前副大統領ジョー.バイデンは今日(4月25日)午後、2020年の大統領選キャンペーンに入った事を公表するビデオを紹介したが、公式宣言は5月中旬である。現在公式に立候補を宣言している20名以上の民主党候補者の中で、バイデンは引き続きトップの支持率を維持している。バイデンはどのような政策を掲げているのか? 著名な選挙分析者はバイデンの可能性について非常に興味深い詳細な分析を提供している。
ジョー.バイデンは1942年11月20日ペンシルベニア州のスクラントンで生まれ、少年時代に家族とデラウェア州に移住した。彼は1965年、デラウェア大学で歴史と政治学の二重専攻による学士号を取得し、1968年に法学博士号を取得した。1972年に初めて米国上院議員として選出された。バイデンの国内政策は労働者の権利を推進し、所得格差を終え、最低賃金$15を支持し、公立大学の授業料を無料にすることを求めている。また、医療保険の拡大に肯定的であることを示唆しているが、複数の候補者が支持している「メディケアを全ての国民」に提供する政策を支持するかどうかの決定には至っていない。バイデンは最高裁の歴史的判定であるロー対ウェイド規定を支持しているが、上院議員であった1982年にはこの判定を覆すための改正法案に州が投票することに同意した。女性に対する暴力法の推進において、多大な評価を得た記録がある。大多数の米国民がパリ協定を支持し、異常な気象現象を認識し始めた現在、気候変動に対する積極的な行動を提唱している。長年外交関係委員会の委員長を務めたバイデンの過去の外交政策を見ると、1991年の湾岸戦争に反対し、1994年から1995年のボスニア戦争では米国とNATOの介入を支持した。2002年にはイラク戦争を支持したが、2007年には米軍の増兵に反対した。
バイデンは3分30秒の短いビデオで、2020年の大統領選へのキャンペーンを開始したことを公式に発表した。彼は、この国は「魂の戦い」に直面しているとし、直接トランプ大統領に対抗する姿勢を明白にした。ビデオは2017年8月、バージニア州のシャーロッツビルで「白人至上主義」のサインを掲げた白人至上主義者及びネオ.ナチスの集会を描写した。バイデンは、この集会で女性が殺害された事件後に、トランプ大統領が「両サイドにとても素晴らしい人達」がいると述べたため、トランプ政権の多数の人々の辞職も含めて、各方面から批判を浴びた当時を回想させるエピソードをトランプに対する挑戦課題として投げかけた。バイデンはトランプほど人種の分裂を招いた大統領はいないことを示唆し、「我々はこの国で魂の戦いの中にいます」と述べた。また、「私たちがホワイトハウスをドナルド.トランプに8年間与えるなら、彼は永遠にそして根本的にこの国の性格を変えます」と語った。前代未聞の汚職と犯罪捜査の対象になっているトランプおよびトランプ政権が繰り返えす汚職と虚偽の異常性が正常化することの恐れを示唆した。
選挙への競争に突入したことを公式に発表したものの、公式宣言は5月18日であると報告されている。バイデンは、前大統領であったバラク.オバマに対して、支持を表明しないよう要請したと伝えられた。当然、最終的に民主党大統領候補者が確定するまで、オバマは誰かのキャンペーンに参加する可能性はほとんどないと思われる。バイデンが民主党大統領候補者になる可能性があるかどうかは、彼がトランプに勝利する要素があるかどうかの判断とは別問題である。政治分析者ネイト.シルバーによると、バイデンはこの分野で最も知名度が高いこと、4月の複数の世論調査で、バイデンの支持率はトップであり、バニー.サンダースより高いこと、トランプ大統領に対抗する最高の業績があり、彼は選出される可能性が高いことなど、多くの利点がある。バイデンは他多くの進歩的な候補者に比較すると、完全なリベラル派ではないが「それは必ずしも不利ではない。民主党の予備選挙では、有権者の約半数が穏健派か保守派である」とシルバーは判断している。他の「多くの候補者が左に傾いている分野ではプラスになる可能性がある」と分析している。つまり、幅広い民主党支持者および無党派の支持を獲得する意味では肯定的な要素があることを示唆している。また、知名度だけでなく好感度においても他の候補者を遥かに忍んでいる。平均的なバイデンの好感度は74%で、70%のサンダースをリードしている。加えて、バイデンは最近の「不適切な女性への接触」に対する一連の非難から生存し、彼の支持率の数値は「単に限界に留まっただけ」である。
また、シルバーは彼のリサーチに基づき、バイデンはトランプを敗北に追いやる可能性はサンダースより高いと述べている。サンダースが2月19日に立候補を公表して以来、行われた世論調査の平均では、バイデンはトランプを7.1ポイントもリードし、サンダースはトランプを3.5ポイント、リードしている。 一方、頻繁に支持率が公表されている他の民主党候補者は、トランプと接戦する可能性があることを示唆している。しかし、現在、無名の候補者が今後どのように脚光を浴びるかどうか不明である為、大統領選から一年半年前の世論調査はあてにはならないと指摘している。
シルバーによると、選出される可能性が高いバイデンにはマイナス要素も幾つかある。それらの要点は ⑴ 大統領候補者としては高齢(76歳)であり、就任の宣誓を行う時は78歳である。⑵ オバマ氏の後継者としてのバイデンの信頼性はあるものの、民主党の中でもバイデンの立候補に反対している人々もいるため、党の支持はなまぬるいかもしれない。⑶「選出可能性」は、バイデンの数値を膨らませる可能性がある。2008年に「選出可能性」で、当初ヒラリー.クリントンに大きな利点があったが、オバマが信頼されている指導者達からの支持を得た後にクリントンの可能性は侵害された。⑷ 黒人有権者は黒人候補者であるカマラ.ハリスとコォーリ.ブッカーを支持することで、彼の票は侵食される可能性が高い。⑸ メディアの報道はバイデンに友好的ではない。政敵はバイデンの弱点である「不適切な女性への接触」で攻撃する可能性がある。これは、最近さほど気にしていなかった女性又は知らなかった女性有権者の反感を買う場合もある。⑹ 機能する強固なキャンペーンの戦略がないことなどが弱点である。
米国諜報部は、2016年と同様、ロシアは2020年も大幅に米国の大統領選に関与すると警告している。クリントンと同様、バイデンはターゲットになる可能性は多々ある。クリントンを嫌うサンダースの強固な支持者は、サンダースが予備選でクリントンに敗北した後、クリントンに投票したくない有権者は、投票をスキップするか、またはトランプに投票した可能性があると推測された。同じようなシナリオが再現した場合、トランプは二重の恩恵により再戦に勝利する可能性がないとは言えない。