By The Independent
わずか一年以内に最もパワフルになった女性は29歳のアレクサンドリア.オカシオ.コーテツである。長い名前の為、AOCのイニシャルで呼ばれている彼女は様々な点で目立っている。また、雄弁で頭が良いが発言にミスがあると指摘されることが多い。今年1月に下院議会の一員として宣誓して以来、彼女がワシントンで最も注目されている理由は何か?何が彼女をわずか一年以内に有名で強力な女性政治家にしているのか?
オカシオ.コーテツが表面的に目立つ理由は、彼女のイメージにある。大きな目、赤い口紅、おおきなリングのイヤリング、白、黒、赤、青などの色彩明瞭な服を頻繁に着用している。また、声が鮮明であり、歯切れが良く、話し方に活力があり、無気力な若者が増えている最近の風潮には珍しいパッションとダイナミックな響がある。まだ29歳であるため、そのようなエネルギッシュな印象は特に驚くことではないが、彼女のユニークな点は、彼女自身を他の一般の女性とは違うとアピールしていることである。彼女はニューヨーカーでのインタビューで「私は男性と同様にパワフルである」と主張した。2018年6月26日、ニューヨーク第14議会地区の中間選挙で 78%の支持を獲得し、現役の民主党ベテラン議員ジョセフ.クロウリィを敗北させた当時28歳の彼女は、それ以来、既に希な存在として注目されるようになった。
オカシオ.コーテツはプエル.トリコ系の両親から1989年10月にニューヨークのブロンクスで生まれ、5歳までアパートで生活していた。その後、彼女の家族はウェストチェスター郡の郊外にあるヨークタウンハイツに移住した。彼女はヨークタウン高校在学中に線虫の寿命に対する抗酸化剤の効果に関する微生物学研究プロジェクトにおいて、インテル国際科学技術フェアの微生物学部門で2番目の成績を収めた。MITリンカーン研究所は彼女の努力を称え、彼女の名前にちなんで、小惑星に23238オカシオ.コーテツと命名した。2007年に高校を卒業し、2008年、ボストン大学2年生の時、彼女の父親は肺がんで死亡した。その為、大学在学中に米国上院民主党議員テッド.ケネディのオフィスでインターンとして、外交と移民問題に関する部門での仕事に従事した。彼女は国際関係及び経済学を専攻し2011年にボストン大学を名誉学生として卒業した。
2019年1月、歴史的に最も若い民主党の米国下院議員として、議会で宣誓した彼女は民主社会主義者である。社会主義者として知られている2020年の民主党大統領候補者の一人であるバーニー.サンダースは、彼女の政治的師匠であると言われている。彼女は、グリーン.ニュー.ディール(Green New Deal)のような論争的な政策を打ち出している。全ての米国人にメディケアを拡大する彼女の政策は、2020年大統領選の他複数の民主党候補者が支持している。また、米国の移民関税法務執行部門を廃止し、年間1,000万ドル以上の所得者に70%の課税をすることを掲げている。彼女はカンザスやミシガンなどの保守州も含めて、何処にでも民主党のキャンペーンに現れると言われている。
一般的な民主党議員とは若干異なる彼女は、保守系メディアの好奇心と攻撃の対象になっている。別な言い方をすれば、幾分左に傾いている彼女は共和党の批判を集中的に受けている若い女性議員である。これも注目されている一因である。また、全国民主党委員会は、彼女が未来の民主党であると述べている為、保守系の中で知名度の高いフォックス.ニュース、ナショナル.リビュー、ブライトバート、アメリカン.コンサーバティブ、その他の右翼傾向のメデイアはすべてオカシオ.コーテツについて「広範囲に書いている。彼女は次の大きな事として宣伝されている」と伝えられている。
アメリカの保守的政治評論家、作家、弁護士のベンジャミン.アーロン.シャピロ(1984年1月生まれ)は17歳の時、アメリカ合衆国で最年少の全国シンジケート.コラムニストとなり、本を書き始め、過去にニューズウィークのコラムニストであり、デイリー.ワイヤーを創設し、編集長を務め、2012年から2016年には、ブライトバート.ニュースの編集長を務めた。シャピロはオカシオ.コーテツが予備選に大勝利した約1ヶ月半後に、彼女に対して10,000ドルを支払うので、彼と政治論争を展開しないかと誘った。彼は「オカシオ.コーテツさん、私はあなたがその立場に昇格したことを本当に興奮しています。そして私は色々な問題について、貴方と本当の会話をしたいと思います。私は貴方と論議することに熱心であるだけでなく、今日、貴方が私たちの日曜日のスペシャルに参加するなら、貴方のキャンペーンに$ 10,000を提供しても構わないと思っています。貴方がそれを望むなら、私は貴方と話すことを厭わないです」と要請した。シャピロは彼女が反応するとは期待していなかったと述べていたが、8月9日、彼女はツイートで「キャッチコールと同じように、私は悪意を持った男性からの求められていない要請に対する応答の責任はありません」と返答した。
彼女は、マイケル.コーエンの2月27日の公聴会で、特に選挙財政法に関する質問をし、3月中旬に行われた下院財務サービス委員会の公聴会では、移民拘留センターで子供が檻の中に入れられた事件について、ウェルズ.ファーゴー銀行がその「資金調達」の一部であったかどうか鋭い質問を浴びせた時、劇的な注目を浴びた。これらのビデオ.クリップは数百万人が視聴したと報告されている。しかし、彼女は準備されたスピーチまたは要点を語る政治家と異なり、自由且つ自然に多くの事を語るが、時々ミスがある場合もある。保守派のメディアは彼女のそのようなミスに興奮し、批判しているため、彼女はその自分の欠点も認めている。リベラル系のメディアはファクト.チェックとして、彼女のミスを正す場合もある。ワシントン.ポストは、彼女が「基本的な事実を誇張」するか又は「虚偽の見方をする傾向がある」と述べている。いずれにしても、彼女を嫌う保守派のメディア、特にフォックス.ニュースは彼女に取り憑かれていると言われている。彼女が民主的社会主義者として自身をアピールしていることも一因であるが、女性蔑視の傾向がある米国社会で、彼女は自分を男性と同様にパワフルであると主張している為、特に男性に注目されている。なにしろ、78%の支持率で現役のベテラン男性議員を破るには、有権者を惹きつけるそれなりのパワーがあったことは確かである。