驚異的なオピオイド量供給は何を示唆

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ワシントン.ポスト(W.P)と他のメディアは、一年間の劇的な戦いの結果として、製薬会社と政府が秘密にしていたデーターベースへのアクセスを可能にした。米国の全てのオピオイドの経路を追跡している米国麻薬取締局(DEA)が週末に公開した DEAのデーターをまとめた同紙が7月20日に報告したオピオイドの供給数は驚異的である。米国で多数の人々が死亡しているオピオイド危機は、安全性の管理と責任が欠乏した製薬会社の驚異的な供給量にも一因があることを示唆している。

W.Pは、DEAのデーター.ベースに詳述されている2006年から2012年までの3,800万件の取引を調査し、オピオイド薬の3/4 を占めるオキシコドンおよびヒドロコドンの薬局への出荷を分析した。これらの記録は、処方オピオイドの流行を引き起こした合法的な鎮痛剤が急増した前例のない驚異的数値を示しており、2012年の終わりに7年間で約10万人の死亡に起因した。累積データーを郡レベルで分析すると、その間に最も多くのオピオイド処方鎮痛剤の類であるオキシコドンとヒドロコドンの錠剤が全国に分布していた場所が判明し、それらの合計数は760億以上に登っている。ウェスト.バージニア州でチャールストン.ガゼット.メールを発行しているW.PとHDメディアは、政府と製薬業界が秘密にしていたデーター.ベースにアクセスする為1年間にわたる法的な戦いを展開した。裁判所の命令の結果として、W.PはARCOSとして知られているDEAの報告の自動化と統合注文システムへのアクセスを獲得した。

W.P によると、2006年から2012年までにオピオイド錠剤を製造したトップ5社は以下の通りである。(表1)

製薬会社 錠剤数 市場配分率
SpecGx 290 億 37.7 %
Actavis Pharma 260 億 34.5 %
Par Pharmaceutical 120 億 15.7 %
Purdue Pharma 25 億 3.3 %
Amneal Pharmaceuticals 23 億 2.9%

薬物乱用を監視する政府の情報源によると、2017年に ⑴ 100,000人当たりのオピオイド関連過量死がもっとも多いのはウェスト.バージニアである。同州での ⑵ 2017年の100人当たりのオピオイド処方/ は(表2)の通りである。

(表2)

州名 オピオイド関連過量死/100,000 処方/ 100人
ウェスト.バージニア    49.6 81.3
オハイオ    39.2 63.5
ワシントンD.C    34.7 28.5
ニューハンプシャー  34.0 52.8
メリーランド  32.2 51.7
メイン    29.9 55.7
マサチューセッツ    28.2 40.1
ケンタッキー    27.9 86.8
コネチカット    27.7 48.0
ロードアイランド  26.9 51.2

これは、処方量が多いほど死亡率が高いことを示唆したデーターである。

WPの報告記事から、スクローダウン.システムでそれぞれの州をクリックすると、2006年から2012年に複数の薬品会社が製造したそれぞれの生産量、および販売代理店による処方鎮痛剤の供給数を見ることが可能である。この表示システムによると、薬品製造業トップ5社の中で最も多く錠剤を販売している会社はSpecGxである。下記(表3)の州選択は表2に基づいている。

(表3)

州名 供給会社 州への供給錠剤数 供給数合計
ウェスト.バージニア SpecGx 373,520,500 853,486,418
オハイオ SpecGx 1,739,300,839 3,397,979,780
ワシントンD.C SpecGx    32,602,750 58,184,205
ニューハンプシャー SpecGx    123,601,900 280,960,084
メリーランド SpecGx    549,303,798 1,165,084,559
メイン SpecGx 189,260,900 397,787,254
マサチューセッツ SpecGx    626,408,400 1,281,261,713
ケンタッキー Actavis Pharma    893,507,858 1,901,662,933
コネチカット SpecGx 289,475,905     675,351,129
ロードアイランド SpecGx 126,359,000     255,084,145

尚、WPが20日に公開した資料には、どの州がオピオイドの供給量が多いか、又それぞれの州のオピオイド処方を得ている確実な人口数を詳細に明記していない。加えて、年間一人当たり、どの程度の量の鎮痛剤が利用されているかなどの情報も不足している。しかし、これらの州で2006年から2012年に供給されたオピオイド錠剤量とワールドアトラスの 50州の人口による統計から、一人当たりの投与数が多い20州の順位を調査した結果は(表4)の通りである。

(表4)

州名 供給錠剤合計 人口 1人の投与数
ウェスト.バージニア 853,486,418 1,815,857 470
カンザス 875,161,421 2,913,123 300
アーカンソー 894,469,483 3,004,279 298
メイン 397,784,254 1,335,907 298
デラウェア 276,177,276    961,939 287
ミシシッピー 854,553,185 2,984,100 286
ニューメキシコ 522,109,039 2,088,070 250
ロードアイランド 255,084,145 1,059,639 240
モンタナ 245,472,116 1,050,493 234
アイダオ 384,943,300 1,716,943 224
ワイオミング 126,677,136    579,315 219
ニューハンプシャー 280,960,084 1,342,795 209
バーモント 123,414,703    623,657 198
コネチカット 675,351,129 3,588,184 188
アラスカ 138,652,246    739,795 187
アイオワ 562,927,414 3,145,711 179
ネブラスカ 312,985,327 1,920,076 163
ハワイ 218,979,758 1,427,538 153
ミネソタ 841,686,630 5,576,606 150
サウス.ダコタ 115,426,857    869,666 133
ノース.ダコタ 89,455,642    755,393 118

結論として、1970年10月27日にリチャード.ニクソンによって署名された米国連邦法である薬物管理法は、製薬業界に特定の医薬品の物理的安全性と厳格な記録を維持することを義務づけている。最近の報告は多数の医薬業界は近年、驚異的なオピオイドの供給数を機密にし、過剰な処方箋の注文に対する報告さえ怠っていたことを示唆した。一人当たりの処方数が多い州でもオピオイド関連過量死が必ずしも高いとは言えない州もあるが、一貫してオピオイド危機が最も深刻である州はウェスト.バージニアであり、次にニューハンプシャー、メイン、ロードアイランド、コネチカットなどの州が顕著である。カリフォルニア、ニューヨーク、フロリダ、テキサス、ペンシルベニアなど、人口数が大幅に多い州は人口数に比例し、オピオイド供給数も多いが、上記の20州に比較すると過剰処方の傾向は見られないことを示唆したが(表4)はオピオイドに頼る傾向のある州の大半は保守派州であることを示唆している。

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