テロ事件と大統領の責任回避の姿勢は何を示唆?

25日、爆発物のパッケージは前副大統領ジョー.バイデン及びロバート.デニーロの住所でも発見された。これまで、合計10の爆破装置を発見したと報告した法務執行当局は今日、ニューヨークで生化学的危険性はないと述べている。事件後の論争は、米国が深刻な国内テロの危機に直面しているその原因についてである。このような事件ではいつもリーダーシップが試されるが、トランプは今日「団結」のメッセージを放棄し、メディアを攻撃している。

国内テロのターゲットになった人々は(左上部)からデビー.ワッサーマン.シュルツ、ヒラリー.クリントン、ジョージ.ソロス、バラク.オバマ、ジョー.バイデン、(左下部)からエリック.ホルダー、マキシン.ウォーター、ジョン.ブレナン、ロバート.デニーロ(俳優)である。これらの人物は、ほぼ全て民主党の顕著なリーダーであり、トランプの強烈な批評家であるが、特にオバマ及びバイデンは個人名を使わず批判している。新たに爆破措置が発見されているため、FBIはまだ多くの爆破物のパッケージが発見される可能性があると警告している。25日爆発物が製造された可能性があるマイアミ近辺のモール内部で爆弾分隊とK-9が捜査している。この事件の犯人の追跡は集中的であると報告されている。

トランプ大統領は、国内テロの責任をメディアに向けているが、トランプは2016年のキャンペーンから暴力を容認していた。彼の最初のキャンペーン議長であったコーリー.レヴァンドフスキーは、女性記者に対する暴力的行為があったことが注目された。トランプは支持者に対して、彼らが政敵に暴力を振るい、投獄された場合、彼が罰金を支払うので心配する必要はないとして、暴力を奨励した。支持者に抗議者を「打ちのめす」よう促しているビデオの記録もある。また、2016年6月、アイオワでのキャンペーンで、トランプは「5番街の真ん中に立って誰かを撃っても投票者を失うことはない」と驚異的な傲慢さを表明したこともある。大統領就任後のほぼ全ての集会で、彼の政策に反対する人々を攻撃し続け、その最たるものは「メディアは人々の敵である」として、国の分裂を促進してきたことである。現在、トランプはその姿勢を強化し、テロ事件の責任をメディアに向けている。しかし、敵意を煽り、国を分裂させる彼の言葉の歴史は記録に残っている為、頻繁に紹介されている。

複数の共和党政治評論家は、そのような記録を引用し、爆弾を用いた事件に最も責任がある人物は、集会で政治的敵意を煽った米国の大統領であると指摘している。その一人である共和党主流派の政策アドバイザー、スティーブ.シュミットは24日、多数の民主党リーダーに爆発物が送られた事件を受けて、トランプの日頃の言動に問題があると指摘した。シュミットは「トランプはこの国で冷たい内戦を起こしました。彼の集会は脅威に満ちており、ジャーナリストを国民の敵と名付けました。政敵を殺そうとする者は、異常ではなく、むしろトランプの扇動の必然的な結果です。ターゲットは偶然ではなく、政治的なものです。トランプは、アメリカの歴史の中で最大のデマゴーグ(群衆のリーダー)であり、繰り返し、繰り返し暴力を祝ってきました。遂に、誰かがトランプを文字通り真剣に受けとめたようです。この点が明白にされた時、ホワイトハウスは怒りをひそめています。ジャーナリストやコメンテーターは、この点を明確にすることに躊躇してはなりません。憎しみの行動及びアメリカの人々の分裂はいつも酷い結果に繋がるでしょう。彼らの最高司令官は我が国で党派または宗派間の暴力の開始になるでしょう」とツイートで批判した。

しかし、基本的に「決して統合者ではない」トランプは、昨日ホワイトハウスのイースト.ルームで読み上げた原稿でアピールした「国の団結」を放棄し、トランプ自身が「毒性の政治的環境を奨励してきた」との批判に対抗することを選択したため、一時的に正しかった彼のスタンスは結局長続きしなかった。彼は25日「私たちの社会で今日見ている怒りの非常に大きな部分は、私がフェイク.ニュースと呼んでいる主流派メディアの意図的に間違った、不正確な報告によって引き起こされている」と再度メディアを攻撃した。この態度は、同様の事件を防ぐため、彼が大統領として、行うべき努力及び責任を果たすことを拒否していることを示唆している。国の安全よりも自尊心が最も大切であり、真のリーダーシップに欠けることを示唆している。

24日の集会でトランプは、ターゲットにされた民主党の一部をからかっているため、フロリダではトランプ支持者の一部は、法務執行当局が捜査を開始したにも関わらず、国内テロ事件はフェィク.ニュースであり、フェイク爆弾であると主張するサインを掲げていた。これは以前見られない驚異的な現実否定であり、病的である。しかし、トランプを支持する誰かが、トランプ批判者をターゲットにしていることを示唆している為、この事件をフェィク.ニュース及びフェイク爆弾であると意図的に演技している可能性がある。あるいは、トランプの支持者に含まれている陰謀説者が、ニュースの視点をそらす努力をしている可能性もある。

この事件で言えることは、犯人は反対党を破壊する意図または脅しがあるため、党派的な政治的動機があることは明白である。少なくとも、下院議会で民主党が多数派になると予測されている選挙前の現在、民主党の主な指導クラスに向けた脅しは、もっと共和党に投票するようメッセージを送っていることを示唆している。2016年大統領選のキャンペーンからトランプの集会で様々な暴力が報告されていたが、大統領の強力な支持者が大統領の党に政治的危機感がある時、それに敏感に反応した個人またはグループが、狂気じみた行動に出た可能性がある。加えて、大統領は安全保障に関して、認識及び責任感が不足していることを示唆している。事実、25日彼の携帯電話は非常に安全性がないばかりか、機密情報をフォックス.ニュースのホストであるショーン.ハニティを含め、非公式なアドバイザーと論議していると25日報告されている。これは、悪意のある者に、油断の隙を利用するチャンスを与えていることを示唆している。加えて、メディアを「国民の敵である」とレッテルを貼った大統領の言動は怒りを誘発し、国を分裂させる結果になるため、それも米国を弱体化させる要因になる。いずれにしても、トランプの言葉を「文字通り真剣に受けとめた」とシュミットが指摘した通り、大統領の言動は社会の一部に多大な影響を与えるほど強力であることを示唆している。

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