By PBS
米史上最っとも長かった35日間の一部政府閉鎖は週末に終わった為、28日から政府は通常にオープンする。先週後半、政府閉鎖が極度に達した緊張から、上院議会幾人かの共和党議員は、彼らのリーダー達と口論する衝突があった。トランプ大統領は壁資金が含まれていない予算案に妥協し、一般教書演説のスケジュールについても、結局下院議長のナンシー.ペロシの提案に従う結果になった。政治権力は上院共和党リーダーのミッチ.マコーネルと共和党大統領から民主党多数派リーダー に移行したような印象がある。
24日上院議会では、壁資金が含まれる共和党の継続予算(CR)法案とその資金が含まれていないCR法案の投票が行われたが、いずれも失敗した。壁資金が含まれていない法案に同意した共和党は穏健派のミット.ロムニーを含めて合計6人である。これは、トランプが署名しないと思われる法案の投票は行わないとする戦略を維持し続けたマコーネルの重大な計算違いであった。政府閉鎖の緊張が極度に達した混沌状況の上院議会では、幾人かの共和党議員は彼らのリーダーと衝突があった。上院共和党議員のロン.ジョンソンは「これはあなたのせいです」と怒りを表明した。マコーネルは「あなたは私がこれを楽しんでいると言っているのですか」とのやりとりがあったと報告された。加えて、複数の共和党議員は、副大統領マイク.ペンスと口論をしたという。昼食会に出席し、これらの様子を目撃した2人の共和党議員は、昼食会での喧騒的状況をワシントン.ポストに語った。これは、上院議会が政府を再開するための二つの法案に失敗した後の昼食会で起きた。複数の共和党議員らは、マコーネルがリーダーシップとフレキシブル性に欠けた偏った戦略を長く用いていた為、その対応は「広範囲にわたる批判」があった。同日、投票に失敗した上院議会では、投票後にマコーネルと上院少数派民主党リーダーのチャック.シューマーは「上院議員達が近い将来解決につながることを望んだ対面交渉」を行った。
驚くことに政府閉鎖が35日目を迎えた25日の東部時間午後2時過ぎ、トランプ大統領はホワイトハウスのローズ.ガーデンで2月15日までの資金提供の交渉が成立したため、政府が再開されることを誇りに思うと語った。結局トランプは、彼が希望している57億ドルの壁資金が含まれていない法案に25日署名したことが後日判明した。ナンシーは、米国民が支払うべきではない壁資金には1セントの妥協さえしない強さを見せていた。トランプの支持率が34%の記録的な低下を示した最近の世論調査は、この壁資金をめぐる政府閉鎖の責任はトランプと共和党にあることを示唆していた。28日から政府職員は職場に戻り給与を受けることが可能になった。これは、明らかに民主党の勝利であるが、政府に提供する予算は短期であるため、両院両党は トランプが希望している何らかの壁またはフェンス建設も含めて、総体的な国境安全性の強化に関する交渉を早急に行う必要がある。2月14日までに交渉が成立し、長期的なCR法案が通過しない場合、再度政府閉鎖に直面する。
政府は28日から再開されるが、29日に予定されている一般教書演説は延期されたままである。35日間の政府閉鎖の影響から回復するためには、様々な準備も含めて数日かかる為である。ペロシは16日、大統領に対して、一般教書演説スケジュールの延期を提案していたが、トランプは抵抗し続けた。一時的に、キャンペーン.スタイルの集会を行うことを考慮した時もあったようであるが、先週末、強引にスケジュール通り議会での演説を行うと公言した。しかし、一般教書演説は下院議長の権限で決定されるため、ペロシはこれに対して、政府が再開するまで、大統領の演説はないと宣言した。ホワイトハウスは24日、大統領は一般教書演説を延期しますと発表した。ペロシはその直後、その決定を歓迎し、リーダーは「政府を再開することに集中することができます」と述べた。
いずれにしても、憲法はチェックとバランスを導入しており、立法部の同意なく、行政が一方的に押し付けることはできない。大統領は議会に一般教書演説の情報を提供し、議会はその情報に基づき両院での調整を図る必要がある。ペロシが、延期を要請した時、彼女が指摘したように、歴史的には大統領は文書で提出することも可能である。なぜなら、一般教書演説は国民に向けたものではなく、議会に提供する行政部の政策提案に関する報告であるからだ。しかし、近年の一般教書演説の目的は誤解されている。過去一年で、何らかの話題で注目された著名人、一般市民、または稀な経験と貢献のあった兵士および一般市民を招待することで、1月下旬の慣例の大統領スピーチは一般に向けられたものであるとの認識またはアピールがあるからだ。実際には、一般教書演説はあくまでも大統領からの議会に対する報告なのである。
結局、一連の状況は民主党リーダーのリーダーシップが強固であることを明白に示唆している。トランプは全ての政府職員が支払いを受けるまで、また全ての準備が整うまで、一般教書演説のスケジュールを延期するはずである。ほとんどの部署は早くて今月末までに支払いが完了する為、日程の交渉後に行うことが可能である。下院議長ぺロシは26日の記者会見で、29日の大統領演説がまだ開催可能な状況ではないことを表明した。彼女はトランプが延期に同意しているため、双方に都合の良い新たな日程を交渉しなくてはならないと述べ、まだ確定していないことを示唆した。政府閉鎖中、トランプの一般教書演説の葛藤は、大統領を下院議会に招待する為の日程の決定さえ、大統領が独断で決めることはできないチェックとバランスの法則が維持されていることを示唆している。