特別捜査官ミュラーの司法長官に対する苦情は何を示唆?

特別捜査官ロバート.ミュラーは、司法長官ウイリアム.バァーに対して、彼がロシア調査の報告の「文脈、性質、本質」を正しく伝えていないとの手紙を送っていたことが30日夜、集中的に報告された。議会はバァーがトランプを保護するため、ミュラーの調査報告の重要な情報を隠しているとして、 ミュラーの手紙の召喚を求めた為、その手紙のコピーを入手したワシントン.ポストは1日の今日それを公開している。加えて、議会調査関係者はミュラーが議会の前で証言する意思があるものの、司法省に阻止されていると公的に語っている。ミュラーの報告に対するバァーの対処は再度論争的に発展している。

ワシントン.ポストが入手し、5月1日に公開したミュラーの3月27日付の手紙のコピーによると、3 月にバァーが議会に提供した4ページのメモについて、ミュラーは苦情を述べている。ミュラーは「同局が議会に送付し、3月24日の午後遅くに公表した要約の手紙は、この事務局の仕事および結論の文脈、性質、及び本質を完全には把握していません。現在、我々の調査結果の重大な側面について、一般国民の混乱が生じています。これは当局が特別捜査官を任命した中心的な目的を弱体化し、調査の結果に対する一般国民の完全な確信を失う恐れがあります」と書いている。 複数の匿名者の報告を引用した30日のワシントン.ポストによると、ミュラーがその手紙を送った後に、長年の同僚であるミュラーとバァーは電話を通して会話したが、両氏は大統領を調査するという仕事に対処した時、法的および政治的に同意しなかった。約15分間の電話中、ミュラー は「メディアによる司法妨害の調査の取材が誤った方向に向けられており、同事務所の業務について、国民に誤解を招いていると懸念している」と司法省の職員が同紙に語った。バァーが先月議会に送った4ページの手紙の要約は、トランプ.キャンペーンと2016年の大統領選に干渉したロシア当局者との間に陰謀を発見しなかったこと、及びトランプが司法妨害を犯したかどうかについて、ミュラーはその結論に達しなかったとの内容であった。バァーのこの発表から数日後、ミュラーは「これまで未公開の法務省宛ての個人的な手紙」を司法長官バァーに送った。その手紙は、高官に衝撃を与えるような彼の懸念が明確に表現されていた。

ロバート.ミュラーを特別捜査官として任命した司法省の副長官ロッド.ローゼンスタインは29日辞職を公表した。彼はミュラーの捜査が終わり、議会への報告が終わった時点で辞職すると公表していた。彼がワシントン.ポストに情報を提供した匿名者の一人であるかどうか不明である。 3月にミュラーの調査結果の報告を受け、議会にその要約の手紙を送ったバァーの記者会見に同席した時、硬直した表情でバァーの隣に並んで立っていたローゼンスタインの姿は現在も時々テレビ画面でハイライトされている。ミュラーを任命した彼は、ミュラーとバァー間のコミュニケーションや、議会の前で証言することを希望しているミュラーの意思とそれをブロックしているバァーの決定の背景も知っている可能性がある。

論争的問題はバァーが議会と国民を混乱させていることだけではない。30日夜公表したディリー.ビィーストによると、下院議会の民主党議員は、特別捜査官ミュラーが2016年の選挙におけるロシアの干渉に関する彼の報告について、議会の前で証言する意思はあるが、司法省がそのスケジュールを設定する意思がないとディリー.ビーストに語った。ミュラーは、彼の調査結果の内容が完全且つ正しく報告されていないとの苦情の手紙をバァーに送ったことが判明した後、下院司法委員会の委員長ジェリ.ナドラーは両氏が彼の委員会の前で証言することを要求している。ナドラーは「これまで妨害されている」として、司法省の対処に苛立っていることを示唆した。その声明の中で、ナドラーは、司法長官は今週下院司法委員会の前に現れる事に「幾分の躊躇」を表明した。また「これらの報告は、彼が(議会に)現れ、私たちの質問に答えることを非常に重要にしている。また、司法省は特別顧問ミュラーが証言する日付を確認することに消極的です」と述べた。ナドラーは5月23日までにミュラーが議会の質問に答えるよう要請する書簡を司法省に送った。

このような状況下で、バァーに対する辞職とミュラーに証言を求める民主党議員の声は高くなっている。トランプ弾劾を強く主張している上院議員エリザベス.ウォーレンは、30日民主党が真実を追求している理由は党派的な問題ではなく、ロシアが米国の選挙に干渉し、諜報部によって今後も干渉し続けると警告されている現状下で、米国の安全保障が脅かされている問題であると語った。また、党派的利益のため、ミュラーの調査を阻止する大統領、及びその大統領を保護するため、真実を公開することを躊躇する政権の行動は法外であると述べた。また、彼女は、米国最高権威の職にあるバァーが国民を保護するための仕事をしていないと指摘し、大統領を含めて、法の上に立つ人は存在しないと指摘した。司法省および議会にトランプの納税申告書を提供するよう要請されているにも関わらず、それに応じていない財務省はその典型である。下院情報委員会の委員長アダム.シフはトランプの財務調査を行うため、財務専門の調査官を雇用した事が報告された。

要するに、ワシントン.ポストが入手したミュラーの苦情の手紙は、彼とバァーがミュラーの調査結論に対処する方法について対立していることを示唆した。ミュラーは彼の短い手紙で、バァーの報告の仕方にどのような異議があるのかを具体的に説明していないが、バァーはトランプを擁護するため、最初の時点でミュラーの報告を当たり障りのない方法で議会に伝えたことを示唆した。議会と国民に誤情報を伝えていると指摘されたバァーに対して辞職を求める声は激しくなっているが、異常が正常化しているトランプ政権の腐敗を再度浮き彫りにしている。5月1日の今日、偶然にも以前から召喚されていた司法長官バァーの公聴会が開催されている。上院司法委員会のパネル.メンバーは、30日夜の報告に照らし、バァーのこれまでの対処について彼に鋭い質問を浴びせている。両党の一部のメンバーはロシアが2020年の総選挙に再度干渉するとの懸念を表明している。ジョン.ケネディ(共和党:ルイジアナ)は、機密情報を墨入れしても構わないので、全てのFBIのロシア調査結果を議会に提供するよう要請した。大統領再選年の2020年を意識している議員らにとって、ロシア調査は終わりに程遠い現状であることを示唆している。

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