黒人に変装することがなぜ論争的なのか?

Image result for images of photo ralph northam with blackface next to a man of KKKBy   The Virginian Pilot

バージニア州民主党知事のラルフ.ノーサムは先週から、論争的な人種差別の問題に直面している。学生時代に黒人の顔にペイントし、変装するだけで、なぜこれほど騒ぐ必要があるのか疑問に思う人もいるかも知れない。驚くことに、彼は多数の民主党議員らに辞職を迫られているが、黒人を含めて彼を良く知る人物はノーサムを擁護している。黒人に変装した人物とクー.クラックス.クラン(K.K.K)の白衣を纏った二人の男性の古い写真が公開された後、なぜ、スキャンダルに発展しているのか? その答えを得るためには、多少歴史を振り返ってみる必要があるかもしれない。

米国の有名な歴史の一つが1980年代に台頭したミンストレル.ショー(Minstreal Shows)である。その起源はもっと古い時代の1600年代に遡ることができるが、1830年代に黒人奴隷のパーソナリティを演じた最初の白人男性はトーマス D.ライスである。ジム.クロウを演じ、有名になったライスは「ミンストレルの父」と言われている。顔を黒く塗装するブラックフェイスは、南部のプランテーション(農園)で働く奴隷のアフリカ系アメリカ人を臆病であるとか、怠慢であるとか、無知であるとして、軽いタッチでそれとなく侮辱することで、観客の白人を笑わせるエンターテイメントである。また、黒く塗った顔の白人演技者は、彼らがもっと「ステレオタイプの黒人に見せるため、黒人の鼻の形と他の肉体的特徴を強調した。そのようなステレオタイプを売ることで「黒人を危険なほど非人間的」な存在にした。ライスが演じたクロウは「知性がほとんどない戯けた人物」であるが、時には(州間の)関税、連邦法の廃止、米国の中央銀行について語り、奴隷の言動とはかけ離れていた為、ジム.クロウが最も人気があった。

ノーサムは9日、最初にこの写真の人物の一人が自分であるような印象を与えたことを謝罪し、どちらの写真の人物も彼自身ではないと主張した。彼は現在、2022年1月に任期が終わるまで人種および平等性の問題に取り組んでいくつもりであると語っている。同州の副知事である ジャスティン.フェアファックスは、複数の女性が性的暴行を訴えているスキャンダルに直面している。彼は辞任の圧力に直面しているため、FBIに対して、性的暴行の主張を調査するよう要求している。同州の司法長官マーク.ヘリングは 1980年に大学のパーティーで黒人顔に仮装したことがあると自ら告白したため、現在バージニア州のトップ三人が同時にスキャンダルで騒がれている。この三人は全員、辞職を求められている為、彼らが辞職した場合、同州の下院議長である共和党のカーク.コックスが知事になる。その結果、同州では政治体制が大幅に変わることを意味している。

この写真を最初に公開したのは地元紙のバージニアン.パイロットである。このメディアは、同紙が公開した写真について、医学部年鑑ページの写真がノーサムと別の人物であることを示しているが、黒人とK.K.Kの衣装で仮装した35年前の写真上の人物のどちらが「将来の知事」であるか不明であると述べている。変装した二人が実際に誰であるのかを確定できない状況で、人種差別であるとする批判だけは白熱している。バージニア州黒人立法コーカスは、公開された写真は「おぞましいです。私たちは完全な裏切りを感じます」と述べ、奴隷制、人種差別主義、ジム.クロウの遺産は400年以上アフリカ系アメリカ人を苦しめてきた「耐え難いほどの悲痛な歴史」と米国の「罪を痛烈に思い出させる」として比喩的に語った。

2020年の大統領選の立候補者を含む複数の民主党議員らが、ノーサムに辞職を求めている時、黒人市長マッキンリー.プライスはノーサムを良く知っていると述べ、辞任を求める声は過剰反応だと主張した。またノーサム知事は「 適切な知事としての行動」をしているとし、彼の目標と価値観は支持し続けることができるものであると言った。ノーサムと共にイースタン.バージニア医科大学を1984年に卒業した同級生の一人もノーサムを「素晴らしい人」と表現し「私はラルフと全く問題があったことがない。彼はいつもすごい男だ」と語った。

要するに、ミンストレル.ショーの歴史は農園の奴隷をmocking(バカにする、嘲る)ことが主な動機であったことから、歴史的に黒人顔に変装することは人種差別者であると見られている。2月1日にメディアに公開された1984年の写真は、彼の医学部のクラス卒業記念であり、人種差別主義の痕跡があると見られている。しかし、2017年にバージニア州の知事として選出されたノーサムは現在、複数の大統領候補者、現役および元知事を含む多数の民主党議員らに辞職を迫られている。彼が辞職するべきであるかどうかについての地元の人々の世論は彼が黒人から支持されていることを示唆した。10日に公表された世論調査は、黒人居住者の58%は知事として残るべきであると答え、辞職するべきだと答えた37%を遥かに上回った。総体的にはそれぞれ47% であったことからバージニア州民は完全に意見が二分している。同州の共和党に有利である民主党トップ三人に対する辞職の追求は、彼らがその圧力に対抗している為、緊迫した政治的紛争に発展しそうである。

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