすと警告した後、トランプは辞職の申し出を拒否した。しかし、彼は手紙を返却することを月末まで拒否した。
2017年7月19日:トランプはタイムス紙とのインタビューで、セッションズがロシアの調査から身を引く事を知っていたら、セッションズを司法長官に指名する事はなかったと語った。
2017年7月22日:トランプは、彼の大統領補佐官であったラインス.プリーバスにセッションズを辞職させるよう求めた。セッションズの側近は、大統領が彼の辞職を望むなら、自分で求めるべきであると対応した。(セッションズの辞職は、ロシア捜査を停止または、彼に忠誠心のある新たな司法長官を指名することが可能であると見られた)
2017年7月25日:トランプはツイートで「ジェフ.セッションズ司法長官は、ヒラリー.クリントンの犯罪(EメールとDNCサーバーはどこにある)とインテルの漏れに脆弱ですか!」と述べた。同日、ローズ.ガーデンでの記者会見で、セッションズを解雇する予定があるかどうか聞かれたトランプは「時が語るだろう」と答えた。
2017年7月26日:トランプは「司法長官セッションズが、クリントンの調査を担当していたコミの友人、FBIの副ディレクターであるアンドリュー.マッガビーになぜ代行させているのか?彼の妻は選挙に立候補するため多額(70万ドル)をヒラリー.クリントンと彼女の代表者から得た。沼を排水する!」とツイートした。(沼を排水するとは金権政治のワシントンを清浄化するという意味であり、トランプ.キヤンペーンの最大のキャッチ.フレーズである)
トランプがツイートを通して、コミを攻撃及び脅迫したことは驚異的な歴史的記録として残るイベントである。このようなトランプの裏の行動は内部告発及び証言によって判明している。常識を超えた目に余るトランプの言動が、潜在的な司法妨害の調査の引き金になったことは皮肉な因果である。司法妨害は告訴に値する犯罪であるが、それが証明された場合、特別捜査官ミュラーは、議会に通知するだけであると予測されている。