27日スタンフォード大学の教授クリスティン.ブラスセイ.フォード及びトランプ大統領が米国最高裁判事に指名したブレット.カヴァナフの公聴会が上院司法委員会で行われた直後、米国弁護士協会の社長はカヴァナフに対するFBIの捜査を緊急要請した。また、イエズス会はカヴァナフに対する支持停止の声明を公表した。同委員会は28日午前9時半に予定していた投票を13時30分に延期し、次に2時まで遅れた。共和党パネルのメンバーであるジェフ.フレイクは、トランプ大統領が指名したカヴァナフに対する最大一週間のFBI調査を要求した。米国弁護士協会と宗教団体からの警告があったにも関わらず、フレイクがその要請を終えた直後、同委員会の共和党委員長チャック.グラスリーは簡略的な点呼投票を行った。それから数時間後にトランプ大統領はFBIの調査を依頼したことが報告された。カヴァナフに対する最高裁判事の任命プロセスは前代未聞の展開となった。
米国弁護士協会(ABA)の社長ロバートM.カールソンは27日の夜、フォード博士による性的暴力や不正行為の主張をFBIが調査するまで、米国最高裁任命のため、ブレット.カヴァナフ裁判官の投票を延期するよう要請した。カールソンは、その要請の理由について「法の規定と適法手続」を遵守するからであると述べ、更なる調査をせずに確認プロセスを進めることは、裁判所やその任務の利益には最善のものではないと指摘した。また、カールソンは「上院の憲法上の忠告義務と連邦司法上の同意を強調するこの基本原則は、告発とFBIによる事実の慎重な調査を必要とするだけです。米国で最高の裁判所である席へのそれぞれの任命は、投票を急ぐにはあまりにも重要です。追加調査を行わず、決定することは上院の評判に永続的な影響を与えるだけでなく、アメリカ人が必要な最高裁判所に対する多大な信頼にも悪影響を及ぼします。政治ではなく、確実に法律に従う機関を維持するべきです」と述べた。この声明文でABAの社長は、共和党上院議員が彼の任命を押し通す場合、彼らは女性の暴行報告より政治的利点を優先することになると明白に述べている。また、この疑惑が反証されていないことを確認しない場合、最高裁での彼の将来の決定は何十年にも及んで更に国を分裂させることを指摘し、FBIの追加調査を繰り返し、要請していた民主党のパネル.メンバーの主張は正しかったことを示唆した。
また、27日イエズス会はアメリカ.イエズス会リビュー誌にカヴァナフへの支持を停止する時であるとの声明を掲載し、ブラスセイ博士の主張が真実であれば、その攻撃とカヴァナフの否定は彼が米国最高裁の席に着くべきではないことを意味する。たとえ合理的な疑いを超えて申し立ての信頼性が確立されていなくても、その妥当性を判断する為に更なる調査が保証されていても、又はカヴァナフ判事の名がクリアであったとしても、私たちはこの指名がもはやその国の利益にはならないと認識します。私たちは以前、彼の法的資格、彼の評判、忠実な憲法解釈者としての彼の評判に基づいて、カヴァナフ裁判官の指名を支持していましたが、今指名を取り下げるべき時であることは明白です」と述べた。つまり、この宗教団体はメリーランド州のジョージタウンの予備校で、イエズス会に属していた裁判官カヴァナフをもはや支持できないことを示唆した。
27日、カヴァナフに対する性的暴行の証言をしたフォード教授の聴聞会および別々に行われたカヴァナフの合計約9時間の公聴会を見ていた米国人は多いと言われている。フォード教授の公聴会を見ていた法学部の学生は、フォード教授がトラウマに関連する症状の専門用語を数回繰り返し使ったと述べ、フォードの証言を聞く前までは、彼女に半信半疑であったが、彼女はカヴァナフより真実を語っているとの確信を抱いたとの視聴者の声が伝えられた。一方、カヴァナフの複数の同級生は、彼が公聴会で、意識を失うほど酔ったことはないとの虚偽を語ったとして、公的に反応した。また、上院司法委員会の少数派リーダーであるダイアン.フェィンスタインは、最高裁判事の候補者がカヴァナフのような乱暴な態度で公聴会に参加した前例はないと批判した。カヴァナフの公聴会のある時点で、彼はFBIの調査をすることに同意していないのかとの質問を受けた時、少なくとも20〜30秒間の沈黙を続けた為、なぜFBIの調査を躊躇するのかとの疑問が提起された。
28日の午前中、ジェフ.フレイク(アリゾナ)はカヴァナフに投票すると公表した。その直後、エレベーターに乗ろうとした時、彼を引き止めた女性は3人の女性の性的暴行を非難されているカヴァナフが本当のことを言っていると考えているのかと繰り返し尋ねた。彼女は、米国最高位の裁判所の席を求めているカヴァナフに対して、彼の複数のクラスメイトが、宣誓下の証言で彼が真実を語っていないと言っているにも関わらず、国民に疑問を残したまま、任命プロセスを進める事が正当な方法であるかを力説した。フレイクは上院司法委員会での投票寸前に、調査は一週間でできるはずであるため、期限と範囲を限定した追加的なFBIの調査を行い、それまで上院議会での投票を延期するよう要請した。上院司法委員会の共和党委員長チャック.グラスリーは、政治的カレンダーに基づき急いでいるため、これに対して返答をせず、他のメンバーの意見を求めることもなく2時過ぎ、フレイクが話しを終えるとすぐ点呼投票を行い解散した。これは驚くべきリーダーの姿であり、党派的態度であると批判する声もあった。
それから数時間後、ホワイトハウスはトランプ大統領が一週間の条件でFBIに調査を依頼したと公表した。28日の上院司法委員会のパネルで行われた論議中、複数の共和党はFBIがカヴァナフのバックグランド.チェックを既に数回行っていると強調したが、カヴァナフに対するフォードの性的暴力に関する調査は行われていなかった。上院司法委員会の複数の共和党メンバーは、27日の公聴会では、カヴァナフ及びフォードの両氏はいずれも彼らの主張が100%正しいと述べているため、結論を出すことに葛藤があることを示唆した。しかし、民主党一部のメンバーは、複数のカヴァナフの同級生が彼の酷い飲酒癖について反応している事実を指摘した。また、米国で最も名誉ある裁判所で終身雇用を得る判事の任命プロセスは、その最高裁の威厳を維持するため、カヴァナフ及びフォードを尊重し、両氏に公平である為には投票する前にFBIの追加調査が必要である事を繰り返し要請していた為、パネルでの投票を二回遅らせる結果となった。しかし、投票を急いだグラスリーの行動に基づき、素早く行われた点呼投票では、11対10票の党派路線で、委員会はカヴァナフを通過させたが、上院議会のフロアーでは3人の民主党及び2人の共和党議員が、迷っていると報告された。29日FBIはカヴァナフに対して性的暴行を訴えている他の女性及び証人者への質問を開始したと伝えられた。