By PBS
6日に行われた中間選挙の結果はほぼ予測された通り、民主党は下院議会で多数派になる為に必要であった23を超過する議席を獲得し、多数派を取り戻した。上院議会でも予測された通り、幾人かの民主党上院議員は敗北したため、共和党が多数派を維持した。選挙後、トランプ大統領は政権の人事入れ替えを行い、特に司法省長官を解雇すると予測されていた通り、今日ジェフ.セッションズは解雇された。昨夜の中間選挙の結果、今後何が変わるだろうか?
今朝東部時間午前4時頃の時点で、民主党45議席、共和党は51議席を獲得した。36州で行われた知事選では民主党が7議席を追加し、共和党が7議席を失ったことが判明した。2018年の中間選挙は、下院議会及び知事選で民主党が大勝利した。ニューヨーク.タイムスの記録によると、今日東部時間午後17:00過ぎの時点で、民主党は下院議会で222議席、共和党は196議席を獲得した。従って、まだ17議席の投票結果が不明であるが、民主党は少なくとも最終的に35議席は追加すると予測されている。現在、上院議会では民主党が46議席、共和党が51議席を獲得しているため、3議席がまだ報告されていない状況である。
上院議会では、テキサス州で無名の民主党挑戦者のベト.オロークと接戦になったテッド.クルーズは、わずかな差(50.9%対48.3%)で勝利した。開封が70%の時点ではオロークは2%ポイントでクルーズをリードしていた。また、テネシー州で、共和党上院議員のマーシャ.ブラックバーンは民主党候補者のフィル.ブレディセンとの競争で予測通り激戦であったが、現役の共和党上院議員ブラックバーンが勝利した。ノース.ダコタではインディアン原住民の支持を失った民主党の上院議員ハイジ.ヘイトカンプが敗北した。ミズーリ州では予測通り、民主党上院議員クレア.マカスキルは共和党候補のジャシュ.ハーレイに敗れた。最も注目されたフロリダでの接戦で、民主党現役のビル.ネルソンは同州知事のリック.スコットに敗北した。驚くことに、強固な保守派州であるジョージアで、初の黒人知事を目指している民主党候補者ステイシー.エイブラムス(48.7%)は州長官で共和党対抗者ブライアン.ケンプ(50.3%)と接戦になった。計算されていない投票が残っていると主張している彼女は、まだ敗北宣言をしていないと報告されている。フロリダ州の知事選でも、タラハシの若い黒人市長であるアンドリュー.ギラム(49.1%)は共和党対抗者のロン.デサンティス(49.7%)にわずかな差で敗北した。下院議会では米国政治史上、初めて多数の女性議員が誕生するため、その数は100人を超えると予測されている。
トランプ大統領は、今朝ホワイトハウスでの記者会見で、上院議会が多数派を維持しただけでなく、彼が支持した議員は勝利した為、大勝利であったと述べた。また、再度下院多数派のリーダーになる可能性があるナンシー.ペロシと超党派の協力を求める希望を表明した。しかし、再度の減税、オバマケア撤廃などを含めて、選挙前に予定していた幾つかのトランプの極右派的政策は、この選挙結果によって死滅した。また、選挙後、特にリーダーシップの体制が変化するため、多数派になった民主党リーダーのナンシー.ペロシが議長になる可能性があるかどうか不明である。最近、彼女の支持率は50%以下であるため、民主党リーダーの中にペロシに挑戦する議員がいる場合、投票で最終的に決定する。これまで多数派共和党リーダーであったケビン.マッカーシーは少数派リーダーになることを宣言した。出口調査で、米国有権者の55%はペロシに不満を示した。約50人の民主党議員は、キャンペーンを通して、多数派になる新たな党の「指導力の緊急性」を挙げ、ペロシを下院議長として支持しないと公然と述べている。いずれにしても、下院議会は新議会が始まる前にそれぞれリーダーを投票で選出する。
下院議会では大幅な変化があるが、ホワイトハウスは選挙後に政権人事を入れ替えると発表していた。司法省の長官ジェフ.セッションズは解雇されると予測されていた通り、今日(7日)解雇された。トランプが辞職を要求したため、その要請を受けた結果であると報告されている。セッションズはロシア調査から身を引いたため、トランプとの関係は長期間良くなかったことが辞職要請の主な理由である。トランプはセッションズのチーフ.スタッフであるマスュー.ウィティカー米国弁護士が代理長官になること、及び永久的な長官は後日任命されることをツイートで発表した。ウィティカーは、ロシア調査を推進した特別捜査官ロバート.ミュラーに批判的であり、トランプのイエスマンの一人である。
実際にミュラーの調査を監督している人物は、同じくトランプとの関係は芳しくないと言われている司法省の副長官ロッド.ローゼンスタインであるが、数ヶ月前から彼も解雇される危険性があると言われている。ミュラーはトランプとロシアとの財務的コネクションを調査していると報告された直後から、トランプはミュラーを解雇するチャンスを見ていると言われている。ミュラーは選挙後に調査報告を議会に提供する可能性があるため、もし、民主党が下院議会で多数派を獲得していなかった場合、トランプ及び共和党に悪い調査結果は、公開される前に共和党多数派の議会で埋葬され無視されると懸念されていた。しかし、民主党の下院議会での大勝利は、その懸念が消えたことを意味する。
この大勝利によって、民主党が最初からトランプを弾劾する可能性は低いが、下院議会では権力のバランスが民主党に移行するため、納税申告、利益相反、その他多数の疑惑が持たれている大統領に対して調査を開始する可能性がある。両院で共和党が多数派であった過去2年間、議会はほぼ全ての民主党の召喚の要請を無視し続けた。本来あるべきチェックとバランスの機能は失われていたため、その点は確実に変化する方向になり、少なくとも50%は改善すると予測する。しかし、裁判官を任命する任務は上院議会のみであるため、引き続きトランプが指名する裁判官は上院議会で任命される可能性があることに変化はない。そのような点で、上院議会で多数派にならない限り、民主党が大勝利したとは言えない。